C学

 普段何気なく使っている生協の施設。その運営の一部には学生も関わっていることをご存じでしょうか。今回は学生の立場から生協の運営に携わっているC学(東大生協駒場学生委員会)の委員長である松木友宏さん(教養学部2年)に、その活動について伺いました。


C学の理念や活動内容について簡単なご紹介をお願いします。

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委員長、松木友宏さん

 C学は正式には「東大生協駒場学生委員会」という名称の団体で、そのメンバーである私たち学生委員は大学生協と学生のパイプ役として、学生がよりよい大学生活を送ることができるように活動しています。

 もう少し具体的に説明すれば、C学の活動内容は大きく「学生からの不安や不満、意見などを生協に伝える」「生協から学生に有益な情報を提供する」という2つに分けることができるでしょう。

 前者の、学生から生協に意見を伝えるような活動の一つとして、例えば食堂部や購買部は一般の学生も参加できる「試食会」というものを実施しており、学生委員はそれに協力しています。新メニューなどを試食して、それに対する評価が実際のメニューに反映されるようになっています。

 後者の、生協から学生に情報を伝える活動としては、まず大きな柱としてキャンパス情報誌『CKiEx(スキックス)』の編集が挙げられます。例えば、CKiExの中には「The Value」というコーナーがありまして、その中で書籍部や食堂部、購買部などから様々なフェアの内容などを学生の方々に紹介したりしています。

 新入生の入学を間近に控えた時期には、『ひとり暮らしの道しるべ』や『大学生活のしおり』など、新入生に向けて大学の仕組みや生活を紹介する冊子の編集も行っています。

 また、大学生活に必要な電子辞書やパソコンなどの選定などにも協力しています。その際には、メーカーの方に来ていただいてプレゼンテーションをしてもらったり実機に触ってみたりするなど、できるだけ学生の立場に立った選定をするよう心がけています。

 その他にも、学生委員が提案したアイディアは生協の企画の中に数多く活かされています。生協の職員さんたちの間ではそういった企画が意外と好評らしく、我々としても今後も継続して行っていくつもりです。

学生に対して様々なイベントを企画しているそうですが、具体的にどのようなイベントがあるのですか?

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自炊教室

 毎年行っているものとしては、「自炊教室」「食生活相談会」、そして「古本市」の3つがあります。まず「自炊教室」というのは自炊の初心者を対象にしており、親子丼や鯖の味噌煮などの定番メニューを生協食堂の調理師さんから直々に教えてもらえる、という企画で、年に2回程度行われています。

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食生活相談会

 「食生活相談会」では、栄養士さんを招いて学生の食生活に関する相談などを受け付けています。同時に、体脂肪率測定やアルコールパッチテスト、時には血中のヤニの濃度を測る「ヤニ検査」なども行っています。

 「古本市」は五月祭と駒場祭で行われている企画で、古本のリユースと慈善事業を目的としています。不要になった本を学生や教職員から募集しているのですが、値段の設定は出品者に任せて、私たちはただそれを販売するという形をとっていて、売り上げの8割を出品者に返金し、残り2割はユニセフに寄付させていただいています。出品の受付はだいたい1ヶ月前から行っています。

五月祭でも古本市をやっているようですが、本郷や他大学の学生委員会との連携は行っているのでしょうか。

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駒場祭での古本市

 我々は本郷の学生委員の方々とは頻繁に連絡を取り合っていて、CKiExの編集の時にも経験が豊富な本郷の方々にアドバイスをいただいています。時には本郷の学生委員の方や、大学院生で構成されている院生委員会の方にも記事を書いていただいています。

 他大学の学生委員との間では、地域ごとに定期的にブロックミーティングや学生委員交流会という交流の場が設けられており、そこで「うちの大学ではこういうことをやっている」といったことを話し合ったりしています。

それでは、CKiExについてお伺いします。

―読者数はどのくらいいるのですか?

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キャンパス情報誌『CKiEx 』

 大体毎回約800部発行していまして、内部で消費される分も多少はあるので、読者数は若干それよりも少ない程度でしょう。

 ただ、アンケートを出してくれるのは毎回10人ちょっとしかいないですね。やっぱりアンケートはもらうと僕らもすごく嬉しいし、冊子の編集の時にも読者からのコメントはすごく重要なので、アンケートはぜひ出していただきたいと思っています。

 それから、CKiExは少ないながら本郷でも配布しておりまして、駒場から本郷に進学しても一応CKiExを読むことはできるようになっています。

―編集にはどのくらいの時間をかけているのですか?

 大まかに編集の流れを追いながら説明しましょう。まず次号の特集企画を決定します。これはだいたい発行の1ヶ月程度前になるのですが、長期休みの時期にはもう少し前に決めることもありますね。

 特集を決めた後は誰がどの面を担当するのかを決めて、各自編集作業に入ります。ですから、編集期間はだいたい2〜3週間、ということになりますね。編集には主にC学部屋(委員会室)にあるパソコンを使っているのですが、実際に3週間もフルに編集をしているわけではなく、早々に面を作ってしまう人もいれば、直前まで資料が来なかったりしてギリギリになって編集しなければいけない、なんていう人もいます。今は締め切りの直前なので、パソコンもすぐに埋まると思いますよ。

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編集の様子

 編集の締め切りは大体いつも木曜日に設定していて、金曜日にみんなで原稿を見て誤りがないかをチェックする「朱入れ」という日をとっています。その後土曜日に印刷をして、月曜日にみんなで製本、という流れですね。ですから実際は1ヶ月ぐらいの期間で制作をしています。

 普段の印刷はC学部屋にあるゲステットナー・プリンターで行っています。学生会館の印刷機と同じタイプのものですね。一方、CKiExは今回晴れて100号の節目の時を迎えることができたのですが、そのような時の記念号や新歓号など、特別な場合には外部の印刷業者に発注しています。そういう場合には2ヶ月くらい前から編集に入り、本の形になるまでに何度か原稿のやりとりをした上で、間違いがないかを普段よりも厳しくチェックしています。

―特集には今までどのような企画がありましたか?

 時季的なものが主になるんですけれども、例えば2月だったらバレンタインや花粉症対策、夏には熱中症対策といったような企画をやってます。そして、今回 100号の記念号ということで、やっぱり100という数字が大事だと考えたので、100に関連する特集をいろいろ考えたりしてやっています。

C学の運営で大変なことは何ですか。

 僕はまだ委員長になって間もないのでほとんどの事が大変なのですが、やはり生協のいろんなプロジェクトに関わることが多く責任を持って仕事に取り組まなければいけないので、委員長として学生委員一人一人の状況を正確に把握して仕事の割り振りを考えなければいけないのが大変ですね。

 あと、これはどこのサークルにもあると思うんですけど、サークル内の人間関係だとかそういうのをちゃんと管理しないと、僕たちだけではなく新入生など外部にも影響が出るので、僕たちがしっかりしていなければいけないという事はありますね。

なぜC学に入ろうと思ったのですか。

―委員長の松木さんの場合

 僕に関していえば、やはりCKiExの編集に興味があったからですね。高校時代に文化祭のパンフレットの編集に携わり、そこで冊子の編集に興味を持ったんですね。それで東大に合格したときに生協からもらった「合格おめでとう袋」の中にCKiExが入っていて、それを読んで「あぁ、ここならおもしろいかなぁ」と思ったんです。

―CKiEx編集長の植木さんの場合

 僕も似たようなもので、高校時代に学園祭のパンフレットを作っていて、それで自分のデザインセンスを試してみたくなった、という感じですね。CKiExは白黒なので、色に頼らないでデザインをしないといけないというところはじつは結構厳しかったりします。

C学の今後のビジョンがあればお聞かせください。

 まずCKiExに関していえば、このたび皆様のおかげで100号を達成しましたので、これからもその伝統を崩さないようにおもしろい記事を作っていけたらな、と思っています。普段の活動に関しては、まだまだ学生の方たちはC学という団体のことをそれほど知らないと思うので、もっと精力的にイベントなどを通してC学を広めていって、皆さんがもっといい大学生活が送れるように努力していきたいと思います。

生協の利用者・CKiExの読者の皆さんに一言お願いします。

 CKiExをいつも読んでいただいている皆さんは本当にありがとうございます。まだ読んだことがない方は、食堂や書籍部や購買部などにおいてありますので是非一度お読みになってみてください。

 あと、CKiExや各種イベントに対する意見などをCKiExのアンケート欄やC学のwebサイトのメールフォームなどからお教えいただけるとよりよい活動に繋げていけますので、よろしくお願いします。


あとがき

 普段何気なく使っている生協ですが、その裏は学生委員の様々な活動によって支えられているといっても過言ではありません。2009年に晴れて創刊 100号という節目の時を迎えたCKiExと共に、これからも学生生活をサポートしてくれる存在として活躍していくことでしょう。

リンク

C-gaku web 東大生協駒場学生委員会ホームページ: http://www.utcoop.or.jp/cgaku/

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掲載日:09-06-20
担当:関口慧斗
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