日本エチオピア学生会議

メンバーインタビュー(2/2)

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―代表の神谷さんは何故この団体を立ち上げたのですか? また、他の皆さんは何故この団体に入ろうと思ったのですか?

日本エチオピア学生会議

(神谷)僕は新しい事、人がやりそうにない事をやるのが大好きなんですよ。まず、アフリカについて何かやってる人が珍しい。だからマイナー路線を狙ってみたら、エチオピアということになった。そこから世界に広げていこうかなと思っています。「エチオピアのことなら誰にも負けないぞ」って意気込みで、そこから派生していけばなと。今でも結構広がってます。他にもある学生会議とはお互いに知り合いになっていて、ネットワークができています。ちなみに僕は立ち上げの時まで、国際協力系の団体に関わった事が一切なくて、これが初めてなんです。チャレンジ精神が旺盛なんだと思います。

(北側)僕も立ち上げの頃からいるのですが、スポーツ関係のサークルが終わったのを機に、同じように人がやらなさそうな事をやろうと思ってました。僕も初めてなんですよ、こういう国際協力系は。やっぱりここに集まってる人は変わった事をやりたいというモチベーションの持ち主なので、多分皆同じように答えるんじゃないでしょうか。

(神谷)あと、大使館と関わっているから、大きなことができると思ったんです。普通の学生団体は学生だけで何かをやっているけど、僕らは社会人と繋がってるから違うんです。

(北側)そのコネクションがあったから、やりやすかったというのもあったよね。

(神谷)他には、コーヒーセレモニーがかなり凄い事だと思います。大使館使わせてもらってるわけだから。こんな団体他にいるのかな?

(北側)エチオピア大使館、昔は誰でも入れたんだよね。今はそうでもないけど。

(神谷)でも僕らは顔パスだから。職員さんと電話したりメールしたり、この前なんかすごい会話をしたんだよね。……あ、そこは放送禁止か(笑)。

(北側)それほど楽しい国民性なんです。

(神谷)エチオピアの国民性に惹かれたというのもあるかもしれません。すごく保守的で、ずっと皇帝がいたり独立を保っていたり、日本と共通点が多いんですよね。

(北側)実際エチオピアである必要は初めはなかったと思いますけど、結局アフリカ関係をやっていく中でエチオピアという国に行きついた。そういう風に考えてもらえればいいなと思います。

(神谷)今ではエチオピアじゃなきゃ興味ないって感じですね、すっかりエチオピアに染まっちゃって。

―活動していて楽しい事は何ですか?

(神谷)他人がやらない事をやるから、それは快感ですね。やりがいにしたいんですけど。

(北側)自分たちで見つけて、切り開いてきたもんね。

(神谷)真似できないもんね、エチオピアのことなんて。「コーヒーセレモニーやって下さい」なんてないですよ。学園祭でコーヒーを単品で売る所もないですね。

(北側)学園祭はそれでも利益はあげてるから、結局珍しさなんだと思います。

(神谷)あとは、エチオピアと言った時の他人の反応が面白いですね。エチオピアって言ったら絶対覚えてもらえますよ。

(小林隼人さん)僕は途中から入ってきたんですけれども、エチオピアという国よりも、ダンスと料理という文化面に惹かれて入ってきたんです。今は週1回ぐらい大使館に行ってダンスを練習しています。先程アフリカンフェスタで踊ったというのもあったんですけど、僕なんかは他に六本木ヒルズでコーヒーフェスティバルというのがあって、そこに招待されて一緒に踊ったり。

(神谷)まぁ、いろんな所で踊ってるよね。

(小林)そうだね。あとは料理に興味があって料理サークルに入っていたんですが、世界のいろんな料理を食べてみたいというのがあって。エチオピアの主食でインジェラというパンがあって、それをちょっと食べてみたいなと思ったんです。今はエチオピア料理を僕らで作ってみようという企画を考えています。これは食材がなかなか手に入らないので実現していないのですが、学生会議のメンバーの中にエチオピア料理屋で働いている人がいるので、その人に頼んで食材を手に入れることも考えています。

(神谷)あとは、一緒にいて楽しいというのがありますね。僕が立ち上げたから、僕が好きな人を呼んで、それで楽しい事しかやってないんだから、それは楽しいに決まってますよ。伝統がないから、何にも縛られないで、ノリでやってみようって感じでやっています。

―逆に、活動していて苦労する事は何ですか?

日本エチオピア学生会議

(神谷)これはいろいろあります。伝統がないから、自分たちが何かやり始めようとしても何も動かないんですよ。

(北側)あと、珍しいという反面、とっつきにくいという反応があって。やっぱりイベントをするときに学生達に来てもらいたいんですけども、その時に友達に呼びかけても、「アフリカの事は分からない」とか「エチオピアって? 南アメリカ?」とか聞いてくる子がいたりする。それはそれで珍しいが故の大変さというのもありますね。

(神谷)あとは、人手が足りないことです。やっぱり学園祭となるとそれを実感しますね。例えばテニスサークルだったら100人ぐらいいる中でシフトを組んだりするけど、僕らは10人ちょっとでやってるわけで。

(北側)で、最後にも言うと思うけど、エチオピアに興味がある人は是非来て下さい、という事で(笑)。

(神谷)エチオピアに興味が無くても、新しい事をやりたい人もぜひ。

(北側)苦労っていうか……苦労してないもんね。そんなもんかな? めちゃめちゃ苦労はあってもそれはそれでやりがいがあって楽しいですからね。

―活動を通して学ぶ事はありますか?

(北側)組織を一から立ち上げていく所で、学ぶところがあります。それぞれのプロジェクトをするときに、誰が何担当で、とか決めていくわけじゃないですか。そこでプロジェクトやイベントを成功させるためにどのように組織を動かせばいいかという事は、学べる事ですね。あとは僕たち明らかにアフリカの勉強をしていますね。学生はアフリカという大陸自体に目を向けることがあまり無いと思うんですけれども、この活動を通して、エチオピアだけでなくアフリカ全体に目を向けることが出来るようになったし、ホームページにアフリカという文字があったら見てみようと思うようになったのは、事後的にではありますが学んだ事になります。

(神谷)あと、社会人や大使館の方との接触が多いから、その対応で学ぶ事は大きいです。それから、イベントに関して、エチオピア関係者などを集めようとしてるから、ネットワーク作りも学べます。繋ぐだけでもかなり大きなものになるんです。最近の子どもはコミュニケーションが出来ないとか言われてるけど、そういう仕事を通して学んでいます。どうしても顔を出さなければいけなくなるから。自分でも変わったなーって思います。

(土屋)あとはイベントをどう成功させるか。やっぱりイベントにはお金がかかってるから、どうやって黒字を出すか。PRすることの方が目的だから、利益は赤字にならなければ良いわけですよ。いろんなところに顔を出して、ビジネス感覚も学べますね。

(神谷)プロモーションの仕方だよね。エチオピアという売りにくい商品をどうやって売るか。営業も上手くなりますよ。……僕の名刺を渡しましょうか。この名刺を見て初めにどこに目がいきますか?

―「エチオピア」という文字に目がいきますね。

(神谷)ですよね? 目が引かれたら「エチオピアですね」といって営業が始まるわけで。そういう風に話が上手くなるんです。

―自分達の活動を知ってもらう機会は何かありますか?

(神谷)まずは東京大学新聞です。あとは「社団法人日本エチオピア協会ニュース」というのがあるんですよ。これに載りました。学園祭もこれに入るのかな?

(北側)学生を呼ぶイベントもそうじゃないの?

(神谷)そうだね、コーヒーセレモニーとか。あとは、僕が色々渡り歩いて、他の学生会議のミーティングやイベントなど、人が集まるところに行ってPRしてます。そうすると国際関係に興味ある人が多いわけですよ。

(北側)活動自体がPRでもありますからね。あとは料理屋ツアーとか。

(神谷)この取材がきっかけになればいいな、という感じですね。あ、口コミは大事だね。かなり繋がってるよ今。

―これからはどんな活動がしたいですか?

(北側)まずはメンバーが集まったと仮定して、学生へのPRは当然引き続きやっていきますが、本来の目的である現地の学生との交流が実現しそうで実現してないので、これを達成できればいいなと思います。一度じゃなくて恒常的に関係を持っていきたいと思っています。

(神谷)エチオピアからやって来る留学生の受け皿として何か出来ないかなと思います。ホームページを作ったり、日本エチオピア協会がやっている奨学金の手続きを僕ら学生がやってもいいんじゃないかと。学生が留学生のサポートをして、ガッツリ交流したいです。他に、日米学生会議みたいに外務省から認めてもらいたいというのもあります。それから、以前は自治体と絡めたらいいなとも思っていました。学生だけでやっていても仕方がないから、学生が自治体にやろうぜって働きかけて、市民を巻き込めたらいいですね。

―最後に、一言メッセージをお願いします。

(神谷)エチオピアのジェルジェルツーという所に昔ながらのコーヒー農園があるんですが、そこを世界遺産に登録しようという動きがあって、僕らも署名活動をしているので、是非協力して下さい。それから、新メンバーを募集しています。アフリカの事や国際問題に興味がある人、新しい事や大きな事にチャレンジしてみたい人、僕たちのやりがいに共感する人は、是非僕たちと一緒に活動しましょう。

(北側)一番大切なのは、アフリカという事に気負わずに飛び込んできて欲しいって事ですね。

(神谷)そんなわけで、よろしくお願いします。

取材後記

日本エチオピア学生会議・集合写真

 取材は終始和気あいあいとした雰囲気で進み、興味深い話をたくさん聞くことが出来ました。まさに「楽しい事をやる」という理念を体現しているようでした。また、この取材の後に行われた駒場祭では、エチオピアンカフェを出店し、多くの来場者に好評でした。初のエチオピアスタディーツアーなど、今後も精力的に活動をしていく彼らにとっては、今はまだ発展途上なのかもしれません。日本とエチオピアの架け橋になってくれることを期待します。

日本エチオピア学生会議のホームページ
http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~etiopia/index.htm

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記事掲載日:2007-01-30
担当:渡邉洋平
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