ラクロス部試合レポート

 ただ勝つだけでは上に行けない厳しい戦い。課されたハードルは15点差以上での勝利。このハードルを越えられなければシーズンが終了する。すなわち4年生は引退だ。重要な一戦を取材した。


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 11月6日、東大検見川グラウンドで戦いの火蓋は切られた。すでにプレーオフ進出の可能性がなくなった法政大学が相手だ。試合前の練習では多少硬かった東大だが、試合開始時にはきっちり体をほぐしてきた。

 ラクロスの試合は1Q(クオーター)20分の4Q制。80分間の戦いだ。12時15分、今シーズンで一番過酷な80分が始まった。

ラクロス部の試合風景

 立ち上がりから法政の素早い攻撃にさらされるが、落ち着いたディフェンスでボールを奪い徐々に東大のペースを創っていく。15点差のことを考えると早く得点が欲しい。やきもきする観客をよそにグラウンドの選手はいつも通り落ち着いていた。両チームの攻め合いが続く中、1Q12分に欲しかった先制点をたたき出したのは背番号13飯塚だった。右サイドからゴール裏を介したパス回しで左サイドの飯塚につなぎ、相手ディフェンスが着く前にシュートを打つという理想のパターンでのゴールだ。このゴールが東大側に流れを引き寄せ、続けざまに2点追加し3−0で1Qを終了した。

ラクロス部の試合風景

 2Qはやや法政よりの展開で始まった。一進一退の攻防が続く中、2Q13分に法政がタイムアウトをとる。これが法政のリズムを創るきっかけとなり、あっという間に3−2まで追い上げられてしまった。焦りからか東大はミスを連発し、1点返すも前半を4−2で折り返した。「前半の得点が少なかった」と主将北見がふりかえったように、15点差という目標からすると不安な内容ではあった。ハーフタイム。観客席からはそんな不安を吹き飛ばすが如く「Blue Bullets!!(東大ラクロス部のチーム名)」という掛け声があがり続けた。

ラクロス部の試合風景

 3Qは11分には北見が待望のゴールをあげるなど、終始東大ペースで試合が進んだかに見えたが、ゴールを量産することが出来ず6−2で終わった。最小でもあと11点とらなくてはこの試合実質的には“負け”だ。観客にも選手にも焦りが出始めた。

 4Q。どうあがいてもあと20分で運命が決まる。今まで鉄壁の守りを見せている倉地の「奮い立って行くぞっ!」という雄叫びに背を押され、選手が散っていった。平木、鈴木、北見ら4年生の奮闘で4Q10分までに4得点を重ね、一気に10−2まで持って行った。このペースで行けば15点差も可能かもしれない。誰もがそう思うほど良い流れだ。16分には北見−鈴木のコンビネーションで1分間に2得点をあげ、このまま大量得点のパターンに持って行くかに見えたが、時既に遅く、無情にも試合終了のホイッスルが鳴った。結果は12−4で東大の勝利だった。

ラクロス部の試合風景

 不思議な光景が広がった。勝者もグラウンドに倒れ込む。物音ひとつしなかった。やがて観客席から拍手がわき起こった。


6年連続プレーオフ進出はならなかった。シーズンを通して得点力不足に悩み、主力選手の怪我にも苦しまされた。慶応が千葉大に負けるという意外な事態も起きた。試合後北見主将は「今期はこれで終了だが、Blue Bulletsはまだ続く。次の代にはもっと上に行って欲しいと思う。」と言って涙を流した。確かにこんなところで止まってしまう弾丸ではない。来年こそは、と思う。今後もラクロス部からは目が離せない。


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記事掲載日:2004-10-31
担当:大道亮
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