東大新聞の製作現場
東大内のメディアとしては文句なしにNo.1!東大生なら間違いなく一度は目を通したことがあるはず。東大生でなくとも「東大新聞」の名前を聞いたことのある人はきっとたくさんいるだろう。東大新聞の受験生向け特集を重宝する受験生は少なくないのでは。 そんな東大新聞、いったいどんな場所で作られているのだろう?今回は東大新聞の製作現場にお邪魔させていただいた。
本郷キャンパス生協食堂3階。ここに「財団法人 東京大学新聞社」の部屋がある。その扉をおそるおそる開いてみると…
入り口の脇にたくさん積まれた本が目に入る。「東大2005」。毎年発行されているシリーズで、自分も高校時代に読んで、この本からいろいろ情報を仕入れた記憶がある。東京大学新聞社の発行している本は他にもう1つある。「東大は主張する―東京大学新聞年鑑」という本で、こちらはもっとあらたまった感じの本である。一年間の報道内容を本にまとめたもの、といったところだろうか。
机の上で、何やらたくさん枠の書いてある紙とにらめっこをしている人がいる。この紙は新聞のレイアウトを指定するものだそうだ。この紙を「オペレーター」というプロの人に渡すと、パソコンを使って紙面を組んでくれる。それを印刷した校正用の原稿を「ゲラ」というそうだ。これを校正してらまたオペレーターさんに渡して…、という作業を繰り返して紙面が完成する。ちょうど、校正中のゲラがあったので見せてもらった。かなり細部まで赤ペンでチェックが入っている。さすがプロ、といったところか。
さらに中に入っていくとパソコンがなんと4台も並んでいる!うーん、さすがは東大新聞。このパソコンを使って情報収集をしたり原稿を書いたりするそうだ。
部屋の中に、あふれんばかりの紙がはってある掲示板を発見。それらのほとんどすべてはニュースリリースらしい。個々の研究室から送られてくることもあれば、東大の広報室から一括して送られてくるものもあり、その内容は研究成果の定例会議から学内の汚職事件まで多岐にわたる。大学から直接公式な情報をもらえる、というかむしろ載せてほしいと頼まれるところに、東大新聞の長年の実績と信頼が伺える。なるほど、東大についての情報に関しては他の追随を許さない東大新聞の強さの秘密はここにもあったわけだ。
おや、部屋の隅に怪しげな扉が。写真を現像するための暗室だそうだ。しかし、この暗室は今ではあまり使われていないそうだ。最近は写真をほとんどデジタルカメラで撮影するために、現像する必要がなくなってしまったのだ。ちょっぴり寂しいと感じている編集部員もいるそうである。
ところで、東大新聞の部屋は左右に長い構造になっている。右側が編集部といって、学生の記者たちが作業をする場所、左側は業務部といって広告・DTP(簡単に言うと、パソコンを使って行う編集作業のこと)・発送・経理を行っている「社員」の方の仕事場らしい。実は学生以外にも事務作業を専門的に行っているプロの社会人がいるのだ。
部屋の一番奥には、過去に発行された新聞がぎっしり詰まった棚が。東大の歴史を知るための貴重な資料の宝庫である。創刊号から現在のものまですべてが揃っている…のかと思えば、実はそうではないらしい。なんでも、創刊号から25号までは過去に紛失されてしまったらしく、現在捜索中なのだそうだ。壁には一枚の古ぼけた新聞のコピーが。創刊号の第一面のコピーなのだそうだが、なんと創刊号には100万円の賞金がかけられているらしい。もしお持ちの方がいたら、東大新聞までご一報を。
普段目にすることのない東大新聞のウラ側。このページだけで語り尽くすにはまだまだ程遠いほど奥が深い。もし東大新聞の事をもっと知りたいと思ったら、作る側になってみるのもいいかもしれませんよ。
