ヨット部

ヨット体験レポート

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レスキュー艇「淡青号」

 シーサイドラインの八景島駅から歩くこと約15分、華やかな遊園地の奥にヨット部が活動しているマリーナはあった。さまざまな大学のヨットのチームもここで活動しているということで、そこには数十ものヨットが所狭しと並んでいた。

 ためしに「初心者でもヨットに乗ることができますか?」と聞いてみたところ、「乗るだけならすぐにできますよ」という答えが返ってきた。せっかくなので、乗せてもらうことにした。しかし、ヨットに触ったこともない私が乗ることができるのだろうかと、半信半疑なままレスキュー艇に乗り込んだ。ライフジャケットを着て、陸地を離れる。

 ヨットは、もうすでに出艇していたらしい。夏の太陽が照りつける中、無限のかなたに広がる地平線に目を凝らす。色とりどりのセールのヨットが、大海原を疾走していた。しばらくすると、東大のヨットが見えてきた。この日練習に出ていたのは、一人乗りと二人乗りのヨット2艇だった。

 ちょうど時間があったので、レスキュー艇の上でインタビューをしようとしたところ、船に酔ってしまい途中で断念した。ヨット部の方も初めのうちは酔ってしまうこともあったらしいが、何回も海に出ているうちに慣れるのだという。インタビューの続きは、マリーナに戻ってから行うことにした。

二人乗り(左)と一人乗り(右)のヨット

 いよいよヨットに乗るときが来た。ちょっと緊張しながら、レスキュー艇からヨットに乗り移る。私が乗ったのは470級という二人乗りのヨットだったが、前後で役割を分担する。私は前に乗り込み、ヨット部の方が後ろに乗り込んだ。

 「風に合わせてシート(帆を張るひものようなもの)を引っ張ってください。」

 「左へ移動するので、頭を下げて。」

 ヨットの左側から右側に移り、重心を移動させる。シートを持ち換え、再度引っ張る。

 「右へ…。」「左へ…。」……

 最初は言われるままにやっていたが、だんだんと要領を得てきた。しかし、どれぐらいシートを引っ張るとうまく進むのかは、最後まで良く分からなかった…。ふと気がついたのだが、ヨットに乗ると、さっきまでの船酔いが不思議と感じられなくなった。その上、おだやかに吹いてくる海風が気持ちいい。目の前には、遠くまで続く水面と空が広がっている。

トラピーズ

 「スピンを張るよ。」

 インタビューでも登場したが、スピンとはスピンネーカーという帆の一種である。風下に向かう時にこれを使うことによって、より速く進むことができるようになる。スピンは他の帆に比べてカラフルな色をしていて、東大ヨット部のスピンは、チームカラーである淡青色である。風下に進む…。スピンが風に大きくひるがえる。

 こうして、初めてのヨット体験は終わった。実際、ヨットに乗るのはそんなに難しいことではなかった。しかし、これでスピードを競うとなると難しそうだ。「乗るだけならすぐにできますよ」という意味が、やっと分かったような気がした。

合宿所にて昼食

 マリーナに帰ってから、ヨット部のマネージャーさんが作ってくれた昼食を一緒にごちそうになってしまった。ヨット部は少人数ながらも、わきあいあいとした感覚を受けた。これも、ヨットに魅せられた人たちが集まっているからであろう。


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記事掲載日:2005-10-25
担当:廣瀬俊典
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