'07 オープンキャンパス(本郷キャンパス)
本郷キャンパスのオープンキャンパス当日の模様をリポートします。
法学部
場所: 法文一号館25番教室 法文一号館1階会議室
法学部のオープンキャンパスは、法文一号館で行われた。25番教室で行われた模擬講義では、井上法学部長の挨拶に続いて、加藤教授による政治学の講義と、能見教授による法学の講義が行われた。広い教室だったが、参加者でほぼ満席となる盛況ぶりだった。
政治学の模擬講義では、「大学で学ぶとはどういうことか」についての簡単な説明があったあと、「10の政党の話」などをベースに講義が行われた。多くの人がいると、その間の利害の不一致が原因で、一見合理的に見える考え方によって非合理的な結論が導かれることがある、という話の内容だった。高校生でも理解できる簡単な内容だったが、一方で大学での政治学の入門の講義となっていて、「政治に対するイメージが変わった」という参加者も多かったようだ。
一方、法学の模擬講義では、法学部に入ってから法曹に至るまでのシステムの簡単な説明のあと、民法(家族法)の講義が行われた。こちらの講義は、政治学の講義と比較すると実際の法学部の講義に近い構成で、代理出産に関する具体的な判例をもとに解説が行われた。多くの人が知っている判例だったこともあり、講義後の質疑応答の時間には何名かの参加者が質問をするなど、分かりやすい内容となっていた。
また、模擬講義の他に別の部屋では、文献類の展示・解説や、法学部製作のDVD「法学部の四季」の放映なども行われていた。
担当: 金井雄太 ![]()
医学部
場所: 医学部二号館3階大講堂 医学部附属病院 医学図書館
医学部二号館、大講堂で行われた医学部コースでは模擬講義が行われた。開始時刻までの間は医学部で研究されている最先端の医療技術の紹介や附属病院での仕事の内容、法人化に伴う病院の様々な変革を解説するビデオが上映されていた。日本最高峰の学部ともいえる「東大医学部」による講義とあって来場者の関心も高いのか、開始時刻までには大講堂の座席はほとんど埋まり、立ち見まで出る盛況ぶりであった。
医学における研究活動や国際協力の重要性を解説した副学部長の挨拶の後に、いよいよ模擬講義が行われる。筆者が取材した際のテーマは「発生工学と医療」。染色体遺伝子や胚細胞を外部からの遺伝子の導入や意図的な遺伝子の欠損などによって操作することで様々な疾病治療の方法を研究する「発生工学」の手法を簡単に紹介しながら、医学のあり方や医学研究の視点を考えてもらう内容になっていた。 講義の中では、なぜ遺伝病がおこるのかといった理論的な解説や、実際に発光する遺伝子を組み込まれた「光るマウス」などの写真を提示しつつ遺伝子操作の研究の意義を説明していたほか、マウスの解剖から遺伝子組み換えに至るまでの過程を紹介したビデオの上映も行われ、やや難解な内容ではあったが来場者は最先端の研究成果に興味津々の様子であり、講義の後に講師に熱心に質問する高校生の姿も見ることができた。
その他、筆者は取材することができなかったが実際に病院各所を見学したり、図書館所蔵の「解体新書」などの貴重な資料を間近に見ることのできる資料見学なども行われ、普段は縁遠い存在に思われがちである「東大病院」や「東大医学部」が身近に感じられるような企画が催されていた。
担当: 関口慧斗 ![]()
工学部
場所: 工学部二号館213号講義室 工学部六号館64号講義室 他
模擬講義
工学部コースでは、工学部所属の4人の先生による模擬講義が行われていた。筆者は、その中の一つ、航空宇宙工学科の中須賀真一先生の講義へ行ってきた。朝からの授業にも関わらず、100人弱の高校生が集まり、真剣に講義に耳を傾けていた。
中須賀先生は、350mlジュースの缶に衛星機能を搭載した小型衛星CanSatの研究で有名で、新聞やテレビでも度々取り上げられている。今回は、CanSatのコンセプト、製作・打ち上げの様子を中心に講義が進められた。講義の中では、実際のCanSat打ち上げ時の映像も流され、普段見ることができない研究の生の姿を感じることができたのではないだろうか。
他には、教育向けに開発されたCanSatKit、本格的に宇宙で使用するために開発されたCubeSatといった展開も紹介され、CanSatからさらに宇宙開発の発展に向けて、研究を進めている様子が分かった。
実は、筆者は高校生のときに中須賀先生のCanSatへの取り組みについて書かれた記事を読み、こんな研究をしてみたいと思い、東大を受験した。筆者は現在、違った分野を研究しているが、真剣に講義を聞いている高校生たちを見ていたら、ひょっとしたらこの中から航空宇宙工学の研究者が生まれるかもしれないと思い、ちょっとわくわくしてしまった。
リンク:中須賀真一先生の研究室
研究室見学
工学部は学部単位ではなく、学科単位でコースを組んで案内する方法をとっており、全体の受付は工学部八号館のピロティで行っていた。筆者はとりあえずここで物理工学科コースのチケットを受け取り、参加することにした。
物理工学科は工学部六号館を拠点とする学科だ。コースの参加者はまず六号館の64号講義室に集まり、学科長である樽茶教授のお話を聞いた。樽茶教授はまず物理と工学の関わりについて述べられ、次に物理工学科で取り組んでいる量子現象の応用研究について概説された。
樽茶教授のお話が終わった後、研究室見学が行われた。今回見学したのは物理工学科の鹿野田研、十倉研、古澤研であった。地下の実験室に案内され、超伝導コイルの実験装置や、金属結晶の生成装置などが紹介された。
写真は古澤研で紹介された量子誤り訂正に関する実験装置である。解説をしてくださった米澤助教のお話によると、赤外線レーザーで作った光子を2つに分離し、無数の鏡で反射させたり干渉させたりするものらしい。恥ずかしながら、筆者は解説を聞いてもちんぷんかんぷんであったが、一緒に見学をしていた高校生たちもぽかんとした表情であった。米澤助教も、高校生に分かるように解説するのは非常に難しいと苦笑していた。
担当: 伊藤陽介
伊藤俊夫 ![]()
文学部
場所: 法文二号館1番大教室 他
文学部では、法文二号館を中心として、模擬講義・研究室見学などが行われた。
模擬講義では、「運と運命」「小便小僧」「甘さについてのお話」「ハングルについて」の4つのテーマの講義がなされた。筆者は逸見喜一郎教授による「運と運命」の講義を聴いた。教授の話によると、運とは偶然に身に降りかかるものであり、運命は必然的に身に下されるものである。しかし、一つ一つの出来事は運だと思えても、運が重なると人間はそれを運命と考えてしまう。「父を殺し母を犯す」という予言を回避しようとしながら偶然その予言を実現させてしまうギリシャ神話のオイディプスの話は、まさに運の重なりが運命になるということを表しているのだという。また、運命はもともと天体運動の法則から生まれた概念であり、現代でもゲノムの解読などによって、運命は科学とつながっているものであるとも述べられた。
研究室見学は、思想文化学科・歴史文化学科・言語文化学科・行動文化学科の4つのコースに分かれ、それぞれ2つの研究室を回り、その後学部生・院生とフリートークをするという形式であった。筆者が同行した言語文化学科のコースでは、まず国語学研究室を訪れた。学部生や院生でも普段は見られないという貴重な文法書・辞書・古典籍が机の上に数多く並べられ、高校生たちは興味津々といった様子で眺めたり触れてみたりしていた。続いて訪れた英米文学研究室では、スライドで研究室の教員・著作などが紹介された後、過去の学部生の卒業論文が手渡された。英語で書かれた数十ページもの論文に、高校生たちは自分に書けるだろうかと少し圧倒されている様子だった。どのコースも受付が始まってすぐに締め切られてしまう程の人気ぶりで、その分研究室は心なしか手狭であったが、高校生たちにとっては見る物全てを間近に感じられたのではないだろうか。
担当: 渡邉洋平 ![]()
理学部
場所: 理学部一号館小柴ホール 他
理学部のオープンキャンパスでは、理学部全体での講演会と、各学科による展示や研究室公開の他、学科によっては模擬講義も行われていた。また、高校生などが学部の学生に相談するためのコミュニケーションスペースが各学科に設置されていた。
講演会は、理学部一号館の小柴ホールで午前・午後の2回行われた。小柴ホールとは小柴昌俊特別栄誉教授のノーベル賞受賞を記念して2年前に作られたホールである。その小柴ホールで行なわれた講演は、午前は生物科学専攻の修士課程の院生による講演で、午後は地球惑星科学専攻の研究員生による講演だった。両者とも教授などのような教える立場の人ではなかったことや、講演会がトーク形式であったことなどで、高校生達はサイエンスを身近に感じながら話に聞き入っているようだった。
普段は駒場キャンパスで研究をしている数学科も、今年は本郷キャンパスでのオープンキャンパスに参加していた。模擬講義にもコミュニケーションスペースにも沢山の高校生が来ていた。
また、今年度から新設された生物情報科学科の紹介もされていた。生物系の科目の他に情報系の科目も学ぶ学科である。他の研究室から得られたデータや一般に公開されているデータなどから、コンピューターで解析をしていくことで、生物についてアプローチしていく学科らしい。
多くの展示の中でかなり賑わっていたのが、地球惑星物理学科・地球惑星環境学科による展示だった。テーマは、大気・惑星・化石・地層・地震などの高校生が興味を持ちそうなものを扱っていた。先生と学生とが協力しあい、高校生に説明をしていて、見に来た高校生もオープンキャンパスを楽しんでいるように見えた。
担当: 麻生尚文 ![]()
農学部
場所: 東京大学弥生講堂 他
農学部では弥生講堂での概要説明の後、模擬授業かいくつかの研究室見学から高校生たちが好きなコースを選ぶ、という方式をとっていた。筆者は模擬授業「安全・安心な食料確保に向けて ―植物医科学の果たす役割―」と研究室見学「実演:水で砂が爆発する!!!!!―水と土で地球を救う?」を取材させて頂いた。
概要説明では農学部の簡単な歴史や、他の生命工学をやっている部局とどのような違いがあるか、という話がなされた。研究対象生物が広範で生物の生産物についても研究を行う点が特徴だそうだ。また北海道の演習林のスライドが映されたときはその美しさに驚く高校生がみられた。
模擬授業「安全・安心な食料確保に向けて ―植物医科学の果たす役割―」では迫りくる食糧難の危機、病害によって8億人分もの食料が失われている事実、適切な利用による農薬の安全性と効果、天然の毒物の危険性と予防、植物病の診断と治癒、植物病院の必要性と今後の構想などが説明された。
研究室見学「実演:水で砂が爆発する!!!!!―水と土で地球を救う?」でははじめに学部生3人による簡単な講義の後、2グループに分かれて水流の実験と浸透破壊の実演が行われた。水流の実験では速度がそれほど速くない「常流」と速い「射流」の性質の違いを実際に高校生が水に手を突っ込んで観察をした。夏らしい暑さの中涼しげな実験だった。浸透破壊の実演ではダムを模した仕切りによって水槽が水の入ったスペース(ダムの貯水のモデル)と空のスペース(川側のモデル)に分けられた。水槽の下部には仕切りや水の下も含めきめ細かい砂が詰められている。水の入ったスペースにさらに水を加えていくと、土を通じ仕切りの下から水が空のスペースへと浸透していく。それを続けていくと空のスペース側の土が盛り上がり、最終的には決壊した。これが「浸透破壊」である。先ほどの講義で言っていた通りの現象が起こり、高校生たちは興奮気味だった。その後、液状化現象の実演も行われていた。最後には学部生や先生との歓談の時間も設けられており高校生たちは満足げな様子だった。
担当: 養田直倫 ![]()
経済学部
場所: 経済学研究棟第一教室
経済学部のオープンキャンパスは、経済学研究棟の第一教室で開催された。まず経済学部長の植田和男教授から経済学を学ぶことの意味が伝えられた。
次に、松井彰彦教授によるゲーム理論の基本を紹介する講義が行われた。ニュートン科学に反対した経験論のヒューム、そのヒュームを参考に相対性理論を立てたと言われているアインシュタインの考え方を講義し・・・と、ここまで聞いていると科学史の授業を彷彿とさせる展開であるが、そうした相対主義の考え方からゲーム理論が生まれたことを説明していた。本題であるゲーム理論の紹介として、「仲間はずれ問題」を検討。A、B、Cの三人が仲良しだが、Dだけは仲間はずれにされている。そうした中で、Dだけがもしテストでいい点数を取ればAたちは「Dは勉強しかしないからなあ」と言って、Dのことが嫌いだという経験を、理由づけて理論化してしまう。Dだけがもし悪い点数だったら、「Dは頭が悪いからな」と理由付けをして仲間はずれの度合いを強めていくという。このことで問題なのは、D自身も最終的には「僕はつまらない人間だからなあ」と理由づけてしまう点にあると語っていた。このように、見る人間によって人間関係の見え方が異なるというゲーム理論の相対性について説明がなされた。人間関係のやりとりを経済学部で学ぶ、という意外さには、講義をおとなしく聴いていた高校生たちも驚いていた様子であった。
二つ目の講義は、澤田康幸准教授による開発経済の入門講義。開発経済では貧困問題を解決することが課題となっており、まず貧困にあえいでいる人が世界でどのくらい分布しているのか、そして貧困はどうして発生するのかをHDI(人間開発指標)を用いて説明していた。HDIとは所得、教育水準、長寿で健康な生活の3つを、人間らしく生きる必須の項目としてあげた指標のことで、特に貧困は所得と関係が深いことが示されている。そこで、解決策の一つとして ODA(政府開発援助)があげられ、日本の発展途上国に対するODAの現状が説明された。講義を聴いた高校生の中には国連などの国際機関に興味のある人もおり、こうした話を聴けたことは貴重な経験であっただろう。
担当: 野島史暁 ![]()
教育学部
場所: 赤門総合研究棟200番教室
教育学部の企画は赤門総合研究棟2階200番教室で催され、教育学部に関心をもつ約80名の高校生が集まった。
はじめに、教育学部広報・情報委員長を務める苅谷剛彦教授が教育学部の概要を説明した。東大教育学部は教職免許を取得するための勉強に囚われるのではなく、生涯を通じた広い意味での「教育」について考え、人がより豊かに成長する仕組みやプロセスから、「人間とは」「社会とは」という疑問に向き合う学部だという話がなされた。苅谷教授は説明の中で、学部選択は長い人生において1つのステップにすぎないが、学校教育の最終段階として自分が何を、どう学ぶかをしっかり考え、自分が興味をもてることをみつけるのが大切だと語った。
続いて模擬講義として、筆者が取材した午前の部では、影浦峡准教授がアウグスティヌスとソシュールを取り上げて、言語とコミュニケーションの概説を試みた。45分間の限られた時間ながら、参加者は大学講義の独特な雰囲気を味わった。
休憩をはさんで今度は、現役の教育学部生6人が自身の受験時代や駒場生時代、所属しているコースの特色を紹介した。理科一類から進学した学生は、「東大は進学振り分けのおかげで選択肢がたくさんある。それを生かしながら、学生生活の中で将来についていろいろ考えてほしい。」と訴えた。また別の学生は、「教育を将来の仕事に直接結びつけることは難しい。しかし、教育の営みはどこにいっても必要とされる。」と、教育学部の重要性を示した。
最後に、教員・学部生との質疑応答の時間が設けられ、高校生から多くの質問が寄せられた。ここで教職免許取得が話題にのぼり、「教育学部で免許を取るのは大変。教職を目指すなら文系では文学部、理系では理学部という道もある。」との答えがあった。
引き締まった雰囲気の中で、東大が本当に自分の目指すべき学校か真剣に考える高校生の姿が見られた。
担当: 土本一貴 ![]()
薬学部
場所: 薬学系総合研究棟薬学部講堂 他
薬学部のオープンキャンパスでは、学部の説明と研究室見学が薬学部総合研究棟で行われていた。最初は学部長の挨拶があり、高校生に東大の薬学部についての説明をしていた。それによると、東大では薬剤師の養成よりも薬を開発する研究者の養成に重点を置いているようだ。薬剤師になるための試験を受けるには、6年制の薬学部を卒業して受験資格を得るのが一般的であるようだが、東大の薬学部では毎年の定員の80人の中で約70人が4年制の課程へ進むとのことであった。
学部長の挨拶が終わると、薬学部の学生が高校生をいくつかのグループに分けて、各研究室へ案内していった。筆者がついていったグループは、まず薬品の合成をする研究室へ案内され、「不斉炭素」についての説明を聞いた。この内容は高校の化学で少し触れるので、聞いていた高校生も何となくはわかるといった表情をしていた。次に案内された部屋には、磁場を使って化合物の構造を調べる大掛かりな装置があった。さらに、遺伝子の研究をしている部屋もあって、高校生は理解するというよりも、こんな物があるんだなぁと感じている様子だった。
時間を置いてもう一度中を覗いて、ほかのグループにも同行させてもらったが、そこで案内された最初の研究室では、薬が人体(主に脳)に与える影響を研究していて、ラットの脳の解剖なども行っていた。最後に行った研究室では、植物を利用して医薬品に使える化合物を作り出す研究を行っていた。そこのスライドに写し出される多種多様な化合物を、高校生は興味深そうに眺めていた。
薬学部では、化学や生物だけでなく物理も駆使して研究を行っていた。学部長が挨拶の時に、1粒の薬に非常にたくさんの技術が詰まっていると言っていたが、それがよくわかるオープンキャンパスだった。
担当: 栗田萌 ![]()
キャンパスツアー
場所: 本郷キャンパス
普段から中高生からお年寄りまで幅広い年代の人を対象に、学生の手によって行われている、東大公認のキャンパスツアー。今回は、オープンキャンパスに訪れた高校生のために、1時間で本郷構内の名所を案内するツアーを、のべ18回に渡って開催していた。
筆者が同行した回では、赤門からスタートして、総合図書館・医学部本館・三四郎池・御殿下グラウンド・銀杏並木・安田講堂と巡っていった。2名のガイドはそれぞれの地点の歴史や現状、ちょっとした裏話などを、冗談を交えながら分かりやすく説明していた。中でも、赤門の鬼瓦・総合図書館前の噴水・安田講堂前の芝生などについて、東大生である筆者自身も知らない話が数多く飛び出していたのが印象的であった。オープンキャンパスも終わりに近づいた時間帯だったが、参加した高校生は疲れた様子を見せず、ガイドの話に聞き入っていた。
各学部の企画では感じる事ができず、東大生でも当たり前すぎて忘れていそうな、キャンパスそのものの魅力が味わえるツアーであった。
担当: 渡邉洋平 ![]()
東大ガイダンス
場所: 法文二号館31番教室
法文二号館の大教室では、東大ガイダンスが行われていた。東大ガイダンスは、高校生に東大や東大生の生の姿を知ってもらおうという企画で、五月祭や駒場祭でも行われている。今回のガイダンスでは、駒場と本郷における大学生活についてのプレゼンテーションの後、学部ごとのブースに分かれて在校生の相談員による個別相談が行われていた。そこで、UT-Lifeスタッフも相談員として参加してきた。
個別相談では、相談員1人に対して高校生2〜4人程度の割合で相談が行われていた。東大ガイダンスに参加していた高校生は、それぞれ思い思いの相談をしていた。相談を受けていて感じたことは、受験勉強や大学生活に関する相談が多かったことである。やはり、間近に控えている受験と、その後の大学生活についての関心が高いようである。その他には、科類の違いや進学振り分け制度など、今後の進路選択に関する話題も多かった。相談員は、それぞれ自分の大学生活における経験を活かして、高校生の相談に応じていた。東大ガイダンスは、この日3回開催され、翌日駒場でも開催されるという。
担当: 廣瀬俊典 ![]()
地震研究所
場所: 地震研究所1号館 他
地震研究所1、2号館では東京大学地震研究所によるオープンハウスおよび研究所ツアーが開催されていた。今回の本郷でのオープンキャンパスでは一番足を運びにくいと思われたこの地震研究所による催しだったがたくさんの高校生が訪れており、家族と一緒に見学している高校生も多数見られた。
「東京大学地震研究所要覧2007-2008」などの多くの配布物をもらい、それを眺めながら部屋で待機していると、そこでまずは地震研究所の紹介を聞いた。それが10分ほどで終わると、30名ほどの見学者は3つの班に分かれ、研究所の方に連れられて研究所ツアーに向かった。
地震や火山に関する実験を地震研究所2号館で説明を聞きながら見せてもらったり、学生実験で「ココア断層」を見せてもらったり、そして屋外では人工地震を用いた地下構造調査のデモ実験を見せてもらったりと盛りだくさんな内容で、高校生やそのご家族は興味津々な様子で見入っていた。研究所の方々も難しい研究の内容を分かりやすく図表にまとめて丁寧に説明していて好感が持てた。
ツアーの最後には参加者全員に地震発生地をポイントした世界地図がお土産として贈られていた。
担当: 佐藤愛果 ![]()
女子学生コース
場所: 山上会館2階
山上会館2階では、東京大学男女共同参画室によって「女子学生コース」が催されていた。広くてきれいな会場には多くの女子高校生が集まっていた。
東京大学男女共同参画室長の挨拶の後、まずは東大OGによる講演があった。文系、理系各一名ずつのOGが40分間に渡って自らの東大受験、東大での学生生活、そして東大で得たものについてお話してくれた。
次に、現役女子東大生5人によるパネルディスカッションがあり、現役学生が高校生から寄せられた「どんな高校生だったか」「東大に入って良かったことは何か」「東大での学生生活で一番頑張っていることは何か」などの質問について一つ一つ丁寧に答えていた。中には「高校が女子高なのだが大学で男子学生に囲まれても大丈夫か心配」「女子だから困ったことはあるか」といった女子高校生ならではの質問もあったが、現役学生たちは「大丈夫、何も心配することはないよ」と明るく答えていた。
この後、現役学生と女子高校生が自由にお話をする交流会があったが、熱心にいろいろな質問をする高校生たちの姿が見られた。現役学生は、質問できないでいる高校生のもとに行って話しかけるなどの気配りをしていた。
参加したある女子高校生は、「雑誌などで読んでもイメージしづらかった東大の学生生活が、東大OGや現役女子学生の方のお話を聞いてイメージできた。現役女子学生のパネルディスカッションでは、5人に5通りの学生生活があることが分かってとてもおもしろかった」と満足そうだった。
担当: 佐藤愛果 ![]()

