スペイン語

1.スペイン語について | 2.学生に対して


講義の上での工夫・授業の特徴について

グラナドス准教授

 やはり、毎回90分の授業だけではどうしても内容が不足しがちです。ですからスペイン語部会では授業だけではなく、ホームページやスペイン語のゼミ、シンポジウム、いろいろなことをやっています。

 例えば、スペイン語部会のホームページではビデオや写真など、様々なコンテンツを準備しています。こうした教材は学生の自習のために、スペイン語部会全員で毎年旅行や出張の機会に写真やビデオを撮ったりして制作しています。

 また、ホームページには教科書の解説も載っており、生徒の皆さんが復習しやすいようになっています。掲示板を使って生徒から疑問点などのフィードバックも受けており、先生たちの間で、その部分を修正したりして今後の授業に活かすこともできます。

 教科書のレベルは私としては適切だと思いますが、教科書だけでは口頭練習などが不足してしまいがちになりますね。もちろん教科書にはCDもついていますし、ホームページのビデオもありますが、やはりネイティブスピーカーと会話すると、スペイン語の能力は格段に向上すると思います。

生徒の皆さん・これから東大に入る皆さんに期待すること、伝えたいこと

グラナドス准教授

 生徒の皆さんに第一に伝えたいことは、スペイン語を良い成績を取るために勉強して欲しくない、ということですね。本当にスペイン語圏の文化に対する知識を得るためにスペイン語を勉強して欲しいと思っています。

 でも、生徒さんによってスペイン語を勉強する目的は違いますし、もちろん良い成績のために勉強している生徒さんがいるのも分かっています。でもせっかく語学の勉強をする時間がたくさんあるのですから、もう少しモチベーションを持って勉強して欲しいですね。僕にとってスペイン語は文化的な宝物ですから、ぜひその宝物を手に入れて欲しいと思っています。1年、あるいは2年間の勉強でスペイン語の達人になってもらうために、僕は働いている訳ですから。

 新入生の皆さんには、まず「スペイン語圏へようこそ」、と伝えたいですね。理由はよく分かりませんが、ここ数年スペイン語を習う生徒さんは増えています。おそらく生徒さんは、入学するときにはスペイン語は簡単だと思っているのでしょう。だけど先ほども言ったように、スペイン語はそんなに簡単じゃありません。でも、スペイン語はとても美しい。そんな言語を通してスペイン語圏の文化に入りたい生徒さんには是非とも勉強して欲しいと思っています。

 もう一つ新入生の皆さんへのアドバイスを言うならば、「文法が一番大切だ」と言うことでしょうか。スペイン語の動詞や文法は会話に比べると難しいです。確かにネイティブスピーカーとの会話はある程度までは面白い。でも本当のところ、文法をきちんとやっていないと、簡単な会話ぐらいまでしか進めません。あと、上級レベル、例えば接続法などでいつも生徒さんは闘っています。だから、我慢して練習して欲しいですね。

語学学習に当たって

グラナドス准教授

 僕は去年、ビデオ制作のためにメキシコに行きました。そこで留学生のインタビューをして、アジアの生徒さんはもっともっと話したほうがいい、ということに気づきました。授業でマジメなのは良いのですが、静かなのはあまり良くないですね。もっと間違って欲しいです。文法での間違いを恐れずに話して欲しいといつも思っています。

 例えば「質問がありますか?」と聞いてもフィードバックがあまりない。みんな恥ずかしいという気持ちでいるのはよく分かるのですが、語学の授業では「もっと話してください」と、僕はいつも言っています。ですから、新入生の皆さんには、スペイン語に限らず語学の授業では積極的に話して欲しいと思っています。

 僕もスペイン語のネイティブスピーカーですから、日本語で話すときには多少の間違いはあります。確かに、僕も少しは恥ずかしい。だけど、言語の知識を得るという過程では全く問題ない、間違ってもOKです。話すことは大切です。授業では文法だけ勉強するのではなく、もっと話して欲しいですね。

編集後記

 教員の一人として、またネイティブスピーカーの一人として、スペイン語にかけるグラナドス先生の思いがよく伝わるお話だった。かくいう筆者も「簡単だと思って」スペイン語を選択したのだが、それ以上のモチベーションを持って、今後スペイン語学習に取り組みたいものだと思う。


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記事掲載日:08-05-21
担当:関口慧斗
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