東京大学法律研究グループEAST

しとしと9月の長雨が降るある日の午後。本郷キャンパスの某所には、今回のサークルインタビューのために東京大学法律研究グループEASTのメンバー7名全員が集まってくれました。法学部の試験が終ったばかりだというEASTのみなさんにサークルのこと、そして2006年6月22日に発売された著書『東大生がやさしく書いた裁判のしくみ』について聞きました。


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サークルについて

―「EAST」の名前の由来は何ですか。そしてそこに込められた思いとは。

EAST

そんなにすごい名前ではないんです(笑)。

私たちが書いた本『東大生がやさしく書いた裁判のしくみ』は東大介(ひがしだいすけ)という東大の3年生が主人公です。彼や彼の家族、そして大学の先生が事件に巻き込まれていくというストーリーで、そのなかで法律の豆知識などを紹介しています。ストーリーと法律についての解説は交互になっています。主人公「東大介」の「東」を英語に訳した「EAST」から私たちのサークル名は来ています。ですから、お話の主人公の名前が先にあって、本を出版するにあたって「サークル名を決めてほしい」と出版社からお願いされて名前を考えました。この主人公・東大介は勉強熱心でスポーツ万能、思いやりがあって優しい、という理想的な東大生で、彼の家族もみんな仲良しの理想的な家庭です。彼のようにすばらしい東大生・サークルでありたいという思いからこの名前をつけました。

名前を考えるときはみんなあまりこだわりがなかったみたいで、メンバーの一人が「『EAST』がいい!」って強く主張したらそれにすんなり決まりました(笑)。今はシンプルなこの名前がみんな気に入っています。

―EASTの普段の活動について教えてください。またEASTのメンバーについても教えてください。

EAST

本を書くことになってから出版するまでは、本を書くことが中心的な活動でした。どんな内容を書くかを話し合ったり、それぞれ担当するパートに分かれて原稿を書いたり、できた原稿を一字一句までお互いに校正し合ったりしました。本を出版し終えた今では学部の試験やロースクールの試験、普段の勉強のために情報交換などをしています。

本を書くときには初心者にもわかりやすく伝えることが求められたので、本を書くっていう作業は普段の勉強の成果の見せ所でした。知識としては基礎的・入門的なものを必要とされていましたからね。読んでわかりやすい本を書くためには、自分の知識を100パーセント出さなければならなかったし、実際にやってみると「10知っていてやっと1書けるかどうか」という世界でした。そのため、メンバーそれぞれの好きな法律の分野に合わせた分担をしたりと工夫もしたんですよ。あと出版社との交渉も大切でしたし、挿絵についても例えば登場人物の服装や法廷のマイクにいたる細部のリアリティにまでこだわりました。

メンバーは全員法学部の4年生です。卒業後の進路は、半分くらいがロースクールで他は就職、他学部の大学院です。今回本を書く、それも初心者に向けて分かりやすく書くっていうことを通じて専門知識と一般の読者とをつなぐという貴重な経験ができたので、この経験はきっとこの先どんな道に進んでも役に立つだろうと思っています。


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掲載日: 2006年10月17日 更新日: 2006年10月17日
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