東大襖クラブ

襖クラブは、襖や障子の修復を専門に扱うサークルです。その具体的な活動、これまでの苦労などについて、部員の後藤ももさんに伺いました。


襖クラブについて

―襖クラブの歴史について教えてください。

1954年に学生支援課の下部組織のアルバイトサークルとして誕生しました。元々は犬の散歩などの雑務も請け負っていましたが、その後襖と障子を専門とする団体として学生課から独立しました。それが今まで襖クラブとして続いています。

―メンバーはどれくらいいらっしゃるのですか。

学部生が8名在籍しています。ただ、忙しいときは院生やOBの方も手伝いにいらっしゃるので、正確な人数は言いにくいです。

襖クラブはインカレサークルなので、8名の中で1名だけ早稲田大学に通っているメンバーがいます。

―襖クラブの大まかな活動内容について教えてください。

お客さんから依頼をいただいて、お客さんのお宅で襖や障子を張り替えるのが主な活動ですね。また、五月祭や駒場祭で襖の張り替えの実演も行っています。

―活動場所について教えてください。

部室は駒場と本郷の両方にあります。電話は本郷にあるのですが、本郷の部室は狭いので練習は駒場の部室で行っています。

―活動と学業の両立について教えてください。

1年生のときは基本的に空きコマで練習するので、両立は普通にできると思います。2年生になってからも仕事に行くのは土日なので、勉強の邪魔になるということはあまりありません。

大学外での仕事

―外部との仕事はどれくらいの頻度で行っているのでしょうか。

大体年間に100件程度ですが、依頼は1年を通して均等にあるわけではなくて、年末などに集中しています。今年はテレビから取材を受けた影響で、週に1回くらいのペースで依頼があるような気がします。

―外部で仕事をされることの楽しさや苦労などを教えてください。

楽しいのは色んなお客様と会ってお話ができる、という点です。ただ、全く知らない人のお宅に1人でお邪魔するので、とても緊張します。襖が高い位置にある場合は、身長が足りなくて苦労することもあります。

―襖の種類にかかわらず修理していただけるのですか。

洋室の仕切りだと片側が板になっているものもありますが、そういうものも扱っています。

発泡スチロールや段ボールでできた襖でも張り替えてほしいという依頼があれば承っています。

襖の内部が割れたり部品がなくなったりしていることがあって、その補修も承っていますが、あまりにひどいと買い替えをお勧めすることもあります。

―襖や障子はどれくらいで張り替えたらよいでしょうか。

大体は外見が傷んだり日に焼けたりしたらで構いませんが、襖だと10年くらい持つこともあります。障子は、張っている場所にもよりますが大体の目安は外見だと思います。汚くなったら張り替えるということでいいのではないでしょうか。

襖張りができるまで

―仕事ができるようになるまでにはどれくらいかかるのでしょうか。

4月に入部して、大体12月くらいには一人前になります。仕事を1人で持たせてもらうのは2年生になってからです。

襖が2種類ありまして、1種類につき10枚程練習しなければいけないので、合格するまでに大体合計で20枚から30枚くらいは張ることになると思います。

―新入生時代に特に苦労したことは何ですか。

1年生は基本的に部室で張り替えの練習をして、それで先輩が「これはもうお客さんのところで張り替えてもいいな」と思ったら合格になります。私は元々手先があまり器用な方ではないので、合格を貰うまでにほかの人より多く枚数がかかってしまって、そこが一番苦労しました。

―練習のときは先輩に指導してもらうのですか。

はい。完成した襖を部室に置いておくと襖に直接コメントを書かれます。しわがあると「ここしわ寄ってるよ」という風に。そういった調子で10枚ぐらい張っていたらある日突然合格と書かれています。

―道具は自分で揃えるのですか。

1年生は部室にある道具を使って練習します。

合格すると基本的な道具は部から支給されますが、「これがあったら便利だ」と思う道具はだんだんと自分でそろえるようになります。

―読者の方へメッセージをお願いします。

ご自宅に襖や障子がある方はぜひ襖クラブへご依頼ください。

―ありがとうございました。

掲載日: 2016年12月25日 更新日: 2016年12月25日
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