みかん愛好会

1.みかん愛好会の活動 | 2.みかん愛好会とみかん


「みかん愛好会」があると聞くと、どのような活動をしているのか気になる方も多いのではないでしょうか。活動方針、具体的な活動内容、みかんとの関係、読者へのメッセージなどについて、代表の清原優太さん(東京大学経済学部4年)と部員の伊賀上沙織さん(日本大学法学部2年)を伺いました。


みかん愛好会の活動

―みかん愛好会はどのように始まったのですか。

僕はLINEでかつて「みかん碁聖」と名乗っていたんですけれども、Twitterで「みかん」で検索したら「みかん三世」という表示名で、たぶんルパン三世とかけている人を見つけました。全くつながりがなかったんですけれども、会ったら意気投合して、いっしょにみかん愛好会を作りました。みかんをテーマとして選んだのは、僕がみかん好きだからです。初期メンバーは、僕とそのもう一人の代表と、知り合いであわせて17人でした。

結成は2014年1月ですが、本格始動したのは2014年4月からです。4月の新歓で初めてメンバーを募集しました。その時の仮入部が100人ですかね。名前がキャッチ―だから面白半分で入ってみたんだと思います。5月くらいまで仮入部制という形をとって、その間特に仕事を振ることなく、活動だけを楽しめるよ、という体制をとっていました。それもあって気軽に入っていただけた方が多かったのかなと思います。

―現在のメンバーはどのくらいですか。

現在99人のメンバーが在籍で、今年の新入生は約60人です。

―メンバーの男女比や所属している大学の割合はどのようになっているのですか。

男女比は今ちょうど1:1くらいです。構成大学比は、全部を10とすると、東大が4、ICUが3、武蔵野美術大学が2、その他大学が1ですね。

―普段の話し合いなどの活動場所はどこですか。

全体ミーティングは新宿ですね。人数の多い東大、ICU、武蔵美のメンバーがアクセスしやすいのが新宿なので。あとは全体ミーティングとは別にプロジェクトチームごとに週一回オンラインミーティングもやっている企画もあります。

―最初の活動はどのようなものでしたか。

結成時の活動はみかん好きでこたつでみかんを食べよう、みたいなイメージでした。しかし、新歓期が近づいた2014年3月、この活動内容のままでは誰も新入生が入ってくれないことに突然気づきました。その後、しっかりとした理念を決めようとみかんについて調べたら、国内でみかんの消費量がここ40年で77%減少していることを知りました。それが衝撃的で、みかんの国内消費を増やすという理念を立てました。この理念を達成するための3つの方針も考えました。

1つ目は「話題を巻き起こす」というもので、これはみかんに興味がない人も振り返らせるようなキャッチ―なことをやろうという方針です。例えば、愛媛県松山市から協賛を得て、五月祭でみかんジュースが出る蛇口を設置したり、1月には駒場生協第一食堂でみかんを5000個配布したりしました。実際にYahoo!ニュースに載ったり、「スッキリ!」さんに取材していただいたり、五月祭のご縁があって松山市の市長さんと面会させていただいたり、割と話題は巻き起こしているんじゃないかなと思っています。僕がアイデアを思いつくのが得意なので、僕とメンバーと話しているうちに、こういうのができたら楽しいんじゃないか、というのは浮かぶことがありますね。

2つ目は、メンバーも一般の人も「楽しみながら学ぶ」企画をやるというものです。みかん料理教室とか、みかん酒飲み比べ企画とか、小学校に行って出前授業をやることもありました。夏に合宿に行ったりもしていて、みかん好きなら憧れのポンジュース工場に見学に行ったりだとか、愛媛県の果樹研究センターにみかん愛好会の木を生やしてもらったりだとか、こういうお楽しみ企画もやっています。

3つ目は、「全ての産地を応援する」というものです。もし僕が愛媛出身だと愛媛しか応援できなかったかもしれないですが、僕は東京生まれ東京育ちで、団体も東京にあるので、全国のみかん産地と利害関係なく結びつけるんですね。今、自治体、行政としては愛媛県、松山市、静岡県、佐賀県、和歌山県と農水省のみかんを扱う部署とお付き合いがあります。それ以外にもみかんに関係する企業様だとか、生産者、全国の様々な団体との付き合いがあります。例えばそういう付き合いの中で、商品開発をしようとしています。(いよかんと冊子の写真を出しながら)これは12月に発売した合格祈願の意味をこめた商品なんですけれども、「いよかん」ってご存知ですか。

―名前は知っています。

そうですよね。名前は聞いたことがあると思います。この商品のポイントは2点あって、1点目は、これはよくある発想だと思うのですが「いよかん」と「いい予感」の語呂合わせの企画であるということ、もう1点は、この手に持っているのが32ページの受験情報冊子で、東大生たちが作った受験情報冊子をくっつけることで実用的な面も備えているということです。このいよかんと受験情報冊子をまとめた「イ~よかん」は愛媛県のNPO法人と連携しました。

―みかん愛好会は比較的新しい団体ですが、自治体や企業とどのようにネットワークを作ったのですか。

電話で営業をかけて、乗り込んでいって、こういう者なんですけれども連携できませんかと依頼するようにやっています。僕たちの団体の存在が珍しいということで、みかんに関わる人たちだとお話を聞いてくださったり会ってくださったりして、そこで是非協力、提携しましょう、ということになりますね。

ネットワークを多く作れるようになったきっかけとしては、五月祭のみかんジュースの蛇口が大きかったですね。これがたぶん会としての最初の大きな企画だったと思うんですけれども、松山市さんから蛇口からみかんジュースが出る装置をご協賛いただいたことで、みかんジュースが結構目立ちました。それを実績として、みかん愛好会自体の認知度も広まり、こういう団体なんですとはっきり説明できるようになったのでこれは大きいかなと思います。

―大会に出ているということを伺ったのですが。

農林水産省主催の「食と農林漁業 大学生アワード」というプレゼンテーション大会です。これは全国にたくさんある農業系や食系の学生団体の中で一番を決めようというものです。それに出まして、50団体応募があった中で10団体の決勝戦進出団体に残りました。

―団体として今後の目標みたいなものはあるのですか。

日本のみかんの消費量を増やすという理念を掲げているので、当然それに向かっていく活動をしたいと思っています。僕はこの団体が全国規模の知名度をもつ団体になればそれに近づく1つの手段になると思っています。国内のみかんの消費量がここ40年で77%減少していることを多くの人が知らないじゃないですか。この事実を知らない中でこういうみかんの消費量を増やすという理念を掲げた団体の名前が知られると、皆さんがみかんを好きになるのはもちろん、みかんの消費量が今減っているんだって皆さんが思って、影響を与えられるんじゃないかなと思います。というのは、現在行なっているような活動だと周辺の人しか関われないと思うんですけれども、知名度が高まれば活動に関わっていない人にも、全国的に影響を与えることができます。ですので全国的な知名度を獲得して、ますます全国との結びつきを強めたい。それが目標といえば目標ですね。

―今東大みかん愛好会ということで活動されていると思うんですけれど、他の大学にも広がることはありますか。

将来的にはやりたいですね。ただもう一年くらいはうちでやって、将来的には京大みかん愛好会とか、北大みかん愛好会とかができたら、そういうのができてネットワークを作ると面白いなとは思っています。

―結構活動が様々で面白かったです。

一言で、みかん愛好会とは何かと言うと、僕は全国のみかんのプロモーション・ブランディングだと思っています。たぶんこれまでの説明を聞かれたあとにこれを言われるとなるほどな、と感じると思うんですけど、全く聞いていない人がプロモーションとブランディングだって言われても、何だそれ、ってなるので、結構一言での説明が難しい団体なんですよ。「全国の」というのも結構特徴的だと思っています。さっき言った通り愛媛県だけのみかんの消費振興団体とかはあったりするんですけど、全国の、というのはほぼないので。


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