東大ポーカー同好会 Big Slick

1.団体について | 2.ポーカーのコツ


ポーカーに関するサークルがあると聞くと、どのような活動を行っているのか気になる方も多いのではないでしょうか。活動内容やポーカーのコツなどに関して会長の大桑健人さんを伺い、さらにポーカーを体験させていただきました。


Big Slickに関して

―設立の経緯について教えてください。

今年の4月(編者註:取材は2015年)に設立したばかりです。元々去年の秋ぐらいに、内輪みたいな感じで、東大ポーカー部みたいな感じで立ち上がりました。その頃はもう3,4人くらいで、僕も口コミで入らせてもらったんですが、今年の4月から一つの公認サークルとして立ち上げようという風になりました。東大のオリエンテーション委員会の『槌音』に載せてもらって、新歓もちゃんとやって、元々3,4人だったのが、25人くらいになって、成功したかな、という感じです。

―サークル名の”Big Slick”についても伺いたいです。

Big Slickというのはポーカーで、2枚でやるんですけど、AとKの組み合わせのことをBig Slickと言い、それが由来です。語呂も良いしかっこいい、というような感じです。

―他の大学との関係があったらお聞かせください。

早稲田に「スハダ・クラブ」というポーカーサークルがありまして、僕はそこにもたまに勉強のために行くんですけど、そこでちょっと人を呼んできます。あるいはTwitterで他のサークルを呼び寄せています。

―部員の男女比はどうですか。

女性が1人2人くらいですね。興味を持ちにくいんですかね。もちろん女性のポーカープレイヤーもいらっしゃるんですけど、やっぱり少ないですね。

―部員の初心者と経験者との比率はどうですか。

経験者の比率は1:1から始まって今では結構初心者は削られてしまった感じなんですけれど、3、4人くらいは残ってくれてて、もちろん経験者が指導しつつ活動しています。ポーカーの経験者といいますと、結構な経験があって、オンラインでもプレイできるわけですし、普通にこの場所でやってれば1分に1ハンドとかはできれば良い方なんですが、ネットとかだとその3倍くらいの速さとかでできてしまうので、やっぱり経験者で、例えば1年も経験してるとなると、経験してきたハンドの数が何万とかあるわけですね。だから経験者はとても強いというのがあって。木原さん(※)のインタビューを読ませていただいて、そこでも数が勝負とありましたが、実際そうでありまして、数こなせば、必ずじゃないですけど、誰でも少しはマシになるものなのかな、なので数こなしている人と少ない人では大分差がありますね。

活動に関して

―普段はどのような活動を全体的にはなさっているのでしょうか。

普段は月曜日と土曜日に学生会館で週2回やっていまして、月曜日の方がメインの活動なんですけど、長いときは2時から9時なので7時間やります。ポーカーってやっぱり確率が絡んでしまうので、統計上の分散が激しいゲームなので、実力としては長い時間やらないと出ません。活動内容は、ポーカーって2種類ゲーム形式がありまして、「キャッシュゲーム」っていうのは、いわゆるよくあるポーカー、チップがそのままお金となって、もちろん僕らは賭博をしないんですけど、それを賭けるゲームです。「トーナメント」っていうのは、自分のチップが0になるまで戦って、0になったら敗退していくゲームです。前半の3時間、4時間はキャッシュゲームをやって、トーナメントを後の時間でやる、という感じになっておりまして、どっちも鍛えようぜ、ということです。この2つも人によって好き嫌いがあって、僕はトーナメントの方が好きですが、キャッシュが好きな人もいますし、どっちも楽しんでいます。ポーカーっていろんなゲームの種類がありまして、主にテキサス・ホールデムっていう、一番、世界でもポピュラーなやつをやっているんですけれど、たまに、次の主流で、木原さんが主にやっているオマハ・ホールデムなどの別のゲームを取り入れつつ、色々、結構自由にやっています。

―キャッシュとトーナメントの得意不得意があるというのは初めて伺いました。

戦略や心持ちとか、本当に戦略がゴロッと変わるんですよね。例えばキャッシュゲームだと、簡単に説明すると、カジノを想像していただけるとわかると思うんですけど、自分のお金、チップがなくなればまた購入することができるじゃないですか。だから0になってもまたもらえる、復活可能なんです。しかし、トーナメントはもう0になったら復活不可能となります。そこが主に戦略の違いになるんですね。それによるとまぁ、ちょっと詳しい話になっちゃうんですが、確率の考え方も変わってきて、いろんな要素が加わって、トーナメントの方がちょっと複雑になるのかな、とか考えています。

―外部の大会等に参加することはあるのでしょうか。

あります。部員全体として出場、というわけではないんですが、ちょうど1週間、2週間前、「学生ポーカー選手権」というのが8月22日にありまして、180人くらいのトーナメントって感じですけど、そこでうちの部員から6、7人出ました。僕はだいぶ悪い結果になってしまったのですが、一年生の子が、10位になりました。その大会では180人中10位からが入賞、イン・ザ・マネーなので、ぎりぎり入賞した、という形です。

大会の話なんですけど、アミューズメントカジノ、ってご存じですか。お金を賭けずに、チップを購入して、いわゆるゲームセンターのメダルコーナー的な感じでチップを購入して、普通の一般人のお客さんと交流する、っていうアミューズメントカジノが、いっぱい、都内だと有名なところでは「アキバ・ギルド」とか「東京dePOKER」とかいろんなところがあります。そこで毎日とか毎週とかでポーカーの大会が開かれていて、うちの部員ではそこに出ている人もいます。結構参加費もかかりますし、そんなに多く出られる訳ではないんですが。

―大会と普段の活動とで心がけは違いますか。

はい。普段の活動では、ポーカーの戦略、相手の戦略ってまぁまぁ分かるんですね。この人ならこういう時にこうするだろうとか分かるので、結構最初から戦いやすいんですが、大会だと、一般の方と交わるので、知らない人が多いわけです。すると相手がどういう性格で、戦略が好きで、どういうハンド、自分の持っているカード、が好きなのか、というのも変わってきますし、まずそこを探るところから始めないといけないので、そこが大きく違う点です。もちろん会場の雰囲気とかもしっかりしていますし、そういう点では緊張しますね。

―大会以外に特別な活動はありますか。

一回大きな大会、大会というかトーナメントを、うちのサークルの中だけで開こう、というのがあって、そのときは18人くらい集まってくれて、ほぼ総動員くらいの感じでした。普段は平均10人くらいしか集まらないので、まぁ1つのテーブルで、トーナメントを行うなどするんですが、18人となると1つのテーブルで一気にポーカーをするにはカードが足りませんので、2つのテーブルに分けるっていう、こういうのをマルチテーブル・トーナメントというのですが、それを新歓の終わりの頃にやった感じですかね。ちょっとしっかりとしたトーナメントというのを1年生に見せて、それはまぁまぁ楽しんでいただけたようですし、そこで新たな人にも来ていただきました。それが楽しくやれた活動ですね。ただまだ本当にできあがって4ヶ月とかなので、まだそこまで大きなものはやっておりません。

―ポーカーに対する思いを教えてください。

まだ僕はポーカーを始めたばかりでして、ルール自体は中学から知っていたんですけど、16ヶ月ぐらいしかやっていません。最初の頃は、パソコンで、ネットなどで、自分1人でしかプレイしたことがありませんでした。こうやって新たにサークルに入ったことで、色々な人から意見を得られたので、結構成長させてもらいました。で、僕にとっては結構最近始めたことを、最近になっていろんな人の指示・アドバイスを受けて成長させてもらっている感じなので、単なる1つの趣味といえば趣味なんですが、ポーカーを通じてもいろんな考え方を得るなどしたので、成長させてもらえます。特にトーナメントなんて、最初いっぱい人がいたのに、だんだん1人ずつ削られていくっていうところで、何か、社会もそんなものなのかな、ってことを思っちゃったりとかして、結構普通に生活していても通ずることがあるといえばあります。1つの趣味といえば趣味ですし、やっぱりギャンブルっていう考え方が一般の方々にとってはどうしても強くなっちゃうんですね。なのでまぁ、そうじゃないんだよ、っていう思いもあります。

―団体としての今後の目標はありますか。

まず部員を増やすことですね。結構最近になって、どのサークルでもあると思うんですが、来る人が固定されてしまって、新歓の頃だけ来てたのに、みたいな。そういう人にもちょっとイベントを開催して来てもらいたいな、というのがありますし、Twitterなどからも活動を報告して人をおびき寄せて、まず1つは部員の数を増やすこと。で、増やしてから駒場祭とか五月祭とかで大きいトーナメントを、外部の人との交流も含めてやっていきたいな、と思います。実際、東工大が1度それをやっていて、それでも50人くらい集まった、というお話を聞いたので、うちでもできるかな、という感じで。まずは部員を増やし、五月祭でトーナメントを開くこと、そして最終的にはやっぱりそれぞれのポーカーのスキルを磨いていきたいな、と思います。まぁ僕もそんなに強くないんですが、実を言うと。やっぱり手を隠しながらポーカーをやるのですが、たまにはどんな手を持っているのか開いたりして、コーチングし合いながら、ここはこうした方が良いよ、みたいなことを言いながらやっているので、それを通していろんな考え方に触れて、自分のスキルを上げていく、ということを続けていきたいな、と思っています。


※木原さん……東大出身プロポーカープレイヤーの木原直哉氏。UT-Lifeでのインタビューはhttp://www.ut-life.net/people/n.kihara/を参照。


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