五月祭や駒場祭に来たことのある人は、どこからか流れてくる和太鼓の音を聞いたことがあるのではないでしょうか。力強い太鼓の音に足を止めた人もいるでしょう。今回のサークル紹介は和太鼓のパフォーマンスで活躍する彩(さい)です。副代表の矢萩大貴さんとメンバーの斎英俊さんにお話を伺いました。


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―和太鼓サークル 彩の紹介をお願いします。

彩
左:斎英俊さん、右:矢萩大貴さん

矢萩 今メンバーは10人なんですが、卒業してしまったり学業の関係で休んでいたりして、現在活動出来ているのは6人です。2006年の五月祭から対外的に演奏活動を行い始めました。練習は川崎のスタジオでやっています。使っている太鼓などはメンバーがバイトして貯めたお金などで購入したものを使っています。僕たちは神奈川桐蔭学園の和太鼓部のOBで構成されている団体でして、高校時代にステージとかで演奏する機会が多くて、それよりもうちょっとお客さんと近い立場で、僕らも楽しめる演奏をしようということで結成したサークルが和太鼓グループ彩です。

―どのような楽器を演奏なさるのですか。

矢萩 まず和太鼓ですよね。和太鼓は長胴太鼓という一般的に皆さんが思い浮かべる太鼓です。大きさが一尺六寸と一尺四寸の2種類あって、尺六と尺四と呼んでいます。それと担ぎ桶という縄で絞めている太鼓。これはベルトをつけて肩から下げて移動しながら演奏できる形の太鼓なんですね。それから締太鼓というお祭りのお囃子などで使われる、小さい高い音が出る太鼓を使ったり。後は小物として篠笛と、チャッパっていう……
 ミニシンバルみたいな。
矢萩 真鍮でできたちっちゃいシンバルみたいな物を使って演奏しています。

―どのような曲目を演奏しているのですか。

 自分たちで作ったオリジナル曲や、高校の時に演奏した曲をそのまま使ったり、編集して使ったり。たまにプロの曲を少し編集して使ったりもしますね(笑)。
矢萩 気に入ったリズムがあればそれを自分で膨らませてみんなでつなぎ合わせて新しい曲を作ったりしますね。
 メンバーで納得いくように作っていますね。

―よく演奏依頼が来るそうですが、どのような所から来るのですか。

矢萩 最近は何でも屋みたいに思われてる所があるらしくて、学園祭はもちろんなんですけど、イベントとか……
 チャリティーとかですね。
矢萩 ボランティアや、お祭りもですね。
 結婚式とか(笑)。
矢萩 メンバーの関係で結婚式でやるっていう、変わった時もありましたね。基本は学園祭で、後は依頼が来た中でメンバーの都合が合えばやらせていただく感じです。

―彩で活動していて楽しいことはなんですか。

矢萩 何が楽しい?
 楽しいことですか? もちろん和太鼓やってて楽しいですけど、みんなで話し合うこととか一つのものを完成させることとか。ワイワイ言いながら。そういうのが僕は好きです。
矢萩 高校時代にみっちり部活やった仲なので、本当に気が知れてて、感覚も非常に近いので、そういうのが楽しいですね。

彩

―では逆に大変なことは。

矢萩 楽器やってる方は多分分かると思うんですけど、楽器は保管と運搬が非常に大変ですね。特に和太鼓はかさばりますし重いですし、運ぶのがすごくつらいです。後ですね、練習場所なのですが、音が非常にうるさいので。
 苦情が来るんです。
矢萩 キャンプラで練習してても隣の団体さんから文句言われたりするので、学内での練習は出来ないんですね。
 練習場所に困りますね。
矢萩 なので、探しに探して太鼓が使えるレンタルスタジオを借りて練習しています。まあお金も大変ですね。
 スタジオのレンタル料とか、太鼓も結構高かったりするので、そのお金も大変だったりしますね。

―そのようなお金はどこから出しているのですか。

 みんなバイトして。
矢萩 演奏でお金取ることは一切してないので。
 全部バイトで。

―和太鼓を始めたきっかけを教えてください。

 みんな高校の部活のOBで結成してますので、みんな部活に入るときに和太鼓部を選んで。
矢萩 先輩の演奏見ていいなって思って練習に参加して気付いたら入ってたって感じです。
 僕も友達に和太鼓カッコいいからって言われて見に行ってカッコいいと惹かれて、気が付いたらやってました。

―和太鼓の魅力を教えてください。

 自分が楽しんだりするのって簡単なんですけど、人を楽しませたり感動させたりするのって本当に思った以上に難しくて。演奏終わった後に楽しかったですとか感動しましたとか言ってもらえるときにほんとに良かったと感じられる、そういう所に惹かれます。和太鼓でしか味わえないんじゃないかというぐらいのそういう所が大好きです。

矢萩 元々お客さんともっと近い立場で演奏しようという風に作った団体ですので、お客さんの声が聞こえるっていうことがすごくうれしいですね。音楽としては一応和太鼓音楽ですから演奏もしてるんですけど、パフォーマンス性というか、振動が体に伝わってくるとか、そういうのは普通の音楽には無いので、それを感じてもらえるっていうのが太鼓の魅力の一つだと思いますね。

―読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。

矢萩 今度皆様の前で大々的に演奏するのは駒場祭ですけど、来年の1月9日に横浜の桜木町の神奈川県立青少年センターで単独の演奏会が行われます。そちらの方にもお越しいただいて間近で楽しんでいただけたらそれが一番うれしいので、是非一度演奏に来てください。


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