東大うどん部

先日からそのユニークな団体名で個人的に気になっていた「東大うどん部」、実は創設から6年目という新しい団体なのだそうです。実際の活動内容やその楽しみについて、部長である大谷さんにお話を伺いました。


代表

―普段の活動を教えてください。

主に2つありまして、うどんを食べることと作ることです。うどんを作るときは、小麦粉を買ってきて生地を打つ段階から始めます。

―部員は今何人ですか?

中心メンバーは15、16人です。駒場生(1、2年生)や他大生もいます。去年からインカレになったんです。
先輩たちが他大に宣伝したおかげですね。

―どれくらいの頻度でうどん屋に行かれるのですか?

正式な遠征では月1回くらいですが、突発的な遠征も入れるともっと多くなることがあります。
遠征は日帰りです。東京のうどん屋に行って、食べたら解散です。泊りがけで行くことは今のところ個人的にやっているだけです。

―本郷と駒場どちらの方面で主に活動されているのですか?

食べに行く場所は毎回異なっていて、池袋や新宿に行くこともありますし、下町に行くこともあります。ですからキャンパスに方面が偏ることはないですね。平日の夜、講義のあとに集まって行くことが一番多いです。ちなみに駒場にはうどん屋が1店舗しかありません。裏門から出て徒歩10分のところにあるのであの辺で駒場生は見たことがないですが、とてもおいしいです。本郷にはもっとたくさん店があるので、本郷に行ってからの楽しみですね。最近本郷キャンパスのすぐそばにうどん屋ができたので毎週行っております。そのうどん屋の麺に関してはほぼすべてのメニューを制覇しました。

―うどんを食べるのに遠方にも行かれると聞いたのですが。

夏休み頃、合宿の遠征として香川に行くことがあります。ただ都合が合わなくて私はまだ一回も行けていないのですが、今年は行きたいですね。行った人の話を聞くとかなり充実していたようです。調子のいいときは実際に自転車でめぐりながら、いろんなうどんを食べ歩きます。
普段食べに行くのは東京近郊ですね。一番遠いところだと神奈川県の白楽まで行ったことがあります。ちなみに、うどん部をつくった人は上海まで遠征に行ったことがあるそうです。上海にはチェーン店が進出しているので、その人はそこへ行ってきたみたいですね。

―「うどんマップ」というものがあると聞いたのですが、それは何ですか?

うどんマップは、うどん部の創設者の方が五月祭の時に作り始めたもので、今までに行ったうどん屋を地図にまとめて、そのうどん屋の場所と簡単なレビューを載せています。作ったときは五月祭と駒場祭の屋台で配っていました。今年の五月祭には作れなかったのですが、去年の駒場祭までのうどんマップがうどん部のサイトで公開されています。

―今年の五月祭にも出店されていましたね。

今年の五月祭は焼きうどんの屋台を出しました。農学部の端っこだったんですけど、結局は完売できました。1つ下の代の人が責任者になって彼がすごく頑張ってくれたんです。結構たくさんの人が来ました。駒場祭でも模擬店を出したいですね。うどんを楽しんでもらえるのと、部費の収入源にもなるので。うどん作りってなかなかお金がかかるんですよ。でも活動の柱であるし、あまり資金の躊躇をしたくないんです。その意味も込めて焼きうどんを頑張って売り出していこうと思っています。遠征やうどんを食べる費用は全て自己負担なので、部費の中で最も費用がかかるのはうどん作りですね。最近は公民館を借りてやっているんですが、場所代がかかるんですよ。

―メディアの出演もなさったと聞いたのですが。

今年はNHKのラジオ番組に出ました。あと、民放のテレビ番組で取り上げられたこともあります。今年はちょうど五月祭の日にニュース番組の特集の中でうどん部が少し出演しました。その影響なのか、その日は売上が伸びましたね。

―大谷さんがうどん部に入ったきっかけを教えてください。

単にうどん好きだからです。うどん好きな人がうどん部を見つけるととりあえず入ってはくれると思うんですよ。そこから残るかどうかは、うどんの奥深さにどれくらい魅力を感じるかで決まりますね。私はそこに魅力を感じたのでここに残っています。うどんが好きだから、ということ以外で思いつく動機はあまり無いと思いますね。もともとは家のうどんが好きだったんです。病気になったときにはよく煮込まれ、ダシがよくしみ込んだうどんをよく食べていたので、そこから好きになったというのが大きいです。

―普段は学食で食べるのですか?

学食で食べることもありますし、外に出て食べることもあります。うどんだけでなくラーメン屋に行くこともありますし、パン屋や喫茶店に行くこともあります。うどんだけ、っていうことにするとかえって視野が狭くなっちゃいますからね。うどん部の理念でもあるんですけど、他の麺の良さも知っておいた方がいいと思うので。その方がうどんの良さを客観的に見られると思っているので。

―うどんを食べる時のこつや自身のこだわりというものはありますか。

食べ方はいろいろあるのですが、自分は薬味を入れすぎないようにしています。うどん屋でたまにねぎを大盛りにする人がいますが、それをやると麺があまり味わえないと思うのでなるべく控えめにしています。これは主観的なことなので、別にねぎを楽しみたいのであれば別にいいと思いますよ。

―今まで食べた中で一番印象に残っているうどんはありますか?

やはり讃岐うどんはおいしいですが、そのほかにも富士の方にある「吉田のうどん」はおいしいです。あの街はうどんの名産地なんですよ。その麺は太くて結構硬いんです。あと薬味としてキャベツをのせてあることや、店によっては馬肉がのってあることもあって独特な味が楽しめます。

代表

―これからどういう風にうどん部を運営していきたいですか?

うどんというくくりの範囲内でいろんなことを試していきたいですね。たとえば創作うどんのジャンルを広げたり、東京のうどんをいろんな地域に広げたりしていきたいですね。うどんは全国至るところで郷土料理として残っていますので、自分たちでそれらを広めていけたらいいなと思っています。

取材を終えて

うどん部を取材してみて、まず強く感じたのが大谷さん含めて部員のみなさんが本当にうどん好きであるということです。しかしうどんに対する熱い思いを持ちながら、その姿勢は常に謙虚でありました。うどんというものにさして興味を持たなかった私ですが、香川と富士にあるそれぞれ有名なうどんを食べに、はるばる足をのばすのもなかなかいいかもしれないと思いました。