駒場祭の舞台裏 駒場祭委員会へのインタビュー

例年10万人もの来場者が訪れる、全国でも類を見ない規模の駒場祭。
その華やかな学園祭の舞台裏には、日々地道に活動を続ける駒場祭委員会の委員のみなさんの努力があります。

駒場祭本番まで一ヶ月あまり。準備に余念のない中、駒場祭委員会のメンバーである小林祐太さん(文科三類2年、第55期駒場祭委員会委員長)と横田浩行さん(文科二類2年、同事務局長)のお二人にお話を伺いました。


駒場祭委員会の小林委員長(右)と横田事務局長(左)

–さっそくですが、駒場祭委員会はどのようなスタッフが集まっているんですか?やっぱりお祭り好きばかりですか?


小林さん:

なんだかんだでイロイロですね。とにかくお祭り騒ぎが好きな奴もいればコツコツ仕事をこなしてくのが好き、って奴もいます。ただやっぱり基本的には学園祭とかっていうお祭りをみんなで作り上げてくのが好き、っていう感じで入ってきた人たちなんじゃないかとは思うんで、その最初の気持ちは忘れないで欲しいなぁとは思いますね。


横田さん:

そうですねぇ。高校の頃からずっと学園祭の実行委員をやってる人とかいるので、全体的にお祭り好きが多いんじゃないでしょうかねぇ?私も高校のときからずっとやってるんでどちらかというとお祭り好きという部類になるかと思います。
まぁ、多くの仕事は事務職のようなものなので、一概には言えませんけどね…でも、お祭りが好きでなければこんなに大変な仕事はこなせないでしょう。

–学園祭実行委員会の委員長というと責任はかなり重いと思うのですが、小林さんが委員長になろうとした経緯やきっかけは何だったんでしょうか。

仕事に励む小林さん

小林さん:
そうですねぇ…ちょっと昔話からになっちゃうんですけど、僕高校時代は文化祭とか運動会とかの委員会に明け暮れてる生活してたんですね。ウチの高校は文化祭とか結構盛んで、「ウチが日本一だ!」とか言ってやってたんですけど(笑)。それでその時に感じたコトとか得たモノっていうのはすごく多くて、みんなでバカ騒ぎするのとかもすごい好きで。で大学入って、最初五月祭の方でクラスの模擬店の副責任者やったんですよ。それでクラスの中で多少トラブったり、委員会にも不満な部分もあったり(笑)。その中で、なんかちょっと高校時代の文化祭とは違うな、っていうのを感じて。高校だから、大学だから、っていう違いはもちろんあるとは思うんですけど、なんかそれだけでは片づけられないモノを感じたんですね。要は学園祭自体に不満だったんですけど(笑)。それで、なんかちょっと面白くやってみるか、って思って駒場祭の方の委員会入ったんです。
それでそうこうしてるウチに気づいたら委員長やってたみたいな。あんまりハッキリしたきっかけはないんですけど、こまごまとした仕事とか向いてないっていうのはあるかもしれませんね(笑)。

–なるほど。小林さんは一年生のときも駒場祭委員会に所属されていたわけですよね。そのときは最初の不満と言うようなものは払拭できましたか?


小林さん:

いや、そうは言えませんでしたね。終わった直後とかに一人へこんでたりとかもしたんですが(苦笑)。

–横田さんは「事務局長」という役職についていらっしゃるということですが、「事務局長」って具体的にはどんなことをされてるんですか?「事務局長」って聞いても『国連の事務総長』程度のイメージしか浮かばないんですが。。。


考え事中の横田さん
横田さん:

ははは。事務局長というと有名なところでは蓮池透さんが家族会の事務局長だったりするんですよね。だからって何が言いたいでもないのですが…
仕事としては委員会全体の業務の統括、業務のフォロー、学部との交渉、などなど様々な仕事を抱えていて、自分でも、具体的にこれをやるんだ。というような意識は全くありません。気付けば仕事が次々と増えていくという感じです。
一番のメインの仕事は、駒場祭当日において警備の総括にあたることですかね?平和に駒場祭が運営できているのは、ひとえに事務局長のおかげと言えるでしょう。

–今のお話をうかがうと、事務局長という役職は委員会の中でももっとも信頼の置かれている人がなるものだと思うんですが、逆に他の委員会の皆さんから一歩距離を置かれてしまう、ということはないですか?

 

横田さん:
そうですねぇ。最初の内は一年生から見ると怖い先輩のように思えてしまうこともあるみたいですが、自分では和気藹々とやっているので、そんなことは無いと思います。逆に頼りにされてることの方が多いと思いますよ(笑)

–なるほど。委員長と事務局長あっての実行委員会ということですね。駒場祭委員会を運営して行く上での苦労話などがあれば聞かせてください。


小林さん:

僕の方で言うと、人が集まらなかったりするのは辛いですよね。いろんな場面で。一年生とかも新歓は結構ガンバったつもりなのでもうちょっと入ってくれるかなぁとか思ったんですけど…女の子とかほとんどいませんからね(笑)。他にもなんかやろうとした時に人があんまり集まらなかったりすると…やっぱり俺ってカリスマないのかなぁって(笑)。あとこれは運営していく上でってわけじゃないですけど、何故か知らないんですけど駒場祭当日の天気って委員長の人徳によって左右されるとか言われるんですよね。そんなん関係ねぇよとか思いながらも地味に心配です。

–やっぱり女の子少ないと仕事もはかどりませんよね?


小林さん:

いやぁ僕はいいんですけど一年生の野郎共が不満げなみたいで(笑)


横田さん:

苦労話ですかぁ…挙げようと思えばいくらでも挙げられますが、仕事が多いせいか、あんまり授業に出れないんですよね~おかげで委員会内では成績が一番悪かったりするんですよ(笑)

–まさに駒場祭のために単位を投げ打って、という感じですね。


横田さん:

他の人からはただ単にやる気がないだけだろ、って非難されますけどね…

–今年の駒場祭のテーマは「Be Natural, Be Crazy…」とのことですが、このテーマにはどういう意味が込められているんですか?


小林さん:

ほぼ独断と偏見で決めてしまったテーマなんですが(笑)。一応僕の中であったのが、駒場祭っていうのを“他でもない唯一のもの”として位置づけたいというのがあったんですね。駒場祭委員会規約とかっていうのには書いてあるんですけど、必ずしも時代にそぐうものとは言えない。ちょうど今年の第77回五月祭では委員長の田中慧さんっていう方が率先して公開講座だとか研究室公開っていうのをやろうとしてたんです。“アカデミックな五月祭”っていう感じで。そういう形で委員会から学園祭のビジョンみたいなモノを提示するってウチではあまりやられてこなかったような印象があるんですよね。でもそういうカタチを提示することって必要なんじゃないかとは思っていて。五月祭とは異なるモノとしての駒場祭、っていうのを考えたときに、前期課程でまだ専門領域に足を踏み入れていない状態でアカデミックってことはないだろう、というのは一つあって。
そこで思ったのが“自然体の自分と向き合う場”っていうので。やっぱり東大生って名前が強い部分もありますし、外からも色眼鏡で見られる部分は多いと思うんです。無意識のうちに自分自身についてもそう見ているところはあるような気がして。そこで、学園祭っていう場で何か普段やれないようなコトをやってみる、あるいは普段の積み重ねを改めて形にしてみる。そうやって見直してみるコトで得られるモノってあるんじゃないかと思うんですね。それが”Be Natural”の部分で。それにプラスして、そのNaturalな姿っていうのは論理だけじゃ量れないっていうか、ステレオタイプ的な“東大生”とは真逆な部分もあるんじゃないかと。むしろあるべきなんじゃないかとも思うんですよね。このへんは個人的に「幅の広い人間でありたい」っていう気持ちもあるんですが(笑)。それで一応”Be Crazy”になってます。
来場者の方には一回先入観を捨ててありのままの東大生というのを見てもらいたいですね。


次のページへ続く


 

掲載日:
担当: