あなたのDNAを採ろう!

駒場祭の企画は飲食店やパフォーマンスが多いが、生物系の実験を行うところもあるようだ。なんでも、駒場祭に来たお客さんからDNAを採るらしい。今回はその企画の担当者である、石浦章一先生と佐藤さんに話を聞いた。


―「あなたのDNAを採ろう」とはどのような企画ですか。

あなたのDNAを採ろう!

来てくれたお客さんの細胞からDNAを採り出して、ペンダントの中に入れて持って帰ってもらうという企画です。私達の体は細胞からできていて、その細胞は主にタンパク質とDNAと脂質と水の4つの物質からできています。DNAはその中で、「生物の設計図」のような役割を果たしているとても重要なものです。この企画では、まず頬の内側の細胞をとってもらいます。何かを噛んでもらえば唾液中に細胞が出るので、特に痛くはないですよ。そこにタンパク質と脂質を分解するような液体を入れます。そうするとDNAだけが残りますよね。しかしこの時の状態だと、DNAは砂糖や塩のように水に溶けやすいので目に見えません。そこで、アルコールの一種である2-プロパノールという薬を入れてあげるとDNAが目に見える形になってくるんですね。その状態のDNAをペンダントに入れて持って帰ってもらうというわけです。だいたい細胞をとってから20分くらいでペンダントが完成しますね。まぁ糸を付けてアクセサリーにしたり、筆箱とかに入れておいてもらえればと思います。ペンダントから取り出して顕微鏡で見るのも面白いかもしれませんよ。

―今年初めての企画ということですが、何故この企画をやろうと思ったのですか。

オープンキャンパスや学科公開の時にもこの企画をやっているんですが、それだと対象が生物に興味がある人とか東大に興味がある人に限られてしまうので、それよりもっと幅広いお客さんにやってもらいたいと思って駒場祭に出展しました。

―企画をやるにあたってどのようなことで苦労しましたか。

あなたのDNAを採ろう!

駒場祭では、外での出し物はクレープ屋さんやお好み焼き屋さんみたいに飲食店が多いですよね。だからこういう実験のような変わった企画を外でやる許可を得るまでが大変でしたね。建物の中でやっちゃうと、結局オープンキャンパスの時みたいに生物に興味がある人や東大を覗きに来たおじさんおばさんくらいしか来ないじゃないですか。例えばナンパしに来た男の子とか女子高生は来ませんよね(笑)。しかし今回はいろんな人にやってもらって、いろんな人に生物って面白いなって感じてもらえればいいなと思って、外でやることにしました。あと、タンパク質と脂質を溶かす液を入れる時は50~60℃の条件で反応させないといけないんですけど、その環境をどうやって作るかというのを結構考えましたね。結局魔法瓶の中でやることにしました。電気を使って温度を一定にする器械もあるんですけど、それだと電気を引く必要があるので今回はそれに頼らずにやろうということになったんです。

あなたのDNAを採ろう!

―最後に何か一言お願いします。

普通は唾の中にDNAが入っているなんて思わないじゃないですか。そこから自分のDNAが見られるというのは結構嬉しいものなので、是非いらして下さい。


DNA入りのペンダントを作ってもらえる機会なんてそんなにあるものではない。生物がわからない人でも、へえこれがDNAかぁなんて感じで気軽に参加できるのではないだろうか。

日時:11/24(土) 11/25(日) 10:00-16:00まで。
 場所:101号館南

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