プラネタリウム~星のある風景~

東京大学地文研究会天文部のプラネタリウムの展示は駒場祭の恒例企画となっており、最近5回の駒場祭で展示部門のグランプリに4回輝いている。その天文部に今年の展示とその見所についてうかがった。


プラネタリウム~星のある風景~

―今年の駒場祭での天文部の企画は。

 直径12mというアマチュアとしては最大級のドームを使って、例年通りプラネタリウムを投影するのが、今年の駒場祭の1つの大きな出し物です。テーマは「星のある風景」で、星に関する話を交えた、完全自作のシナリオを2本上映するのと、星座解説を行います。

 プラネタリウムは高さ8mのもので見ごたえがあります。プラネタリウムに投影される星の数は1等星から6等星まで6000個ほどあり、この数はアマチュアの中では大きいものです。

プラネタリウム~星のある風景~

―企画の見どころは。

 わたしたちは、すべて一から作っています。投影機も、金属の加工から行っていますので、プロの作るプラネタリウムのように本格的なものになっています。普通のアマチュアのところのプラネタリウムは、多くがピンホール式といい、穴をあけて、その穴を通った光を小さなドームに集めるという方法をとっていますが、天文部ではレンズ式といって、原板に穴をあけてその光をレンズで集めて投影する方法をとっているので、直径12mという大きなドームにも投影できるというのが、一番推しているところです。

プラネタリウムの外では、待っている客に見てもらうためのパネルや写真を展示します。ここで投影機の仕組みを写真を交えつつ紹介するので、機械に興味がある人にも一見の価値があると思います。ほかに、天文部員や天文部OBが撮影した天体写真なども展示します。

プラネタリウム~星のある風景~

―要した時間、そして苦労した点は。

 投影機の準備を始めるのが8月末ごろ、作業が終わるのが11月下旬、駒場祭にぎりぎり間に合うかというところです。すでに一段落している投影機もありますが、まだ製作段階の投影機もあり、改良の余地があるものもあります。投影機は、恒星を投影するものだけでなく、他に青空、太陽、星座絵などを投影するための10種類の投影機があります。

 苦労する点は、原板に1mm以下の穴をあける恒星投影機や、投影機を操作する電子回路の製作など細かい作業がとても多いことです。逆にドームの直径は12mで、空気で膨らませているため、一度に数十人をまとめて入れねばならないのでドームの入り口も3m×4mと大きく作る必要があったりと苦労しました。

プラネタリウム~星のある風景~

 電子回路の組み立てなど、電源部分の作業では専門的な知識を必要とするため、このあたりのことは早めに勉強しないといけません。また、広い場所を使わないとできない作業が多いのも大変なところです。
 

―最後に、来場者にメッセージをお願いします。

 プラネタリウムの良さは、場所、時間、天気の制約を受けないことです。東京だと、夜でもどんなに晴れていても、ネオンなどにより空が明るすぎて見ることができない星がたくさんあります。それらの星をここ駒場で、昼間に天候にかかわらず見ることができるのがわたしたちが作るプラネタリウムの一番良いところだと思うので、ぜひ見に来てください。


時間:22日(土)~24日(月) 終日
場所:第2体育館