トウキョウサイコウ

http://toshi-kenchiku.soc.or.jp/2006/

トウキョウサイコウ、という変わった名前の企画がある。

「東京を再考し再興し、最高にする」という駄洒落がその由来という。しかも、この名前で始めてもう六年。
今や五月祭の名物企画の一つ、といった感すらある。
「普段の授業では設計とか調査とか、実践的なことは学ぶんですが、どうしても内にこもってしまいがちです。
だから、東大工学部の都市工学・社会基盤学・建築学という、比較的共通する分野を学んでいる3学科の学生が、
横一列に繋がって社会に対してアピールをしたい、という思いがありました。」と代表の赤坂さんは言う。
実際にはこの3学科以外にも他の大学からの参加者も多く、
9つある企画のうち3つはそれぞれ慶応、千葉、早稲田の学生が主導している。
赤坂さん曰く「同じ建築をやっている学生なのに、全く違う発想をしているのか!と、他の大学の人からは刺激をもらってます」。
もしかすると、その辺にトウキョウサイコウの原動力が隠されているのかもしれない。

トウキョウサイコウでは毎年、東京を対象にした研究を発表している。
今年のテーマは「都市とメディア」。
このテーマに沿った9つの企画のうち、いくつかを紹介する。
まず、「イメージシティ」という企画は普段私たちの頭の中にある地図を組み立てる。
例えばどこかを歩いているとき、私たちは周りの建物を目印にして歩く。それが私たちの頭の中にある地図だ。
この、頭の中の地図を組み合わせたときに浮かび上がる「都市の姿」を展示するという。
また、「Archunting」という企画は五月祭の枠を飛び出して、
住宅の設計で企業が主催する本格的なコンペ(competition,建築のコンテスト)に出展する。五月祭では模型が展示される。
普段はあまり馴染みのない建築学科の活動の一片に触れられるはずだ。
他にも「らくがき」「カフェ」「絶景かな~江戸っ子の見た東京~」など名前を聞いただけでワクワクするような企画があり、
「都市とメディア」に対して様々なアプローチをしている。

「工学部の学生は研究室に籠もっている」というイメージがつきまとうことが多い。
しかし、それは彼らが何をしているか知らないからではないだろうか。
トウキョウサイコウを通じて研究に対する彼らの熱意を感じられるはずである。


最後に、赤坂さんから講演会の告知です。

赤坂さん

「5月26日(金)の14時45分から、安藤忠雄栄誉教授の講演会を行います。
この講演会は次の日から始まるトウキョウサイコウの企画に合わせて行われるものですが「何か違うことをしたい」と思った僕らのわがままが実現したものです。
東京で安藤さんのお話が聴ける機会は滅多にありませんので、トウキョウサイコウの企画ともども、この貴重な講演会ににぜひご来場ください。」