Channel to Earth

柔軟な発想と緻密な思考と強いマインドで地球温暖化問題に立ち向かう「Channel to Earth」。システム創成E&Eコース有志「チーム-7%」による企画だ。今回は代表を務める小平翼さんにお話を伺った。

企画の内容を教えてください。

テーマは地球温暖化で、その全体像を描くことが一番の目標です。例えば、『不都合な真実』(編注:ドキュメンタリー映画。アル・ゴア元アメリカ副大統領による地球温暖化問題に関する講演を中心に構成されている。)では温暖化の影響は取り上げられていますが、対策などについてはあまり触れられていません。僕らの目標である全体像を描くというのは、温暖化の原因・影響・対策、全てに目を向け、科学と技術だけではなく政治経済的な側面も入れて、実際の問題としての温暖化を捉えていくことです。大まかな流れは、温暖化の現状をしっかり押さえ、何が危険なのか、どういった対策が必要なのかを明らかにすることですが、対策をする時に問題に対してあるべき理想を設定しないと、どう対策していいかわかりません。日本がとるべき姿を描き、その理想を実現するためのロードマッピングをすることがおおまかな企画概要になります。

チーム-7%

私たちの企画では、工学部11号館講堂にて、2時間の講演形式のプレゼン発表と、工学部2号館展示室にて展示発表を行います。今まで話した内容だと非常に堅い印象を受けるかもしれませんが、そういったことだけを前面に押し出しても多くの人には聞いてもらえないと思ったので、この展示に関しては誰が来ても興味がもてるように工夫をしています。温暖化を一般の方や中高生でも楽しめるように、「現在の部屋」と「未来の部屋」を作り、部屋の中の電化製品などが消費するエネルギーと、僕らが勉強している内容とを結びつけてとっつきやすく解説していこうと思っています。

また、これは小中学生向けですが、「ストップおんだん館」というセンターが実施している「エネルギーのかばん」というプログラムをやる予定です。これは、実際に1人が1日に使うエネルギーを石油に換算してそれに相当する重さのかばんを背負ってもらおうというものです。「エネルギーを無駄に使っちゃいけない」と言われていますが、エネルギーは実体がないので実感がわきません。そこで実体のある石油に換算して、地球にこんなに負荷をかけているんだと実感してもらいたいです。体感できるともっと知りたいという気持ちが芽生えると思うので、そのきっかけになればいいなと思いますね。他にも、当日はモリゾーとキッコロが来るのでこれも期待してください。

今年初めての企画とのことですが、やることになったきっかけは

僕は今システム創成学科のE&Eコースの4年生ですが、研究室配属は6月の初めです。また、4年生はそれほど授業が無く、時間的な余裕があります。そして僕らは東京大学という、大学の方はもちろん、研究者や省庁の人などいろんな人の話を聞きやすい立場にいるんです。ここは一つ、いつもの授業ではできない勉強をしようと思い、世間でホットな話題で僕のコースともよく結びつく地球温暖化というテーマで、何かやろうと思いました。僕と副責任者でコースの人に声をかけてこの指とまれと言って活動を始めたのが去年の11月ですね。現在のメンバーは4年生10人と3年生4人です。

活動していて大変なこと、工夫していることは何ですか

苦労することは、ゼロからの企画なので頼りになるマニュアルのようなものが無いことです。メンバー同士で試行錯誤しながら準備を進めています。また、温暖化問題をきっかけに持続可能な発展についても視野を広げ、小さくきれいな完成形にまとめるよりは、できたらすごいなというインパクトを与えることにあえて取り組んでいます。その構想がE‐RISEと名づけたビジョンでEnergy-Resource・Industry・Surrounding・Educationの頭文字をとりました。環境をEnvironmentではなくSurroundingにしたのは、家や都市、そして交通など広い意味を含むためです。この4つの分類でそれぞれが持続可能な発展を実現するために描くべきビジョンを提示したいと思っています。

最後に何かメッセージをお願いします

地球温暖化問題は一見厄介な問題かと思われますが、本当は新しい未来を作っていくドキドキ・ワクワクする問題です。学生一同、6ヶ月という時間を費やして準備してきました。5月24日・25日の当日は、私たちの活動の集大成をどうぞご覧ください。

プレゼン発表:工学部11号館講堂 25日(日)11:30-14:00
展示:工学部2号館展示室 24日(土)25日(日) 終日
http://akiba.geocities.jp/eande_2006/index.html

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