UT-Startup-Meeting

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この講演会は東京大学大学院工学系研究科の松尾研究室による勉強会「UT Startup Gym」が開催したもので、「講演会」という名でありながら、参加者がグループを組んでブレインストーミング形式でアイデアを出しあうという内容のものでした。UT Startup GymはWebサービスを作ることを目的とした勉強会で、半年間かけて企画から開発までを行います。この一連の流れは「期」と呼ばれ、1期ごとにメンバーを集めてグループを組みWebサービスを開発します。今までに第1期から第3期までが行われており、国会議事録を収集するサービス「国会.in」など多数のWebサービスが生み出されています。

第4期が5月12日に発足し、今回はそれに続くアイデア出しのためのミーティングでした。これはUT Startup Gymのメンバーばかりでなく一般の人々にも開かれ、参加者は第4期生に加えて飛び入り参加の人もいました。

今回のテーマは「中国×ファッション」で、中国の女性に日本のファッションを伝えるためのサービスを考えようというものでした。JFN(ジャパンFMネットワーク)の城田信義さんをゲストに迎え、最初にテーマの背景について説明していただきました。

中国では、大きな都市であっても20歳代前半くらいまでの若い女性が化粧をすることは一般的ではなく、ファッションの意識も日本に比べると浸透していないそうです。そこでこれを商機と考え、中国の女性に日本のファッションを流行させて、最終的には日本のファッション業界の中国での市場拡大につながるようなWebサービスを考えようというのが今回のテーマの趣旨でした。特に日本は中国にはない独自のノウハウを持っているので、中国での市場拡大は現実的にも可能のようです。

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説明の後はグループに分かれ、実際にアイデアを出していく段階に移りました。最初に参考として中国のファッション雑誌やWebサイトが紹介されたのち、中国の女性の中でもどのような女性をターゲットにするのがよいかということを話し合いました。各グループは女子高生や女子大生・女性会社員などを挙げ、あまり範囲を狭めずに一般の女性に対してアプローチしていく方針が目立ちました。

次に、どのような方法で女性にファッションを伝えればよいかが話し合われました。ここでは、「女性は共感しやすい傾向があるので、日本の服を着た女性の写真を公開するのがよい」という意見や「女性は自分で何かを作り出したいものなので、クックパッドのように自らの服の着こなしのコツなどを投稿できるようにするとよい」という意見が出ました。関連して、日本のファッションを紹介するためには日本人女性による投稿が必要であるとして、投稿するのを日本人に限ることや、日本語による投稿を中国語に翻訳して表示することなどが提案されました。各提案はグループごとにまとめて発表し、城田さんに意見を頂いたり関連事項を紹介していただいたりしました。

サービスの方向性がまとまると、サービスが持つ具体的な機能を考える段階に入りました。Facebookの「いいね!」機能のように女性の投稿に対して共感を表現する機能などが考え出されました。

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最後に、考えたサービスの具体的な機能をグループごとに発表してミーティングは終了となりました。このミーティングは、UT Startup Gymのメンバーではない人たちにとっても、実際のWebサービス開発の現場に触れられる貴重な体験となりました。

第4期生の方々は、方針をより具体的なものにするために6月下旬に中国を訪問するそうです。