観光のダイナミズム‐ハワイから考える

講演の様子

24日最初の講座は、大学院総合文化研究科・教養学部の矢口祐人教授による『観光のダイナミズム‐ハワイから考える』です。世界有数の観光地であるハワイですが、そこでは何が強調され、何が忘れられているのでしょうか?
まず駅などによく置いてあるハワイ旅行のパンフレットが配布され、普段何気なく見ているパンフレットをテキストとして読み込んで、近くに座っている人と話し合うことから講義が始まりました。パンフレットでは娯楽と自然が強調される一方で、環境破壊や米軍基地、高い失業率やホームレスの問題が追いやられています。

ハワイが観光地になったのは半世紀ほど前のことです。そこには経済的な発展や政治体制の変化、輸送技術の発達などさまざま要因がありますが、ワイキキを観光地として「つくった」ということも大きな要因なのだそう。観光は人間の自然な行為ではないのです。

観光は21世紀最大の産業になるといわれていますが、環境破壊を進めてしまうという懸念や、地域社会や住民に本当に貢献しているのかという議論があります。

質問

観光を生みだす諸条件を考え、観光地がつくられる過程を考えること、観光の影と未来を考えることが観光のダイナミズムであり、追いやられ忘れられているものに対する「まなざし」を持つことが大切なのだと考えさせられました。

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