第86回五月祭委員長インタビュー

今年で86回を迎える五月祭。毎年企画を盛り上げ、五月祭をより良いものにするための努力を欠かさない五月祭常任委員会ですが、今年は五月祭に対してどんな熱い思いを持っているのか、その活動も含め委員長の近藤さんに伺いました!


委員長
委員長の近藤皓之さん

ー今年の五月祭のテーマを教えてください。

今年の五月祭のテーマは「aMayzing!」です。英語に「驚くような、感動する」を表す「amazing」という単語がありますが、これと五月祭(May Festival)の”May”をかけた造語です。最後の「!」はその驚きの印象を表しています。五月祭で来場者の方に驚きや感動を与えたいという思いでこのように付けました。

今年で86回を迎える長い伝統をもった五月祭も毎年少しずつ変わってきていて、今年から始まった企画ももちろんありますし、出し物や企画ひとつひとつもパワーアップしています。それらに驚き、感動してほしいという願いを込めています。

ー今年からの新しい企画を教えてください。

企画には大きく分けて2種類ありまして、五月祭常任委員会でやっている委員会企画と、学生が自分たちで登録してやっている一般企画があります。両方にそれぞれ新しいものがあるのですが、委員会企画ですとダンスサークルコンテストがあります。フラダンスサークルKaWelinaさん、まるきゅうProjectさん、STEPさん、BOILEDさんという東京大学内のいろいろなダンスサークルをお呼びして競っていただくというイベントで、10時から10時50分の50分間だけでそれぞれのサークルの魅力に触れられる貴重な企画だと思います。

一方で一般企画ですと、例えば工学部建築学科さんの有志の方々による屋外パビリオン「みんなの広場」があります。工学部コンドル像前の休憩所で、やわらかい遊具が用意されていて子どもでも遊べるようになっています。さらに、屋外の展示というのはどうしてもライブ会場だとか模擬店だとかに形が決まっている面がありますが、「みんなの広場」では休憩所の中でワークショップを開くという新しい試みもされるそうです。この建築学科さんの企画は面白い、新しい企画として委員会の中でもしばしば取り上げられますね。

企画とはまた違うんですが、他に新しいこととして「春の学園祭コラボ」があります。

学園祭っていうと秋のイメージが強いと思うんですね。9月頭にある東京芸大さんの芸大祭から11月末の駒場祭や慶應大学さんの三田祭まで、まるまる3ヶ月くらいずっとやっているんです。一方で、春となると学園祭ってとても少ないんですね。そういうなかで、春に行われる東大の五月祭、一橋大学さんのKODAIRA祭、東京海洋大学さんの海王祭で、春の学園祭を盛り上げようとコラボレーションしています。Facebookのウェブページを作ったり、お互いの学園祭のしおりを各大学の生協に置いたりしています。また五月祭では、委員会の主催ラリーに参加した上でMFAwardsに投票していただくと、春の学園祭コラボ・オリジナルA4ノートがもらえます。

五月祭を見て「春の学園祭、こんなのあるんだ」と思ったら、今度は1、2年生中心のKODAIRA祭や、海王祭にもぜひ行ってみていただきたいです。「こういう学園祭があるんだよっていうことを一緒になってアピールしていこう」というのが今回の主旨なので、KODAIRA祭のバルドくんと五月祭のめいちゃんと海王祭のくじら船長のうちどれがかわいいか、みたいな投票は無いですね(笑)。

リンク:学園祭コラボ

ー委員会企画について教えてください。

今年は委員会企画目白押しです。まずラリーが3種類ありまして、本郷の名所を回る「本郷探索ラリー」、それと「学術クイズラリー」、あと「エコスタンプラリー」があります。

学術クイズラリーは、委員会がピックアップした学術系の企画を、そのそれぞれで配布されている冊子などに載っているクイズに答えながらぐるぐる回るというものです。エコスタンプラリーというのはエコ企画を回るラリーです。ゴミの分別も大切なんですけど、もっと「エコってどんなことやってるの」ってことをアピールしてもいいんじゃないかなということで、五月祭では、色んな面で環境に配慮した取り組みをしている企画をエコ企画として認定しています。そのエコ企画を回ってみませんかというラリーです。

リンク:委員会主催ラリー | 東京大学第86回五月祭

イチオシの委員会企画としては、あとBest Band Beatsですね。今年で3年目なんですけど、過去3年間のなかでも1、2を争う上手さだと思います。ここでは本当に上手いバンドを選定してるんですよ。the 90 Scottさん、The Charactersさん、つきまりに親衛され隊バンドさん、そしてM.Kgさん。M.Kgさんは確か東大のステージに立って10年目、すごいですよね。

リンク:Best Band Beats | 東京大学第86回五月祭

ステージは18日、19日ともに13時から14時までの1時間、一番良い時間帯です。正門入った目の前、銀杏並木を抜けた目の前に安田講堂があって、その前がステージなので、迷わないで来ていただけるかなと。「通りすがりにちょっとだけ聴いてみよう」というのも大歓迎です。

公開講座、オープニング・フィナーレですとか、MFAwards、休憩所、受験生応援企画とかっていうのは昨年に引き続き今年もやっています。大人気の東大ガイドツアーももちろんやります。ぜひご参加ください。

ー五月祭の見どころを教えてください。

委員長

五月祭の見どころの一番大きいものに、おすすめ企画で選定している8企画やピックアップ企画があります。しかし実際に「どれですか?」と聞かれたら、少しずるくなるのですが、逆にここに含まれていない企画を含めた多様性というのが五月祭の見どころだと思いますね。一人一人に五月祭の見どころを聞くと「自分は音楽が好きだからBest Band Beatsを観たい」という方もいれば「公開講座を聴きに行きたい」、「模擬店を回りたい」あるいは「屋内でやっている学術企画を見たい」という方などそれぞれに分かれるはずです。今年は企画数が460くらいあるので、企画の多さ・豊富さから言っても、みんなが何かしら「これはおもしろい!」と思えることと思います。その多様さこそ、五月祭の強みであり見どころだと思います。だから具体的に「ここ!」というのではなく、むしろその多様性を楽しんでほしいです。

ー今年で五月祭のマスコットキャラクターの「めいちゃん」が3年目になりますが、めいちゃんが続いている理由は何なのでしょうか?

過去のキャラクターを見ていただくと、第80回五月祭の「はちまるくん」、81回の「ほんごぽん」、82回のアカデミックパンデミックからとった「あかぱん」、83回の「ほんごろう」などいろんなキャラクターがいますよね。第84回からめいちゃんになったんですが、続いたのはやはり一番かわいかったからじゃないでしょうか(笑)。めいちゃんが親しまれているというのもありますが、なぜ親しまれているかを考えるとやはりかわいいからかなということです。駒場祭のマスコットキャラクターのこまっけろといい、かわいい路線が定着していますね。

ー今年のめいちゃんグッズはどういった品揃えですか? 毎年人気ですよね。

はい、例年大人気で。ストラップとクリアファイルとぬいぐるみは毎年作っていて、今年からはこれらに加えてめいちゃんティッシュカバーがあります。ティッシュカバーはいつも持ち歩けて、出かけるときはめいちゃんと一緒です。写真からも分かる通り、このもふもふってした感じがめいちゃんは大事なんですよ、羊なので。

今年も工学部案内所脇のグッズショップで売りますが、たぶん始まって数時間で売り切れてしまうと思います。ぜひとも、ショップに足を運んでみてください。

リンク:公式グッズ | 東京大学第86回五月祭

ー今年は雨が心配ですね。

そうですね。委員会室でも天気予報のサイトを見ながら「雨が降ったらどうしよう」とか言っています。もちろん雨が降っても五月祭はありますが、雨が降らない方がいいというのはあります。
例年5月の最終週だったところを昨年から1週間早めているんですが、それは梅雨と重ならないようにするためです。雨を避けたいのは、やはり晴れている方が多くの人に来ていただけるというのが大きな理由です。さらに、僕たち委員会も雨が降ると動きが鈍ってしまったり、準備撤収に時間がかかってしまったり、あるいは手際が悪くなって一般企画の運営者の方々にうまく対応できなかったりということもあります。

あいにく今回は2日目の予報が曇り時々雨となっていて、僕たちもてるてる坊主を作ってみたりして天に祈る気持ちです。ですが、強く降ることはなさそうなので大丈夫です。雨対策として、今年は安田講堂前ステージに屋根を付けました。屋根の下でアンプなどにビニール袋をかけて保護しながら行なえば、よほど強い雨でない限り音楽やダンスのパフォーマンス性が損なわれることは無いと思います。

委員長

ー五月祭常任委員会さんの普段の活動について教えてください。

委員会は局の編成が昨年から少し変わっていまして、現在1委員長8局制をとっています。僕は委員長として委員会全体の会議の議長をやったり組織をとりまとめたりしているんですけれど、僕が全ての指揮をとっているわけではありません。また代表のポジションとしては、いろんなところで取材を受けるのも仕事の一つですね。どちらかというと、みんなの上にいるというよりは各局と横並びの立場です。

他の8局にどのようなものがあるかというと、事務局、財務局、内務局、企画局、広報製作局、渉外局、環境局、システム局です。昨年までは組織局と総務局があったのですが、2つが合わさって内務局になりました。

事務局が委員会の人員や資材を管理している人たち、財務局はお金の管理をしている人たちです。内務局は一般企画に参加したいという方々の手続きを助けたり、あるいは食中毒が起きないよう安全に気を配ったりと、みなさんが五月祭でやりたいことをスムーズに行えるようサポートしています。

企画局ではBest Band Beatsやダンスサークルコンテストという形で委員会の企画を行っています。広報製作局には大きく制作パートと広報パートの2つがあります。パンフレットなんかを作るのが制作パートの一つの仕事です。模擬店の載っているマップ、および五月祭公式ホームページもここで作っています。広報パートはまたさらに担当が分かれていて、五月祭の良さを外部の人に発信していく、あるいはおすすめの企画に取材してくる広報政略担当、取材担当がまず一つ。もう一つは、当日に案内所を設置して、企画の場所が分からない方や落し物をされた方に対応する案内担当です。

渉外局は主に外部との協賛交渉を行います。五月祭は毎年12万人の方が来るとても大きな学園祭で、どうしても企画をされる方に出していただく企画参加費だけでは足りない部分があります。そこで、色んなところに五月祭に協賛していただけませんかということで話をしているのが渉外局です。

また、五月祭ではとても多くのゴミが出ますので、分別しないで捨てるというのはもちろんできません。各大学の学園祭自体が大きくなってきているので、ゴミをちゃんと分別したり企画にエコを取り入れたりという社会的配慮も必要になってきます。それらを担当しているのが環境局です。システム局というのは、紙ではとてもさばききれない量の登録や手続きを処理するためのウェブシステム、メールシステムなどの管理、一部開発もしています。

この8つの局と僕の1委員長8局制といのが今の組織の構成で、それぞれの局が当日までに少しずつ準備を進めています。

五月祭常任委員会全体の仕事では、例えば一般企画のサポートがあります。五月祭の各企画の方々からその良さを集めてきて外部に伝えていく、あるいは運営上助けなければならない面、委員会だから助けられる面をサポートして、五月祭の企画全体をとりまとめています。

ですが個人的には、全体をとりまとめる以上に、できれば案内や装飾といったところで彩りを加えていくことも委員会の業務だと考えています。

ー活動の中で特に苦労されてる点はありますか?

今の時期なんかはもう直前期なので、もう時間が無いって言いながらやっています。もちろん重大な問題は無いように続けてきているんですけど、まあ細かくは今のところも実はあり、お見苦しいところもあるかもしれません。そういう準備の詰めに今は慌ただしいです。

現在、委員は93人いるので、大変なところは担当によって違ってくるのかなと思います。僕が苦労しているのは、意見が違うこともある中で委員会をまとめていくというところでしょうか。あるいは、あんまりうまくできてないですけど、できるだけ色んなところに目を向けていくというのも大変です。

ー五月祭に向けての意気込みを教えてください。

楽しませるぞということと、最高のパフォーマンスをしたいということですね。
僕はこれまで委員会をやってきて、実は駒場祭の委員会もやっていたんですけど、今回の五月祭が大学に入ってからの学園祭として通算5回目になります。僕にとって、委員会としての学園祭はこれが最後なんです。ですから、僕たち、あるいは執行学年の集大成として、自分たちが知っている中で一番の学園祭を作りたいという意気込みはあります。

ただ「僕たちの集大成をぜひ見に来てください」というだけではやっぱり、どうしても自己満足に陥ってしまう部分が出てくるでしょう。少しずつ変わってきている五月祭だからこそ、今まで見に来ていなかった人も、毎年来ている人も、今年の学園祭で新たな発見をしてもらえるように、最大限のパフォーマンスをしていきたいなという風に思っています。

ー最後に、来場者の方にメッセージをお願いします。

雨が降っても来てくださいねっていうのが(笑)。それは冗談としてもまあ、とにかく来てほしいです。いろいろな媒体でできるだけ良さを伝えていこうとしても、やっぱり伝えきれない部分もあると思うんですね。それは僕たちの問題もありますし、どうしても時間的な限りもあります。そういうところではやはり言葉や写真でしかお伝えできないので、実際に来て、見て、楽しんでほしい。

五月祭に来ていただければ、どんな人でも楽しませてみせると思って委員会は学園祭を作っていますので、ちょっとでも興味があったら絶対来てほしいなっていう風に思います。

18時間しか企画公開時間がないんですよ。1日に9時から18時、2日間で18時間しかないんですね。それに対して、さっきも言ったように今回の企画の数は460個くらいあります。全部見ようとすると1時間に25個とか見なきゃいけなくて、とてもじゃないけど見きれないですよね。

ということを考えてみると、本当に、回りきれないくらいたくさんの企画があるんだよっていうところが五月祭の魅力なんです。「こんなものあるのかな」って思ったら、ウェブサイトで調べていただければきっとありますし、実際の企画では説明文以上のものを用意しています。ぜひお越しください、お待ちしています。

ーありがとうございました。

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