第89回五月祭委員長インタビュー

委員長
委員長の北村昂大さん

5月14日(土)、15日(日)に第89回五月祭が開催されました。今年は2日間で合計145,000人もの来場者を記録しましたが、毎年五月祭の運営に携わり、その成功の立役者となっているのが五月祭常任委員会です。今回はその委員長を務める北村昂大さん(法学部・4年)に、五月祭を終えた今の気持ちや、委員長を務めることに決めた理由などについてお話を伺ってきました。

※第89回五月祭の当日の様子はこちらから閲覧できます。


―今年の五月祭のキャッチコピー「東大生に、恋した日。」にはどんな思いが込められていたのですか。

恋愛はあくまでも比喩です(笑)。五月祭はどういう場なんだろうって考えた時に、東大生の生の姿を東大外に向けて発信する機会って少ないんじゃないかなと思いまして。世間が持っているステレオタイプの東大生像ってあると思うんですけれど、それって我々からしたらちょっと実態とは違うなあと感じます。東大生ってひとくくりにされてしまうけれど、本当はいろんな東大生がいるわけですよね。勉強に対して熱心な東大生もいれば、サークル活動、例えば音楽であるとか踊りであるとか、そういうところで努力を積み重ねて秀でた成果をあげる、そういう東大生もいますよね。学部生だけで12,000人いますが、12,000通りの姿があると思うんですよ。そしてそれぞれが輝くものを持っていると思っています。今回は五月祭に約500の企画が参加してくれたんですが、本当にいろんな側面があると思っていて、その魅力を来場者の方に感じてほしいな、と。その魅力を感じていただくというのを「恋した」と表現して、五月祭に来ていただいたその日が、東大生に「恋した」日になっていただければいいなと思ってキャッチコピーを決めました。

―五月祭当日の様子についてどのように感じましたか。

145,000人の方にお越しいただきました。天気も幸い晴れまして、本当にお祭り日和だなあというのが当日の朝思ったことです(笑)。今年は委員長として五月祭全体を見ることができて、あふれる学生のエネルギーや熱気を肌で感じましたし、それによって僕も楽しくなりました。自分も学生なので一緒に楽しみたいという気持ちもありますし、そのために運営しているという面もあるので非常に嬉しかったです。

―五月祭を終えた今はどんな気持ちですか。

委員長になってから五月祭を終えるまで、どんな感じになるんだろうとずっと思ってきました。今は何とかやりきったという気がしているので、その点ではほっとしています。

そして、本当に多くの方に五月祭を作っていただいて、五月祭常任委員会の委員もそうですし、企画として参加してくれた学生のみなさん、当日来ていただいた方々、大学当局のみなさん、本当にいろんな方々の支えがあってできたお祭りだったと思っています。それはずっと実感してきたことで、今は心から「ありがとうございました」という感謝の気持ちでいっぱいです。

―北村さんはどうして五月祭常任委員会に入ったのですか。

もともと駒場祭委員会に入ったのが理由ですね。それではどうして駒場祭委員会に入ったのかというと、入学したばかりの4月に、サークルオリエンテーションは嵐で途中打ち切りになっちゃってあまり回れず、クラスにも正直なかなかなじむことができず、結構散々な新入生生活を送りまして(笑)。それで4月の中旬くらいに、生協にいたら高校の時の友達がやってきて、彼から「駒場祭委員会っていうのが新歓をやるらしい。しかも無料コンパらしい。」って聞いて、「なるほど。」と(笑)。そんな感じで行ってみたというところです。それと、高校生の頃から文化祭の準備委員会をやっていたので、自分と近しいところを感じていたというのもありますね。

けれど、その友達がいなかったら新歓説明会にも行っていなかったでしょうから、もしそうだったらきっとテニサー(註:テニスサークルのこと。)に入っていたと思います(笑)。あるいは、大学ではむしろ今までやったことのない新しいことをやりたいなと思っていましたし、全然違うジャンルのサークルに入っていたかもしれません。東大にはいろんなサークルがあると聞いていたので。

―北村さんはどうして委員長を務めることになったのですか。

そもそも五月祭常任委員として活動するかどうかすごい迷いがありました。4年生になると就職活動などもありますし。さらに、活動するにしても関わり方は様々で、委員長以外の立場での参加もあり得ましたし。

正直やめてしまおうか、とも考えていたのですが、去年の五月祭が終わって、じゃあ来年はどうするかって話が始まるんですね。それで話し合いをしていく中で、やっぱりお祭りをやった方が楽しいんじゃないかと純粋に思うようになりました。自分の中で3年生の冬から4年生の春という時期を103(註:五月祭常任委員会と駒場祭委員会のこと。)なくしては考えられないな、と。もう一度委員会の同期や後輩たちと一緒にお祭りを作ってみてもいいんじゃないか、むしろそうしないと後悔するんじゃないか思いました。

自分で言うのもあれですけれど、たぶん僕は、いろんな人とコミュニケーションをするのが好きな方なんです。リーダーシップを発揮して一人でみんなを引っ張っていくというよりも、いろんな人とコミュニケーションをとって、こういう人もいるんだ、こういう意見を持つ人もいるんだ、じゃあこの子たちはどういうことを考えているんだろうか、そういうことを考えながらいろんな人と関わっていくことが自分は好きなんだなと感じてました。そして逆にそういうのを委員会でやっていくことを考えた時に、「委員長かな」と思いました。

実務上のトップというのは事務局長という別の人がいて、彼はあれこれ仕切ってくれる優秀な人なんですが、でもそれだけでは組織は回らないんじゃないかなって思っています。仕切る人とは別に、人と人とのつながりを作っていく必要があって、それが五月祭の成功につながると考えるのであれば、これほどやりがいのある役職はないなあと思い、それで委員長になりました。もちろん大変なことはたくさんありましたが、けれど後悔はしていません。楽しく務めさせていただきました。

―読者の方へのメッセージ

第89回五月祭にご参加・ご来場くださった方、ありがとうございました。東大生と来場者をつなげる、東大生がやりたいことをやる、それが来場者のみなさんに発信できる、そういう場を作ろうと思って五月祭を運営させていただきました。それがどこまで果たされたかというのは正直分からないのですが、もしお気づきの点などあれば五月祭常任委員会にお伝えいただければ、来年に向けて改善していきたいと思います。

来年は、五月祭がついに90回目という節目の年になります。五月祭常任委員会として、またパワーアップした五月祭をプロデュースしていきたいと思っていますので、どうぞご参加・ご来場ください。