地震研究所講演会

地震研究所講演会

ホームカミングデーの最初の講演が東日本大震災関連である点で、まず3月11日の地震の影響力の大きさを感じさせます。その講演とは地震研究所の平田直教授が、震災による社会的影響ではなく、理学的な見地からこの地震を解説すると言うものでした。

地震は物理的な地下の岩石の破壊を表し、震災はその後の二次災害や社会的問題を表している、と言う話に始まり、そこから細かなデータを用いた解析結果を講演していました。例えば、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災を引き起こした地震)は700年分のプレート運動に相当することや日本列島は東西に3mも伸びたこと、海底のある地点は東に約50m動いたなどという事実はこの地震がいかに大きいものであったか感じさせます。

地震研究所講演会

これだけでも十分に地震大きさが感のじられるのですが、これの他に現在にも続いている”地震”の影響にも平田教授は触れられました。首都圏でも一日あたりの地震の回数が7倍に増加したり、一方で新潟県中越沖地震(2007年)の余震が減少したりしているなどという話がありました。地震というのは根本的には地下の岩石の様子や力が物理的に変化することなのだということを再確認しただけでなく、それほどのことを引き起こしてしまう地震に、人間は抗えないのだろうと思わずにはいられませんでした。

しかし、抗うことはできなくてもその被害を軽減することができます。堤防を設置することで、津波の被害が抑えられてると言うことや、今回の地震にもあった前震を感知することで発生を予知できるようになる、とおっしゃっていました。地震の予知は地震研究所も力を入れているところであり、一刻も早い実用化を期待したいところです。

東北地方太平洋沖地震の異常なまでの規模の大きさを数字を使って感じたと共に、様々なことを計算したりシミュレートしたりすることが出来る科学の力を知ることが出来ました。この科学を発展させることで地震の被害を小さくしていって欲しいと思います。