教育学部(教育実践・政策学コース)

教育学部教育実践・政策学コースの学生に、教育学部の様子をインタビューしました。


教育学部

―何を勉強しているのですか?

私は教育学部の教育実践・政策学コースに所属しています。聞いただけでは何をやっているのか分からないコース名ですね(笑)。専門分野としては教育行政学・学校教育学・社会教育学・図書館情報学となっています。これまた説明するのが難しいですが、「教育」という営みを多様な視点から考えています。学校、行政、家庭、NPO、地域の方々など、教育に携わる主体は沢山あります。だからこそ様々な視点から教育を考えることができます。一番の興味分野は教育を通じたまちづくりで、図書館や公民館など、地域における教育活動を核としたまちづくりを構想しています。

―授業の雰囲気・講義形態を教えてください。

教育学部は全体の人数が約100人で、東京大学の中では非常に少人数の学部です。授業も少人数の授業が多く、アットホームな雰囲気です。他学部に比べ、先生方との距離も近いと思います。さて、私のコースでは、「教育、現場主義。」をテーマとしており、様々な教育現場に入り込めるのが特色です。特に面白かったのは、長野県飯田市での2泊3日のフィールドワークです。市役所の方々の案内で飯田市の様々なスポットを巡り、公民館活動、精密機械工業、太陽光エネルギー、音楽活動、観光の振興など、まちづくりに携わる方々のお話を聞いてきました。さらには農業体験・農家民泊もあり、実際に農家の方の生活に入り込み、様々なことを学んできました。その他にも、私立小学校における英語の授業参観、学校訪問、さらには千葉県柏市でのお祭りのお手伝いまで、様々な現場に入り込んできました。また現職の先生方のお話を聞く機会もあり、まさに「教育、現場主義」で学びを深めています。

―休日はどう過ごしていますか?

東京では著名な方が講演なさるので、講演会によく足を運びます。建築家の安藤忠雄さん、指揮者の佐渡裕さん、ミュージシャンの小林武史さん、アルピニストの野口健さんなど、様々な分野で活躍される方々のお話を聞いてきました。その道の第一線で活躍されている方は、やはり言葉の重みが違います。それからたまーに美術館に行ったり、落語を聞きに行ったり、ミュージシャンのライブに行ったり。学生時代のうちに「一流」のものに触れる経験をしたいと思っています。

―何かバイトはしていますか?

ラーメン屋と教育学部の図書館の手伝いです。ラーメン屋は大学1年生の秋から細々と続けてきました。このラーメン屋、ユニークなのは東大の本郷キャンパス・駒場キャンパスの近くにそれぞれ店を持っており、アルバイトも客も東大生の割合が高い(笑)まさに「東大生のためにある」ラーメン屋なんです。アルバイトをやっていると、店員の皆さんのラーメン一杯に懸ける思いを肌で感じます。生きていく上で「食」は不可欠です。食を支える飲食業に携われたことはとてもいい経験だと思います。それから、東京だと芸能人が来店することも……。

―実家生か下宿生かを教えてください。

県人寮にいます。同郷のみなさんと共に暮らせるのでいいですね。ご飯が出るし、広いお風呂があるのも嬉しいですね。

―高校生の頃の勉強時間・部活について教えてください。

高校1・2年生の時は部活重視でしたので、そんなに勉強時間は長くありません。平均すると2時間半程度でしょうか。ただ試験前はしっかり勉強時間を取り、試験前の土日は基本10時間でした。高校3年生になって部活を引退してからは、1日平均で5時間半くらいでした。取り組んでいた部活は弓道部で、私の代は「黄金世代」。女子がインターハイ団体でベスト16、男子が新人戦団体3位、東日本大会団体準優勝など、輝かしい成績を残しました。私は選手にはなれませんでしたが、弓を引きつつ、大会記録のまとめや大会ごとの反省の作成、日々の記録の管理など、選手のサポートに徹しました。結局インターハイまで細々とサポートを続け、インターハイも応援に行ってしまいました(笑)。

―高校生の頃は東大に対してどのようなイメージをもっていましたか? また、東大入学後そのイメージは変わりましたか?

地方の一高校生だった私にとって、東大はやっぱり雲の上の存在で、「さぞかしスゴイ人たちがそろっているんだろうな、自分は溶け込めるのかな……」と思っていました。しかし実際入学してみると、意外と普通の大学生。みなそれぞれに素晴らしい一面を持っていると思うのですが、話してみるとフレンドリーで、すぐに友人ができました。入ってみて気づいたのは、「東大生の多様性」でしょうか。東大には、日本各地、いや世界中から学生が集まります。それだけに興味や趣味も多彩。新しい出会いはいつも新鮮で、色々な人の話を聞くたびに、いつも新たな興味がかきたてられます。

―受験で大変だったことがあれば教えてください。

模試が毎週末にある時は、体力的にも精神的にもきつかったですね。1回1回の模試に集中しなければいけないし、成績が伸び悩んだ時は先生に何度か相談に行きました。それでも模試の復習だけは欠かさず、教科ごとに「模試ノート」を作成していました。見開きの左ページに間違えた問題、右ページに解答・解説を書き込み、模試から少し経ってから繰り返し復習していました。自分のミスや間違いを振り返ることがあまり好きじゃない人もいると思います。でも私は「間違えたらラッキー」くらいの気持ちで突き進むこともあっていいんじゃないかと思います。模試はあくまでも練習試合です。受験本番に間違えなければそれでいいと思います。だからこそ間違いをしっかりと復習し、「自分ここで間違えそうだな」というところを教訓として残しておくことをお勧めします。

―将来の夢・進路を教えてください。

2011年3月11日に起こった東日本大震災で、私の故郷、岩手県は大変な被害を受けました。私は沿岸に多く親戚が住んでおり、震災で「第二の故郷」が壊滅的な被害を受けました。もともと地元に貢献したいという思いがありましたが、今回の震災を受けてその気持ちが大きくなりました。これからの岩手を担う人材として、将来は岩手県の復興に全力で取り組みたいと思っています。そのために、大学時代に学びを深めていきたいというのが今の思いです。今興味がある「まちづくり」の分野は震災復興にも直結すると思っています。被災地は過疎地域で、もともと少子高齢化などの問題を抱えていました。被災地がもともと抱えていた問題の解決も含めて検討し、人々がより生きがいをもって生活するようなまちづくりを目指したいと思っています。大学3年生の夏休みには岩手でボランティアを行いました。地元の方々と汗を流しながら、小さな一歩を重ねていきたいと思います。