平成22年度入学式

東大の創立記念日である4月12日、平成22年度東京大学入学式が日本武道館にて行われました。今年の新入生は文理合わせ3,163名。当日はあいにくの雨天でしたが、慣れないスーツに身を包んだ姿はこれからの大学生活への期待に満ちているようでした。

入学式の模様
入学式の模様
入学式の模様
入学式の模様


式開始前には運動会応援部によるデモンストレーションが行われ、続々と入場する新入生や父兄は力強く掲げられた東京大学の旗や、一糸乱れぬチアリーダーたちの演技に目を奪われていたようでした。10時20分になると照明が点灯するとともに、音楽部管弦楽団による、ワーグナー作曲「ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲」の演奏が始まりました。いよいよ式が始まるのだ、という緊張感が会場に広がります。演奏が終わると、赤・青の2つの旗を先頭にして、濱田総長をはじめ来賓の方、役員や各学部・研究科長などがアカデミックガウンをまとい登壇しました。その後音楽部コールアカデミー、コールレティツィアによって東京大学の歌「大空と」が混声合唱で披露されました。

つづいて、濱田純一総長と山影進教養学部長からそれぞれ新入生へ向け式辞が送られます。濱田総長は、自らの経験を交えながらそれまでの受験勉強と大学教育の違いを説明し、また「様々な課題が複雑に絡み合う『変化の時代』において『日本という国に閉じこもらず、精神面でも行動面でも、国境というものにとらわれずに、知識と経験、活動と交流を自由に広げ』ることができる『国境なき東大生』になってほしい」と新入生への期待を述べられました。山影教養学部長はリベラルアーツにおける「アイデンティティを確立することを手助けする」一面に触れられ、時にはユーモアも交えながら「自分自身のアイデンティティを確立する場として駒場キャンパスを活用してほしい」とアドバイスされました。

入学式の模様
入学式の模様
入学式の模様
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祝辞ではまず長年国連で難民高等弁務官として難民保護や人道支援に従事し、現在は国際協力機構(JICA)の理事長である緒方貞子さんが壇上に登り、自らのアメリカへの留学経験を振り返りつつ「在学期間を通じて『多様性』に触れる機会を最大限に活用していただきたい」と訴えられました。その後宇宙飛行士の野口聡一さんからのビデオレターが上映され、宇宙での任務について説明や、「皆さんの夢が広く大きく育っていくことを期待しています」という新入生に対してのメッセージが披露されました。意外なゲストの登場に、会場の新入生・父兄からは歓声が上がりました。

そして、入学生総代として文科二類の伊佐治祐司さんが「これまでの受動的学習ではなく、大学では主体的学習を行いたい」と宣誓を行った後、最後に会場の全員で東京大学の歌「ただ一つ」の合唱と応援部によるエールが行われ、閉式となりました。閉式後は雨天ということもあり、会場の外はとても混雑していました。


式典後の新入生の声を紹介したいと思います。

入学式の模様
入学式の模様
入学式の模様

― 入学式はどうでしたか?

  • 厳かな感じでした。
  • 内容がなかった。
  • 飽きた感じ。
  • 眠かったです。退屈でした。
  • 思った以上に人がいました。照明やオーケストラが荘厳でした。
  • 話が長かった。
  • 盛大で、いかにも東大って感じ。

―もう授業が始まりましたが、大学の授業はどうですか?

  • 高名な先生の話が聞けるのが楽しみ。
  • 授業時間が長い。
  • 自分で時間割を組むので、単位を落とさないようにするのが大変。
  • まだイントロって感じなので、そこまで難しくありません。
  • リベラルアーツを頑張りたい。
  • 心理の授業が興味深いです。
  • 高校と違っていかにも厳めしくて、重みがある。大人数・講堂での授業が新鮮。

―これからの意気込みを一言

  • 理二ですが、医学部に進みたいです。
  • 学業を頑張りたい。
  • 勉強・サークルなど、いろいろなことに手を抜かないようにしたい。
  • 将来最先端で活躍できるように勉強したい。

新入生のご家族の方々にも聞きました。

―今のお気持ちは?

  • ほっとしています。(複数)
  • しっかり勉強してほしいです。
  • 頑張ってほしい。

これからの大学生活、さまざまなことがあるでしょう。もし困難に直面したとしても、この入学式での話を思い出して初心を忘れずに、有意義な4年間を過ごしてほしいと思います。


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