丸ノ内線本郷三丁目駅→赤門・正門

丸ノ内線本郷三丁目駅→赤門・正門

はじめに

ここで紹介するルートは、東京メトロ丸の内線の本郷三丁目駅から赤門・正門へのルートです。駒場キャンパスから本郷キャンパスへと向かう際には、地下鉄の乗り継ぎの容易さ、丸の内線の運行本数の多さから、東大生に最も多く利用されるルートでしょう。また、東京駅から本郷地区へ行くためには丸の内線を使うのが便利なため、東大に観光に来た方々も多く利用するルートではないかと思います。

本郷三丁目駅

東京メトロ丸の内線、本郷三丁目駅からスタートです。利用者はほとんど意識しませんが、写真は2番出口になります。1番出口はというと、写真の奥に見えている春日通り方面への出口です。1番出口から出ても、2番出口から出ても、東大への距離はほとんど変わらないので、今回は利用者の多い2番出口から出発することにします。

ところで、本郷三丁目駅を名乗っていますが、実は本郷二丁目にあるのは内緒です。これは町域の変更が実施されたためであり、駅の開業当時はちゃんと本郷三丁目にあったのです。


本郷通り

丸の内線本郷三丁目駅2番出口からまっすぐ進むと、本郷通り(国道17号線)へ出ます。かつての中山道(中仙道)であり、右に進むと日本橋へ行けますが、今回は東大へ行きたいので、左に曲がらなければなりません。左へ曲がった道は歩道の幅が狭く、人通りの多いときには大変混雑します。

ここで前の人にやたらゆっくりと歩かれてしまい、追い抜かすに追い抜かせず、もどかしい思いをした人も多いことでしょう。


交差点

そのまままっすぐ歩き続けると道が開け、本郷三丁目の交差点に到着します。ここで左斜め後ろを振り返ると、かの有名な川柳「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」に詠われている「かねやす」が目に留まります。「かねやす」とは江戸時代に乳香散という歯磨き粉を売り出したことで一躍有名になった店です。1730年の本郷、湯島一帯の大火事の後、防火の観点から、かねやすより南、江戸城までの家は土蔵造りにされたのですが、この際、かねやすより北の中山道は一転して寂しい風景に変わったため、この川柳が詠まれたということです。


ところで、かねやすは現在では洋服やバッグを売る店として営業を続けている店ですが、写真を撮った日は日曜日だったため、お店は休みでした。


信号待ち

本郷三丁目交差点では歩行者用信号機が点滅し出してから慌てて横断歩道を渡ろうとする人が多数見受けられますが、交通渋滞の原因となってしまうのでやめましょうね。

本郷通り

今回は本郷三丁目交差点で本郷通り(国道17号線)を横断し、道なりにひたすら北上します。なお、本郷通りを横切るにはここ本郷三丁目交差点の他、後述する見返り坂を上りきった辺り、東大赤門前、本郷郵便局前、東大正門前の横断歩道を利用する手もあります。

見送り坂と見返り坂

交差点から北へ伸びる道は、実はほんの少しだけ下った後、ゆるやかに上る、という弓形の坂になっています。上り坂であることは写真からも判別できるかと思いますが、下り坂にもなっていることは写真でも、実際に歩いてみてもなかなか気付けません。しかし、それを証明する案内板がちょうど一番低くなった辺りに立てられていることをご存知でしょうか。


西側の歩道に立つ「別れの橋跡・見送り坂と見返り坂」という案内板によれば、太田道灌(1432~86)の時代、領地の境目であったこの場所で罪人を追放していたのだとか。ここにはかつて、加賀屋敷(現在の東大構内)から小川が流れ出てきており、ここで罪人を追放したことから、この小川に架けられた橋は「別れの橋」と呼ばれ、南側の坂からは親類縁者が涙で見送ったから「見送り坂」。罪人は何度も振り返りながら去ったことから北側の坂は「見返り坂」と呼ばれたのだそうです。今では大勢の人が行きかうようになったこの場所で、昔はどんな別れがあったのでしょうか。


東大が見えてきた

東大の赤い外壁が見えてきました。ここで「見返り坂」はおしまいです。後ろを見返ってみると、交差点方面へわずかに下っていっている様子が分かります。


さて、赤門方面に向き直ると、左側には今では滅多に見かけなくなった公衆電話があります。この場所に公衆電話があることを知らない東大生も少なくありません。


東大赤門前バス停付近

この記事の執筆当時(2010年9月)は、本郷キャンパス一連の再開発工事中です。


赤門

赤門に到着しました! 丸の内線の本郷三丁目の駅からゆっくり歩いて約11分といったところでしょうか。続いてここから正門へと向かいます。ここからも道なりにまっすぐ進みます。


赤門から正門への道

後の感想にも書いてしまいましたが、赤い東大の外壁と緑の木々のコントラストがとても美しいですね。歩道と車道の間に生えているのはイチョウの木であり、歩道とキャンパスの間に生えているのはクスノキですから、秋には赤・緑・黄の三重奏が楽しめるということではないですか!
景色を楽しみながら北へまっすぐ進みます。


本郷郵便局前

本郷郵便局です。東大の合格通知書は、ここからレタックスで出されるということです。


正門

正門に到着しました! 赤門と安田講堂前で記念撮影をしただけで満足して帰ってしまう人が多い中で、正門前で記念撮影をしている方々がいるとはなんとすばらしいことでしょう。さて、丸の内線の本郷三丁目の駅からは、ゆっくり歩いて約13分といったところでしょうか。駒場東大前駅から駒場キャンパスまでの短さ(徒歩0分)に慣れた、筆者のような東大の1・2年生には少々長く感じる道のりです。しかし、東京大学はキャンパス自体が広く、目的の建物までたどり着くにはさらなる歩みが必要なのでありました。