白金キャンパス

近代医科学の道

白金といえば閑静な住宅街として知られていますが、この地に東京大学のキャンパスがあるということは、一般の方はおろか学生にさえほとんど認知されていません。というのも白金キャンパスには医科学研究所があるのみで、おおかたの学生にとって無縁だからです。しかしここに一度は訪れてみたい「知のプロムナード」があります。

医科学研究所は、北里柴三郎が創立した伝染病研究所を前身とする国内最大規模の生命科学の研究所であり、がんや感染症、その他の難治疾患を対象にした最先端の研究と医療が進められています。ここの知のプロムナードを「近代医科学の道」と名付けたのは、近代の医科学研究を牽引してきたことの自負ともいえるでしょう。

知のプロムナード
1号館

目黒通りに面する表門を抜けた先、伝染病研究所時代の厩舎を模した近代医科学記念館と緑に囲まれた公園の間を、緩やかなS字道が伸びていきます。ここがプロムナードの始まりです。公園で遊ぶ子供たちの声を耳にしながら道を進んでいくと、やがて正面に重厚感のある1号館が見えてきます。この建物は安田講堂や駒場1号館と同様、内田祥三により設計されたゴシック建築様式の時計台で、建物の雰囲気もそれらとよく似ています。

1号館を右手に道なりに進み、医科学の発展を支える実験動物の慰霊碑を通ると、2007年の改築で新装成った2号館が目の前に現われます。2号館の横には桜の並木道があり、春になると八重桜が華やかに咲き誇ります。

知のプロムナード
2号館

知のプロムナード
八重桜