法文1号館・2号館

東大の正門から安田講堂に向かう銀杏並木沿いにある、正門から見て左側の建物が法文1号館、右側が法文2号館です。これらの建造物は、内田祥三という高名な建築家・構造家による東京大学キャンパス計画の一環として建てられ、1号館が1935年に、2号館が1938年に竣工しました。このキャンパス計画は関東大震災での倒壊からの復興計画として練られたもので、倒壊の危険性を全く感じさせない強固な建造物が必要とされました。同時期に建てられたものとして、工学部1号館、工学部列品館などがありますが、これらも内田祥三の手によるものであり、彼の独特なゴシック建築を称して「内田ゴシック」と言われています。なお、内田祥三は、その後の1943年に東大総長となっています。

法学部・文学部の講義棟・研究棟として半世紀以上も使われており、東大入試の日にマスコミが唯一入ることが許されている大教室は、法25教室という法文1号館の教室です。この法25教室は2014年に改修され、天井と床が新しいものとなり、プロジェクターも導入されました。なお、この改修と同時に1号館には建物内案内図が掲示され、2号館ではトイレと銀杏メトロ食堂も改修されました。法25教室のように二階席もある大講義室がメインになるのが法学部で、小さな教室にテーブルを中心に丸くなって座る形式の講義が多いのが文学部です。そのため、法学部がメインで使う教室の多くは大講義室で、文学部がメインで使う教室の多くは小さなゼミ室となっており、同じ建物と言えど、用途があまりに異なるため、法学部・文学部同士での行き交いがあまり見られないのが現状です。法文1号館と法文2号館は、1998年10月に登録有形文化財に指定されました。東大の礎を築いた建築物でありながら、これからも多くの学生の学び舎として使われていくことでしょう。

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