カブリ数物連携宇宙研究機構棟

2009年12月に完成した地上5階建てのこの建物は、「螺旋運動するアカデミア」というコンセプトの下、新領域創成科学研究科教授の大野秀敏氏によって設計されました。外観の写真を見ると上層階が螺旋状の構造になっているように見えますが、内部も3階から5階まで螺旋状になった廊下に連なるように配置された研究者のオフィスが「対話空間」としての広場を取り囲む独特の構造となっており、様々な分野の研究者が一堂に会し宇宙の謎に挑む機構の特色が色濃く表れているといえるでしょう。コンクリート打ち放しの外見とは裏腹に内装には木材が多用されており、様々な大きさの会議室や屋外シアターまで完備されています。対話空間に掲げられている「宇宙は数学という言葉で語られる」というガリレオの言葉のように、ここに集った研究者たちが新たな宇宙像を語る日がいつか来るのかもしれません。