合格体験談(理科一類・現役・男性)

―東大を受験した理由は何ですか?

世界的に見てかなり恵まれた環境で勉強できているのだから、将来は精一杯鍛えた頭を使って世界に奉仕したいと考えていたころ、国連職員という道が見つかり、それを目指すことにしました。しかし本当にその職業に就き、世界で通用するためにはある程度の学歴が必要となることを知り、日本の大学として海外から一番認知されやすい東大に入ろうと思ったのが受験の最たる理由です。どうせ勉強するならいけるところまでやってみようと思っていたのも理由の一つです。

―どのような受験勉強をしましたか?

受験勉強はクラブを退部した高2の11月ごろから始めましたが、クラブをやっていたころに比べると成績はいまいちでした。贅沢な話ですが勉強にかけられる時間が限られている方が集中していたのかもしれません。実は高3になっても体育大会や学祭や音楽祭やその他の活動をいろいろやっていたので、本当に1日中勉強したのは直前期の2週間ほどです。

得意教科は英語で、高1のときだけ塾に行ってあとは洋書を読む以外ほとんど受験まで放置でした。国語は現代文が好きで、理系と言うと驚かれるくらい通信添削などをやりましたが本番ではいまいちでした。数学は傍用問題集で基本となる概念や技法を練習した後、高3で塾に行ってレベルが高めの練習をしましたが、夏に「自分は数学以外で点を稼いで受かる」と考えて比重を軽くしたせいで伸びが鈍くなり、直前期に少々取り戻しましたが中途半端なレベルに終わってしまいました。理科(物理化学)は高3になってやっと本腰を入れた(ちょくちょく塾に通った)ものの、好きなわりに点数はとれず、最後まで苦労させられました。社会(世界史)も高3からで、教科書ばかり読んでいました。

過去問を始めたのは11月ごろで、12月からはセンター世界史にとにかく時間をかけました。理科はネットで拾った過去問を3年ほどやっただけで、国語は塾に置いてあった過去問をほぼ解ききりました。英数はパック(編注:大手予備校の出版している予想問題のこと)だけです。

直前期はセンターボケ(というか“劣化”)のため模試もボロボロで、ひたすら穴を埋める作業をやっていました。3週間ほど前からは模試の過去問(英語と理科)をやりこみました。

―試験前日はどう過ごしましたか?

昼ごろの新幹線で東京に入り、ホテルのチェックインの時間まで予備校のお茶の水の校舎で自習(これも模試の過去問)し、ホテルに着いてからはキャンパスまで歩いて行きましたが受験する教室への入り方がわからなかったので安田講堂を眺めてからホテルに戻り、その道中のコンビニで買った晩御飯を部屋で「おじゃる丸」を観ながら食べました。10時ぐらいまで模試の過去問をやった後は慣れないユニットバスに入って寝ました。

―試験当日の過ごし方と心情について教えてください。

まず朝起きて雨が降っていて萎えましたが全然緊張はしなかったです。キャンパスの入口前の長い行列は、道の反対側を歩いてスルーして並ばずに構内に入ってしまいました。教室は100人ほどが入るもので、赤本を積みあげる人から文庫本を読みふける人まで様々で、面白いなーと思っていました。

国語が終わったあとの休み時間は友達に呼び出されて報道陣が入る例の大きな教室に行き、そのあと購買でお土産を買おうとしましたが閉まっていたのでまた萎えて戻り、数学を受けました。

数学はいい出来だと勘違いしていたので2日目はわりと上機嫌でした。しかし化学があまりできずテンションは下がり、休み時間は模試の英語の過去問を解いていました。英語が終わった後は英語が易化したと思ったこともあり、受かったなーと思って母親にメールして、東京駅でお土産を買って新幹線で大阪に戻りました。

―受験生に一言お願いします。

高3時に行っていた塾の先生の言葉ですが、「良い点数は正しい思考へのご褒美」であるという言葉を、二番煎じながら贈りたいと思います。これは点数至上主義を直接否定しているわけではありません。他の受験者と総合点で順位をつけられたときに定員の人数以内の席次であれば合格なのです。しかしそれでも長い受験生活のなか、特に今は情報も様々なものが飛び交っていますから、惑わされることもあると思います。そういうときはこの言葉を少しだけ思い出して、「正しく考える」というあたりまえな、それでいて一番大事な中心軸を取り戻すのに役立ててもらえたら嬉しいです。


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