合格体験談(文科二類・浪人・男性)

受験勉強前の話

―科類と現役か浪人かを教えてください。

文科二類、1浪です。

―東大を受験した理由は何ですか?

周囲に東大や京大を志望する友人が多くいて、彼らの影響を受けたことが一番の理由だと思います。その他、東京で生活を送ってみたいという思いもありました。

―受験科類・受験科目はどうやって決めましたか?

高1くらいで既に理科でつまずいていたため、自然と文系に進みました。将来は民間企業に就職したいと思っていたのでなんとなく経済学部が良さそうだと思っていたのと、文科三類に比べ教養学部に進学しやすいと聞いていたことから文科二類に決めました。次に、受験科目についてです。社会は、地理が昔から好きだったのと、世界の文化や情勢に興味があったことから地理と世界史を選択しました。理科は生物に特に興味が湧かなかったのと、センター地学は点が取りやすいと聞いていたことから地学を選択しました。もっとも、僕が受験した2014年度のセンター地学はかつてないほど難しかったのですが……。しかし、地学は地理と内容面で重複する箇所が多かったため、比較的楽に勉強できました。

受験勉強の話

―受験勉強をいつ始めましたか?

東大を意識して勉強を始めたのは高2の夏頃からだったと記憶しています。ただ、高校時代は全体的にあまり勉強しませんでした。。

―1日に何時間ぐらい勉強していましたか?

高校時代は、平日は2時間、土日は8時間くらいで、浪人時代は、平日は4時間、土日は8時間くらいでした。浪人時代は予習や添削課題で忙しかったです。

―部活をいつまでやっていましたか?また、それが受験に影響しましたか?

文化系の部活に入っていましたが、精力的に活動していたのは高2までで、高3の1年間はほとんど活動しませんでした。どちらかというと学術系の部活だったので幾分か受験勉強への刺激になりましたが、部活のせいで受験勉強が犠牲になったというようなことはありませんでした。

―苦手科目をどう勉強しましたか?

現役時代から国語が苦手で、現役時代の東大模試の国語の偏差値はどれも40付近と酷いものでした。現役時代には特に対策も講じなかったので、本番でも悪い点数でした。国語を向上させないことには合格できないと思ったので、浪人時代にはメインで通っている予備校とは別の予備校で、有名な講師の現代文講座を4月から受講しました。また、現代文頻出用語の参考書などを同時に読み進めました。これらが効果的だったのか次第に現代文への苦手意識も払拭されていき、秋頃からは自分の答案に自信が湧いてくるほどに成績が向上しました。古典は、暗記事項はほとんど暗記したのですが、緻密で正確な訳を時間内に書き上げることが意外と難しかったため、先生に添削してもらい訓練しました。また、数学も少し苦手だったのですが、典型問題をたくさん解いてある程度の解法を身につけると、次第に応用力も身についてきました。現役生の方には難しいかもしれませんが、どの教科についてもたくさん解くことが大切です。

―受験勉強に限らず、気をつけていたことは何ですか?

予習をして授業に出るだとか、課題の提出物を期限内に提出するなど当たり前のことをきちんとこなしていきました。これが自信やモチベーションの向上に繋がったように感じます。また、生活習慣を崩さないよう毎日決まった時間に就寝し決まった時間に起床することを心がけていました。

―センター試験・二次試験はそれぞれどう勉強していましたか?

以下、浪人時代のことについて記します。

現役時代は12月中旬からセンター対策を開始しましたが、結果的に開始したのが早すぎたと後悔したので、その反省を活かしセンター対策は元旦から開始しました。全体的に暗記事項の確認や二次試験対策は常日頃から行っていたため、インプットはほとんどせずひたすら問題を解いていました。英語はあまり対策しませんでしたが、時間制限が厳しく慣れの要素が大きい国語と数学については、過去問を10年分ほど解いて、それでも不安だったため市販のマーク模試過去問を購入し解いていました。国語は解き方に独特のコツがあるので、自分で研究したり有名な講師に教わったりするのも有用な一つの手段かもしれません。世界史は二次対策がそのままセンター対策になったので3年分を解くに留め、大好きな地理は息抜きとして10年分ほど解きました。地学は毎年似たような問題が出題されやすいので、20年分ほど解きました。社会と理科はほとんど暗記で通用してしまうので、暗記を妥協しないことが重要です。国語や数学は得点がなかなか安定しない一方、社会と理科は安定する上、努力すればするほど高得点を狙えます。

二次試験についてですが、まずどの科目も本番と同様の形式で解く練習を積むことが肝要です。英語は最も時間制限の厳しい科目だと思うので尚更です。現役時代、最も得意だったのが英語でしたが、東大型の問題をあまり解かなかったこともあり本番では時間が足りず失敗してしまったので、浪人時代には模試も多く受験し、模試以外にも先生に東大模試の過去問などを用意してもらい、できるだけ本番同様の形式で解く練習を重ねました。その結果、本番では現役時代から16点も伸ばすことができました。次に、時間内にかつ簡潔にまとめ上げる必要のある国語についてですが、これも回数を重ねていくうちに「この箇所は絶対に答案に含めないといけない」「この部分は答案に含めても点数にはならないだろう」といったことが判断できるセンスが身についていったように感じます。世界史と地理についても基本的に同じことが言えます。また、世界史は何よりも教科書が絶対的に役立つので是非何回も通読してみてください(これも現役生の方々には難しいかもしれませんが)。

―東大以外に併願校はありましたか?

私立大学は、慶應義塾大学経済学部B方式(世界史受験)、早稲田大学政治経済学部経済学科(世界史受験)の2校に出願し、国立大学後期は一橋大学経済学部に出願しました。世界史で受験したのは、数学だと計算ミスなどのリスクが伴うからです。

―受験時代の楽しかったこと、苦労したことはありますか?

予備校で昼に友達とご飯を食べるときが一番楽しかったです。夏休みに少し疲れが出て勉強が嫌になったことはありますが、それ以外に苦労したことは特にありませんでした。

―試験前日はどう過ごしましたか?

前日に地元広島から新幹線で上京し、現役時代にお世話になった池袋のホテルに宿泊しました。数学を解いた場合、解けなかったら自信をなくしてしまい逆効果だと思ったのでひたすら古典の暗記事項を確認していました。一通り確認し終わったらお風呂に入って22時頃にベッドに入ったのですが、前年同様緊張のためなかなか寝付けず、寝たのが結局2時頃になってしまいました。

受験当日の話

―試験前の心情はどうでしたか?

朝、遅刻するのが怖かったので早めにホテルを発ったのですが、途中で山手線が止まってしまい本当に焦りました。その後無事試験場に到着し、最後まで粘ろうと古文単語の確認をしました。僕の席は最前列で、リスニングが流れてくるスピーカーに一番近かったので嬉しかったです。最初の国語を乗り越えればなんとかなると思っていたので、自分史上最高の答案を書き上げてやろうと意気込んでいました。

―試験当日の休み時間の過ごし方について教えてください。

教室内でご飯を食べた後は、気分転換にキャンパス内を一人で散策しました。現役時代は、外に出ず参考書を読んでいましたが、逆に疲れてしまったので。。

―試験終了後の心情はどうでしたか?

1日目は終了直後はなかなか良くできたのではないかと舞い上がっていたのですが、ホテルへ戻る電車内で大問1問分が吹っ飛ぶほどの致命的な計算ミスに気付き、さらにもう一箇所、別の問題で計算ミスを発見し、一気にどん底へ突き落とされた感じでした。周囲の受験生の話を聞く限り、みんな出来が良さそうだったので尚更でした。もうダメだと自棄になってホテルへ戻り、何も考えずにすぐ寝ました。

2日目は、無難な出来だったと思いますが、1日目のこともありどうせ受からないだろうと思っていました。解答速報を確認すると、古文の出来も悪いことがわかり、完全に吹っ切れて秋葉原で夜まで遊びほうけました。

―合格発表日の心境をどうぞ。

二次試験終了後から合格発表の日まで、ただ悶々とした日々を送っていました。そして合格発表の日。朝から予備校の自習室で後期試験対策をしていました。そしてついに正午が迫ってきて……。まず、合格最低点から確認したところ、意外と低かったので、驚きました。そして番号を確認。この時、手は震え、画面を見つめることができなかったように思います。

――あった!

その時の、一瞬天を舞ったような感覚は、今でも鮮明に覚えています。真っ先に階段を駆け下りて、お世話になった方々に報告しにいったのでした。

受験生に一言

僕が受験生活で最も大切だと思ったことは、今、目の前にあることをしっかりこなしていく、ということです。現役生なら高校の授業を捨てたりせずしっかり聞き、浪人生なら講義の予習・復習をきちんとこなしてみてください。きっとそれが自信に繋がり、最終的に良い結果がもたらされるでしょう。僕は現役時代、模試では決まってD判定かE判定しか取れず、本番でも28点も足らずに不合格となりましたが、浪人時代には改心して上記のことを心がけて行った結果A判定を取れるようになり、最終的に合格することができました。また、僕のように本番で計算ミスなどのケアレスミスをすると本当に痛手となるため、多少スピードが落ちてもいいので正確に解答するよう心がけてください。その他、試験前日の夜というのはおそらく多くの受験生がすぐには寝付けず地獄を味わうでしょうが、横たわって目を瞑っているだけでも体力は回復するので、睡眠時間が少なくなってしまってもそれほど自信を失う必要はないと思います。

最後に。大学というのは、高校や予備校と比べても格段に個人の個性や潜在能力を発揮できる場です。常識の範囲内なら、原則何をするにも自由。勉学に励んでもいいし、サークル活動やバイトに明け暮れてもいいし、留学しても、起業してもいい。そんな夢のような場所が、受験勉強の先にはあります。ぜひ、頑張ってください。東大で待っています。


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