合格体験談(文科三類・現役・男性)

―現役と浪人どちらですか?

現役です。

―受験科類、(センター理社含め)受験科目はどうやって決めましたか?

中高の英語の授業を通して言語・外国語に興味を持った僕は、文系に進みたいと思い、東大の3つの文科についてそれぞれ調べた結果、文科三類で最も多く語学の授業が受けられると知り、迷わず文三を志望しました。理科は、高1の段階で物理にかなりの苦手意識を持ってしまい、また地学の授業は僕の高校では開講されなかったため、必然的に化学基礎・生物基礎を選択しました。社会は、日本史と世界史を選択しました。これは、どちらも同じ歴史だし並行して勉強がしやすいだろう、という思い込みからでした。実際にはあまりそういうことはありませんでしたが。

―東大を受験した理由は何でしたか?

勉強に対して高いモチベーションを保ち続けられるようにと、両親が東京観光も兼ねて中1、高1、高2の3回東大を見に連れていってくれるうちに、東大に入りたい、という気持ちが自然と湧いてきました。特に高2の時に行ったオープンキャンパスでは、東大生の先輩方と初めてお話しして、モチベーションが一気に向上しました。前期教養課程で外国語に限らず、様々な学問分野に触れられるのも大きな魅力でした。

―受験勉強をいつ始めましたか?

高2の2月に部活動を引退してから、本格的に始めました。

―1日に何時間ぐらい勉強していましたか?

平均で5~6時間ほどでした。

―苦手科目をどう勉強しましたか?

現代文の成績がいまひとつだったため、個別指導の塾で答案を添削してもらっていました。あまり好きになれなかった数学は、高校の先生が開講してくださっていた、全国の様々な大学の入試問題を扱う補習にできるだけ参加したり、数学の問題集だけを携えて予備校の自習室に向かったりするなど、数学を勉強せざるを得ない時間を確保するようにしました。

―気を付けていたことを教えてください(勉強に限らず)。

電車での通学時間や駅での待ち時間など、家の外でできた隙間時間を、社会や古文単語の暗記などに充てることを徹底しました。ペンを持って数学の問題を解いたこともあります。とにかく、そういった時間を無駄に過ごさないように努めました。学校や予備校の授業間の小休憩でも、休憩もしつつ、授業中に分からなかった英単語や歴史用語を調べるなどしました。休憩ももちろん必要ですが、いたずらにスマホ等をいじる時間があるのなら、その時間を授業の理解の遅れを取り戻すことに使いましょう。

―センターまではどう勉強していましたか?

秋の東大模試までは、マーク模試の直前3~4日間だけセンター向けの勉強をし、それ以外はすべて二次対策をしていました。秋の東大模試以降は、その模試で対策の遅れが明らかになった日本史の詰め込みをしながら、徐々にセンター向けの勉強に移行していきました。

―東大以外に併願校はありましたか?

ありませんでした。

―試験前日はどう過ごしましたか?

ホテルの部屋で社会の教科書を読み、知識や時代の流れの最終確認をしました。これは初めからから決めていたことで、それまでほとんど開いたことのなかった教科書の記述を、使い慣れた参考書や予備校の教材で培った知識、視点と照らし合わせることで、本番直前の体系的な理解を図りました。秋の東大模試で思いの外良い結果が出せていたので、それを再現できるよう祈りながら、落ち着くことを心がけました。

―受験時代の苦しかったこと、楽しかったことは何ですか?

僕はずっとトップクラスの成績だったわけではありませんが、一方で極端なスランプに陥るということもなかったので、本当に苦しい思いをしたことはありませんでした。高校には面白くて個性的な友人や先生方が多く、そういった人たちと冗談を飛ばして笑いあったり、少し羽目を外してみたりすることで、ストレスも吹き飛ばすことができました。

―試験当日の様子と心情について教えてください。

渋谷駅あたりまではそれほど緊張しなかったのですが、駒場キャンパスの正門前に予備校関係者が大勢立ち並び、声援を送っているのを見て、いよいよ本番が近づいていることを実感し胸が高鳴りました。しかしそのすぐ後にUT-Lifeのスタッフの方からしおりを受け取ってからは、心なしか緊張もほぐれたように思います。試験はどの科目も可もなく不可もなしという感触で終え、秋の東大模試の再現ができていることを祈りながら、駒場キャンパスを後にしました。

―試験当日の休み時間の過ごし方について教えてください。

1日目は外に出て友達と談笑し、2日目はずっと英語のリスニングを聴いていました。

―終わった後の心情をどうぞ。

約1年をその対策に費やした入試があっという間に終わったことに、何となく不条理さを覚えました。一方で、最後までやり切ったという充実感にも浸れました。

―合格発表の日、どうでしたか?

合格している自信はあったのですが、合格者の番号の掲載されたwebページを開く瞬間は自分の心臓の鼓動が感じられるほど緊張しました。合格したとわかった瞬間、真っ先にその時唯一家にいた祖父のもとへ飛んでゆき、スマホの画面と受験票を見せて報告しました。18年間一緒に暮らし、ここ数年目や耳がかなり衰えてきていた祖父が、微笑をたたえて受験票を眺めているのを見て、胸が熱くなりました。

受験生に一言

僕は今、大学というのはあらゆる選択肢を目の前にして、それらの処理の仕方次第でいくらでも思い通りの過ごし方が可能な、究極の自由が手に入る場所であると実感しています。その自由は中途半端な努力では得られません。ですが努力しようと意識しすぎても辛いだけです。少しでもそういう辛さをなくし、かつ一定水準の努力を継続するために、早い段階から、空き時間の有効活用といった習慣を身につけて、「今自分は怠けている」と実感できてしまう瞬間をなくすようにしましょう。「頑張るぞ!」という意気込みより、「サボらないようにしよう」というややネガティヴな思考で臨み、気楽でいることも受験勉強では大切です。そうした精神状態の維持の果てに合格を勝ち取れば、その後も燃え尽きることなく、東大で上に述べた自由を獲得できると思います。


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