アルバイト(第60回調査)

大学生といえば勉強! ……も大事ですが、多くの東大生は大学入学後初めてのアルバイトを経験することでしょう。ここでは、東大生のアルバイト事情について探ってみましょう。データは2010年の東京大学学生生活実態調査に基づいています(一部、2010年以前のデータも参考にしています)

まず過去1年間では、8割以上の人が「アルバイトをした」と答えています。1か月以上の継続的なアルバイトをしたのも5割以上で、東大生の半数以上は勉学と並行してアルバイトをこなしていることがうかがえます。

アルバイトの種類

アルバイトの種類

次にアルバイトの種類を見てみると、これはやはり東大生だからでしょうか、教育系のアルバイトをする人が7割を超えていることがわかります。家庭教師や塾講師といった、自らの知力を生かせるものを選ぶ人が多くいます。あくまでも私の推測ですが、こうした教育系のアルバイトを選ぶ理由には、自分の受験の知識を忘れずに保っておけるというメリットがあるからかもしれません。
私は飲食店のアルバイトをしていますが、飲食店は2010年の調査では「販売・セールス」の項目に含まれるのでしょうか。2010年では13.3%と意外と低めです。家庭教師などでしか得られない社会経験もあるでしょうけれど、接客のアルバイトも将来の自分に向けたよい体験となると思うので、一度は接客業を経験するのをお勧めしたいところです。

また、東大生の週平均アルバイト時間は、前回調査時の11.2時間からほぼ変わらず11.4時間。日本の大学生全体の週平均アルバイト時間が14.3時間である(出典:大学生の学習・生活実態調査報告書-ベネッセ)ことを考えると、やや少なめといったところでしょうか。
月平均アルバイト収入は4.3万円程度となっており、これは前回調査(2008年)に比べると4000円ほど減少しています。
しかし週時間と月収入の最大値、84時間と70万はすごすぎる……。84時間といえば1日当たり12時間なので、1日の半分をアルバイトに費やしたことになります。まるで受験生の勉強時間のよう。70万が何か月も続くことは多分ないと思いますが、ひと月でこれだけ稼いでしまったら、ほかの月でよほど気を付けなければ親の扶養から外れてしまいそうです。

そしてアルバイトの目的については、「勉学のため」と答えた割合は前回同様かなり低めの2.2%。ほぼすべての人が自らの生活や社会勉強という目的で働いているようです。

最後にアルバイトが勉学の妨げになったかどうかですが、過半数の人が「妨げになった」と感じているようです。しかし、「妨げにならなかった」と感じている人も前回と同じく4割以上もおり、やるべきことは難なくしっかりこなせるように調節している人も多くいることが見えてきます。

アルバイトで社会経験を積みつつ、しかし勉学もおろそかにせず、みな自分なりに大学生活が楽しめたら十分でしょう。

参考