進路(第64回調査)

進路・文系)

図1(学部卒業後の進路・文系)

進路・理系)

図2(学部卒業後の進路・理系)

学部卒業後の進路について、東大生はどのように考えているのでしょうか。大学が学部生を対象に実施した2014年(第64回)学生生活実態調査から分析します。

学部卒業後の進路についての質問に対しては、「大学院修士課程に入学する」と答えた学生が回答者全体の38.4%、「就職する」と答えた学生が36.4%となっています。

更にこれを文理別に見てみます(図1・2参照)。大学院等への進学を希望する学生の割合(※)は文系22.7%・理系70.5%と理系の方が圧倒的に高くなっている一方、就職を希望する人は文系59.3%・理系14.7%と文系の方が高くなっています。前回の調査(2012年度)でも大学院等への進学が理系70.4%・文系28.3%、就職が理系13.9%・文系53.3%となっており、おおよその傾向は変わっていないようです。

※「大学院修士課程に入学する」、「大学院博士課程まで進学する」、「専門職学位課程に入学する」という3つの回答の割合を合計した数値

表1(学部卒業後の進路:学部別)(%)

大学院等に進学する 就職する
法学部 25.6 64.4
文学部 35.2 47.9
経済学部 7.0 90.3
教養学部・後期課程(文系) 35.5 54.8
教育学部 40.0 52.0
医学部 11.2 83.3
工学部 87.3 6.6
理学部 96.3 2.5
農学部 58.3 33.3
教養学部・後期課程(理系) 50.0 16.7
薬学部 80.0 10.0

この2014年度調査からは、学部別の詳細も掲載されるようになりました。表1は、そのうち大学院等への進学と就職に関わる回答を抜き出したものです。

これを見ると、大学院等への進学を希望する人は理学部で96.3%、工学部で87.3%の一方、教養学部・後期課程(理系)で50.0%、医学部で11.2%となっており、理系学部の中でも開きがあります。文系学部ではどこも10%~30%で、大きな差異はありません。また、就職を希望する人は理学部で2.5%、農学部で33.3%、医学部で83.3%、経済学部で90.3%、教育学部で52.0%など、理系学部・文系学部ともに学部間の差が大きくなっています。

大学院進学の理由を尋ねる質問(2つまで回答可)では、回答者全体で最も多かった回答が「より高度の知識・技術を身に付けるため」(77.5%、2012年度は78.4%)、2位が「良い就職先を得るため」(27.4%、2012年度は25.5%)、3位が「大学で教育・研究職に就くため」(19.8%、2012年度は22.4%)となっており、数値に若干の変化はあるものの、順位に変動はありません。また、2012年度調査で「まだ社会に出たくないから」が4位となりましたが、これは2014年度でも変わっていません(2014年度17.6%、2012年度19.1%)。
※なお、この質問では回答者数を分母として回答数を割っているため、割合の合計が100%を超えています。

文理別に見てみると、理系・文系ともに「より高度の知識・技術を身に付けるため」(理系78.4%、文系75.5%)と最も多く、文系では「必要な資格を得るため」(35.5%)、理系では「良い就職先を得るため」(31.3%)が続いています。これも、例年の傾向と同様です(第60回調査も参照)。

学部別に見ても、ほとんどの学部で「より高度の知識・技術を身に付けるため」という回答が最も多くなっています。ただ、法学部では学生の90.9%が「必要な資格を得るため」と回答しており、それが文系全体での同回答の割合を引き上げていると思われます。理系に関しては、「良い就職先を得るため」と答えた学生が理学部で24.7%、工学部で32.9%、農学部で31.0%など、突出している学部はありありません。「良い就職先を得るため」というのは、理系の学生の間である程度共通する理由のようです。

就きたい職種についての質問では、「大学・公的機関の教育・研究職」が回答者全体の17.3%と最も多く、「企業等の研究職」が16.9%で2位となりました。2008年に「企業等の研究職」が「大学・公的機関の教育・研究職」を上回りました(第58回調査参照)が、2012年以降は再び「大学・公的機関の教育・研究職」の方が多くなっています。

学部別に見ると、法学部で「専門職」(28.9%)と「行政職」(26.7%)が多く、工学部では「技術職」(36.9%)が多いなど、概ね一般のイメージと共通している部分が多いようです。ただ、教育学部では「事務職」と「行政職」(ともに25.0%)が最も多く、「教育職(大学を除く)」が8.3%に留まるなど、意外に思われるような項目もありました。

参考