生活時間(第64回調査)

「生活時間」は、日本の大学生が授業外で学修する時間が他国の大学生と比べて少ないことが問題になっているため、前回の学生生活実態調査から調査されるようになりました。

調査は、典型的な1週間の平均的な生活時間を、学期中と休暇中に分けて行われました。この記事では学期中について簡単に分析することにします。調査項目は、「アルバイト・仕事」「サークル・クラブ活動」「授業とは関係のない学修」「卒業研究・実験・卒論(該当者のみ)」「授業・実験の課題、準備・復習」「授業・実験への出席」の6つです。

生活時間(学期中)

図34 生活時間(学期中)より

「アルバイト・仕事」と「サークル・クラブ活動」はどちらも、「0時間」と回答した人が約30%でした。次に、「0時間」または「無回答」だった人を除いて集計し直してみると、「アルバイト・仕事」は「1~5時間」が44.0%、「6~10時間」が34.7%_、「サークル・クラブ活動」は「1~5時間」が37.8%、「6~10時間」が28.8%となりました。平均すると「アルバイト・仕事」よりも「サークル・クラブ活動」の時間の方が長くなりそうです。

「授業・実験の出席時間」は最もバラつきが大きい項目となりました。授業・実験が多い人、少ない人、あっても行く人、行かない人など、取り組み方は人それぞれのようです。なお、「0時間」と回答した学生が6%いました。クラスに2人くらいの割合となり、筆者の感覚にもわりと近いです(笑)。

次に、「1~5時間」を3時間、「6~10時間」を8時間というように、上記の回答のそれぞれ中位値(ただし「31時間以上」は35時間とする)をとり、その平均を比較します。

サークル・クラブ活動時間

図35 生活時間(男女別)より抜粋

男女別で見てみると、「サークル・クラブ活動」の項目で女子が約1時間ほど多くなっています。クラス内や学部学科内だけでは女子が少ないので、女子の友人を作るために積極的にサークル・クラブ活動に参加していると考えられます。

また、男子は理科系の割合が高く、実験や研究が忙しくてサークル・クラブ活動に割く時間が少ないことがこの結果にも表れているのかもしれません。その他の項目では大きな差はありません。

生活時間(文理別)

図36 生活時間(文科系理科系別)より抜粋

また、文科系理科系別で見ると、理科系は「卒業研究・実験・卒論」など学内での学修に費やしている時間が多い一方で、文科系は「授業とは関係のない」学外での学修に多くの時間を割いていることが分かります。「授業とは関係のない」学外での学修は、資格試験に向けた勉強のほか、インターン(就労体験)なども含んでいるのかもしれません。

参考