FLY Program

FLY Program(Freshers’ Leave Year Program)は、東京大学が平成25年度から開始した、入学した直後の学生が1年間の特別休学期間を取得できる制度です。日本語では「初年次長期自主活動プログラム」という名前が付けられています。

FLY Programは、海外の大学等で見られるギャップイヤー制度を日本で採用した先進的な事例の1つです。ギャップイヤーとは、大学入学前や卒業後等に空白の期間を作りその間に学生がインターン・ボランティア・留学等の活動を行うことで、FLY Programの場合は入学前ではなく入学した最初の1年間に休学して活動し、翌年の4月に復学することになります。東大が秋入学について検討した際、高校までの教科書の内容を吸収してペーパーテストで学力を競うという学びのあり方は、大学での自ら課題を発見するという学び方と大きく乖離しているにも関わらず、高校までの教育と大学での教育が隙間なく接続しているということが現行の春入学の問題点として挙げられました。FLY Programはこの問題に対する回答の1つであり、大学に入学してから学び始めるまでに間を設け、自主的に多様な体験をすることで価値観を新たにするという意義を持っています。

そんなFLY Programに参加するには活動内容も自主的に決定しなければならず、早い時期から準備したり計画を練ったりする必要があります。まず最初のステップとして、東大に合格して入学手続きの書類を郵送で提出するときに事前申請用紙を一緒に提出します。その後、入学直後に開かれる説明会に参加し、申請書を提出します。申請書の締切も早く、平成26年度の場合は4月8日でした。すなわち、授業開始までには申請を完了しなければいけません。

申請書は活動計画について詳細に記述しなければなりません。「活動のテーマ」の欄が最初にあり、その下には「活動の背景や動機」「活動の目的」という数百字は書けそうな記入欄が用意されています。活動計画については、1年間の具体的な日程・場所・内容を事細かに記入する必要があります。さらに活動の予算計画も立てて提出する必要があります。

申請書の提出後は個別面接が行われ、審査を経て4月中旬に採用者が決定されます。採用されたら特別休学願を提出し、採用者説明会を受けて活動開始です。審査結果は履修申告期間の前までに通知され、採用されなかった場合は履修申告をして通常の学生生活を送ることになります。

1年間の活動を終えた後は活動報告書と収支報告書を提出し、報告会で発表を行います。1年間休学するため卒業がその分延びることになりますが、プログラム修了書が発行されるので、就職活動等の際は事情の説明には困りません。

FLY Programの活動内容は、特別休学期間を取得する、資金援助を受ける、担当教員によるサポートを受けるといった、大学からの支援を受けるにふさわしい活動であることが求められています。具体的には、休学しなければ行えないような長期的な活動であること、学生としての日常生活を離れて自らの価値観や在り方を見直すインパクトのある活動であること、「世界的視野を持った市民的エリート」を目指す者の規範として、公共の福祉や社会貢献に寄与する活動であること等です。

FLY Programについての詳細な情報は、教養学部のウェブサイトをご覧ください。このページには活動の具体例も載っています。国内で8ヶ月のインターンを行うパターンや、アルバイトで資金を貯めて4ヶ月の海外ボランティアに行くパターン等があるようです。


リンク

FLY Program(初年次長期自主活動プログラム)について:http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/zenki/fly//