大学教授になるまで

※2007年4月1日施行の改正学校教育法において、助教授が廃止され、准教授・助教が導入されました。以下の記事は、それ以前の制度に基づいて作成されています。ご注意ください。

大学の教員の中には、教授の他にも、助教授、講師、助手がいます。それぞれの位置づけは、学校教育法で以下のように定められています。

学校教育法 第五十八条

  1. 教授は、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。
  2. 助教授は、教授の職務を助ける。
  3. 助手は、教授及び助教授の職務を助ける。
  4. 講師は、教授又は助教授に準ずる職務に従事する。

つまり、助手・講師 < 助教授 < 教授と位が高くなっている訳です。なお、東大には2006年度時点で、教授が1250人、助教授が915人、講師が264人、助手が1525人います。

まず、教授になるには、博士課程を修了していることが重要です。これは必須条件ではありませんが、教授のほとんどは博士課程を修了しています。大学は4年間ですが、その後、大学院修士課程2年間、大学院博士課程3年間と研究に打ち込んで、博士課程を修了することができます。

さて、およそ27歳で博士課程を修了した後、研究室で助手として雑務をこなしながら、研究を続けることになります。これは、博士課程と同じ研究室にそのまま残る場合もあれば、違う研究室に雇われる場合もあります。どちらにしても、そのときポストに空きがなければ助手になるのも厳しいこともあります。

その後、助教授、教授とステップアップを目指していく訳ですが、その過程で重要になるのが、研究成果です。具体的には論文の数と質が基準となります。ちなみに、35歳程度で助教授、45歳程度で教授となるのが一般的ですが、博士課程を出たからと言っても、全員が教授になれる訳ではなく、成果が要求される厳しい世界なのです。2005年時点で東大内での最年少は教授39才、助教授30才ということですが、これは非常に優秀な研究成果を残したことが認められた場合でしょう。

東大教授のうち、東大出身者の割合は70%程度です。昔は、「4行教授」(経歴に東大卒、東大助手、東大助教授、東大教授、という4行しか書いていないような教授)が偉いとされていましたが、他の大学や海外の大学出身の教授もいますし、大学を出て企業の研究所などで研究した後、また大学に戻ってくるケースも増えてきており、教授へのキャリアパスも多様化してきています。

また、女性教授は全体の4%程度と少ないのが現状です。特に工学部や理学部では、さらに女性研究者の割合は少なくなります。最近、理工系女性研究者を支援する動きが広がってきているので、今後、女性研究者の割合は増えていくでしょう。

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