大学ランキング

大学ランキング、と言うと入試に多用される偏差値による大学ランキングを思い出される方もいるかもしれません。が、入試のレベルを示す指標ではなく、研究機関として、教育機関としてどの大学が優れているかを数値化した世界ランキングの中における東京大学の位置を紹介します。THESという機関が発行しているランキングを東大の公式ページでも紹介していますので、THESによる調査をベースとしたものをここでは扱っていこうと思います。

2006年度の東京大学のランキングは19位(前年度は16位)で、シンガポール国立大学と同じ結果となっています。なお、日本の大学はこのほかに京都大学(29位)、大阪大学(70位)、東京工業大学(118位)、慶應義塾大学(120位)、九州大学・名古屋大学(ともに128位)、北海道大学(133位)、早稲田大学(158位)、東北大学(168位)、神戸大学(181位)と合計で11大学がトップ200位までに入っています。東京大学のように文学部から医学部
に渡るまで、ほぼすべての学問を学べる総合大学としてこの19位という数字は決して低いものではなく、総合的に評価されていると考えても良いでしょう。

このランキングの算出方式は

  • "peer review score(同分野の専門家からの評価)"
  • "recruiter review(新卒採用者からの評価)"
  • "international faculty score(海外からの教員数)"
  • "international students(海外からの学生数)"
  • "faculty/student(学生あたりの教員数)"
  • "citations/faculty(教員あたりの論文被引用数)"

にそれぞれ重率を掛けたもので、例えば"peer review score"(同分野の専門家からの評価)は一番大きい配分で、総合評価得点のうち40%を占めており、東京大学はこの分野においてはイェール大学よりも上位の9位となっています。東京大学は留学生など国際関係の項目で評価が低いようです。

質問項目においては、「あなたは自分の所属している大学に誇りを持っていますか」などとあり、日本人がはっきりイエスと答えづらい質問も含まれており、決して絶対的な評価があるとは限りませんし、一種の統計にすぎませんから、このランキングだけでどの大学が良い、どの大学がよくない、などの判断はできないでしょう。

とは言うものの、国際的に大学の研究成果を比較する方法としてTHESのような調査機関の資料は貴重なもので、小宮山総長もこうした国際的な大学ランキングを押し上げることを一つの目標としています。

THESによる大学ランキング(2006年度)
※表中のP,R,IF,IS,F/S,C/Fは上記の6つの評価項目およびその重率を表しています。
大学名 P
(40%)
R
(10%)
IF
(5%)
IS
(5%)
F/S
(20%)
C/F
(20%)
総合
ハーバード大学 アメリカ 93 100 15 25 56 55 100.0
ケンブリッジ大学 イギリス 100 79 58 43 64 1 96.8
オックスフォード大学 イギリス 97 76 54 39 61 15 92.7
マサチューセッツ工科大学 アメリカ 81 93 11 39 42 54 89.2
イェール大学 アメリカ 72 81 45 26 93 24 89.2
スタンフォード大学 アメリカ 82 85 9 34 32 55 85.4
カリフォルニア工科大学 アメリカ 53 21 24 40 67 100 83.8
カリフォルニア大学バークレー校 アメリカ 92 75 6 13 22 39 80.4
ロンドン王立大学 イギリス 65 44 55 56 88 12 78.6
プリンストン大学 アメリカ 68 61 21 29 53 34 74.2
シカゴ大学 アメリカ 57 67 19 30 73 17 69.8
コロンビア大学 アメリカ 57 64 9 32 74 17 69.0
デューク大学 アメリカ 39 78 11 21 100 19 68.3
北京大学 中国 70 55 5 11 69 2 67.9
コーネル大学 アメリカ 60 74 10 25 44 26 65.9
オーストラリア国立大学 オーストラリア 72 30 48 33 38 13 64.8
ロンドン経済大学 イギリス 42 85 89 100 53 1 63.9
エコールノルマル・パリ フランス 46 30 22 28 69 37 63.3
シンガポール国立大学 シンガポール 70 44 82 47 22 8 63.1
東京大学 日本 72 29 8 10 35 27 63.1