大道亮さん

そもそもUT-Lifeってなに? このホームページを作成するスタッフの活動についてもっと知ってもらうため、今回は代表をクロースアップしました。彼を一人の学生として見てください。そのことを通して私たちのサイト、そして東大の一面が見えればうれしいです。


大道亮さん

UT-Lifeと自分

僕がUT-Lifeを始めたのは一昨年の9月です。当時学園祭の委員会に入っていてそこの先輩に誘われました。今思えば、特に何も考えずに勢いで「やります!」って言っちゃってたと思います(笑) なんでだろう? 当時は自分の代の学園祭を3ヶ月後に控え、かなり忙しかったはずなんですけどねぇ。「WEBによる情報発信」って語感がいいから、何となく惹きつけられたんでしょうか。

曖昧な動機でやり始めちゃったから、当初あまり積極的に活動してなかったですね。〆切は破るし、記事一本書くのにも時間かかっていたし、そのあげく文才は無いときた。筆が全然進まなかったんですよ。先輩に会うたびに「記事を出せー!」ってせかされてました。不良債権みたいになっていたと思いますよ(笑)

UT-Life設立1周年を迎えた頃、自分自身のダメさ加減に危機感を覚えはじめました。きっかけは学科の友達がUT-Lifeを見ていたことですね。1年間で延べ14万人以上の人がUT-Lifeを見ているんですよね。自分の書いた文章が見られているんだと実感し、この時から真剣にUT-Lifeとスタッフとしての自分について考え始めました。

そして、UT-Lifeの可能性に気がつきました。ひょっとしたらスタッフの意識をちょっと変えることで、もっと大きなことができるんじゃないかと。もちろんその「スタッフ」は僕自身だったんですけど。そこで具体的には、UT-Lifeのコンセプトと組織作りについて改めて話し合いました。スタッフの人数が一年間で5人から11人に増えたこともあり、しっかり役割分担をすることに決めました。そうしたらなんと自分が渉外担当(=代表)を任されてしまったんですよ。不良債権から代表に一気に格上げです。これにはびっくりしました。でも、丁度自分自身の意識を変えていたところだったので、ガッツリやってやろうと気合いが入りました。

僕の今の役割は、UT-Lifeが何をすべきか、これから何をしていくべきかを大枠で考え、実践していくことだと考えています。これは一人だけで考えていてもしょうがなくて、UT-Lifeスタッフの考えを集約していくことが重要です。そして最近ではUT-Lifeがすっかり生活の一部です。書類作ったり、色んなひとと話したりと結構固有の仕事もあり、朝から晩までもっと良くするにはどうしたらいいかと考えています。まだまだ発展途上の団体なので、考えるネタが腐るほどあります。今後必要になるのは、アンテナを広げることと質を高めることです。忘れてはならないのが、どうしたらスタッフがこの活動をより楽しめるようになるか、です。併せて3つのことを日々考えています。

東大での「日常」生活

大学生って不思議な存在ですよね。大学に来ないで社会に出ていたとしても、十分働ける能力を持っていて、実際に同年代で働いている人も結構います。しかも、多くの人は大学で学ぶことと、就職してからの仕事とがリンクしていません。それでも4年間学生生活を送るんです。ではこの4年間は何のためにあるんだろう、大学で学ぶとはどういうことなんだろう。

この答えは人それぞれで、人それぞれであることが面白いと思います。3年間の学生生活を通して、何人かの友人とこういう話をしてきました。皆それぞれの理念と目標を持って学生生活を送っていて、このことが僕にとって非常に刺激的でしたね。

その一方では逆に自分を枠にはめてしまうということもあると思います。例えば世間の目。特に東大ではそれが顕著だと感じます。「東大生っぽいね」とか「東大生っぽくないね」と言われることは東大生ならだれでも経験します。何かにつけて「東大生」に対する暗黙の視線、「東大生」という枠の中にはめ込もうとする圧力を感じます。他者からの固定観念というのは、「東大生」への期待はここからここまでですよ、と可能性を狭めてしまい弊害になるんですね。

同時に、学生自身が自分で自分をその枠の中に入れてしまうこともあり、これは非常にもったいないと思います。自分ができるのはここまでだ、とか、これくらい頑張れば十分だろう、とか。固定観念があると、無意識に限界を設定してしまうからです。大概の場合、この限界は本当の限界より低めに設定されます。大学には様々なチャンスが至る所に転がっているのに、固定観念が邪魔をして手を伸ばせない。固定観念は崩さなくてはいけないんです。

僕は固定観念を崩すツールの1つに情報があると考えました。自分とは違う思考回路を持った人や考え方に接することが、固定観念を崩すための第一歩だと思うわけです。もちろん情報に接するだけでは崩せないと思いますが、少なくともきっかけにはなるんじゃないかなと。それがUT-Lifeにつながったのです。社会に存在する固定観念も崩したいし、僕を含めた東大生の固定観念も崩したい。これが東大を広報することの意味であり、個人的にやり遂げたいことです。

僕は中学・高校時代からずっと文化祭や学園祭が大好きでした。高校卒業したての頃、母校の校長先生と話す機会があり、その席で「学園祭の創り出す非日常感が好きなんです」みたいなことを話したんですね。そうしたら校長先生にボソッと「日常を非日常化することこそが重要なんだ」と言われたんですよ。当時はこの言葉の重みがわからなかった。でも今ならわかります。僕の目標は「日常を非日常化することこと」ができる人間になっていること。常に新しい自分を発見しつづけることです。そういうことができる東大生になりたいです。


大道 亮: UT-Life代表