野中尚輝さん

東京大学の運動会総務部の学生が運営に携わる宿泊施設スポーティア。今回はスポーティア山中寮筆頭総務を務める野中尚輝さんにお話を伺った。


野中尚輝さん

山中寮筆頭総務のお仕事、寮委員のお仕事を教えてください。

スポーティアは大まかに寮の管理人さん、運動会総務部を中心とした運動部の学生、学生支援課体育チームで運営されているのですが、その間の連携をとることが寮筆頭としての基本的な仕事です。具体的には、開寮式典への出席、関係各所の挨拶回り、寮委員として派遣されてくる運動部員の人数調整・スケジュール調整、寮の予算を組むことなどが含まれます。

スポーティアでは、部屋の掃除、廊下の掃除、トイレの掃除、食事の配膳、など、一般的にホテルの運営に必要な仕事を総務部を中心として各部から派遣される寮委員の手で行なっています。山中寮では、山中湖を回ることができるヨットの運営もしているので、浜の監視も学生が行なっています。

それほど学生中心の運営がなされているのはなぜですか?

なぜ学生が中心に運営するようになったかは、長年の伝統としか言いようがないのですが、学生が中心になって運営するメリットとしては、学生だけだからできる良い意味での「遊び」を入れられる自由さがあります。他には、寮を運営するうえで他の団体の協力を必要とするときもあるので、学生とその団体との交流が深まるというのは良いところですね。例えば、去年からは東大の富士演習林の先生とあずま屋を作ったりと、演習林と協力してものを作っていく活動をしています。

では学生だからこそ苦労する点は?

やはり学生は学業や他の活動との両立が大変ですね。私の場合は、朝練があって、週に五日部活があって、平日は研究室に入って研究している、という中で、スポーティアのために使う時間を見つけるのが大変です。時間を見つけること以外のことに関してはそれほど難しいことはないので、うまく人に仕事を割り振っていけば大丈夫なのですが、他の活動との両立は難しいです。

一方、やりがいを感じることは何でしょうか。

寮を夏季に運営する中で一緒に仕事をして知り合った人たちと、スポーティアから大学に帰ってきても飲みの付き合いなどができる仲になるぐらい、交友関係が広がることが一つですね。また、お客さんがどうしたら来てくれるのかを考えていくのはやはりやりがいを感じます。予算がそんなにあるわけではない中で考えていき、実現できるかどうかはとりあえず置いておいて、何ができるかを話し合うのは楽しいですね。社会に出た後も、プロジェクトを進めていくときなどに役立つのではないでしょうか。

寮委員を初めて経験したときに印象深かったこと、大変だったことはありますか?

私はそれまでアルバイトをあまりしていなかったので、スポーティアの寮委員が初めての仕事をする印象深い経験になりました。受付でお客さんに初めて対応したときはやはり緊張しましたが、慣れてくると楽しく感じられるようになりました。大変だったこととしては、ヨットを停留させるための桟橋を建設、解体する仕事があったのですが、これは力仕事でしたね。

どうして山中寮筆頭総務になったのですか?

そもそも総務部に入ったのもジャンケンで負けたからという理由なのですが(笑)、総務部に入ったらいつの間にかスポーティアに携わることになってて、先輩の言うことを聞いてしっかりとやることをやる、ということを続けていたら、ここに流れ着いていた、という感じです(笑)。

スポーティアはどのような人に利用されているのですか?

山中寮

スポーティア山中寮

基本的には夏季の運動部の合宿で利用されることが多いですね。他にも、サークルや研究室の旅行で訪れる方もいますし、中にはOBの方が関わっている少年サッカーのチームが合宿で使ったこともありました。他の寮に関して言えば、下賀茂寮と戸田寮は海に近いので、その関係で訪れる方が多いように思います。


今後のスポーティア運営の展望を教えてください。

今は夏季中心でスポーティアを運営しているのですが、夏季以外にもお客さんに来てもらいたいというのはありますね。そのために不足しているところを学生で考えて補っていきたいと思います。具体的には、人手があまり足りていなくて、夏季以外に十分な運営ができていないというのがあります。また、夏季以外でも運営しているということをあまり宣伝できていないので、そこはこれから改善していきたいと思っています。例えば、オリ合宿でももっと使ってもらえるようにしていきたいと思います。他にも、筆頭総務を2年間受け持つのは負担が大きく、1年間だけしか受け持てないために、筆頭総務をやってみてわかる課題がうまく引き継ぎできてない点は何とかしていきたいですね。

山中寮の一押しポイントを教えてください。

山中湖

山中湖上のヨット

山中寮は毎年ヨット部の協力で、ヨットの貸し出しをしているので、山中湖をヨットで回ることができます。無料ですし、晴れてる日が多いのでぜひ利用していただきたいですね。また、夏でも夜はクーラーが要らないくらい涼しく、都内から近いので、避暑地としても利用できます。冬場でも、カーリング場や温泉が周りにあるので、楽しめると思います。


最後に、寮を訪れる方にメッセージをお願いします。

野中尚輝さん

寮を運営する学生は寮の雰囲気に染まっていくのですが、それと同じように寮に来てくださった方には寮の雰囲気を感じてもらって、また来たい、友達連れてこよう、と思ってもらえれば嬉しいです。


プロフィール

野中尚輝(のなか・なおき)

1989年生まれ。2008年4月東京大学理科一類入学。
出身:山梨県立韮崎高等学校
所属:工学部化学生命工学科4年
運動会ア式蹴球部4年、総務部4年内務局長
ア式蹴球部より総務部に派遣される。総務部では内務局長と山中寮筆頭を務める。

リンク

東京大学運動会スポーティア:http://www.undou-kai.com/sportia/

スポーティア山中寮:https://sites.google.com/site/sportiayamanaka/