佐々木誠司さん

東京大学本郷キャンパスに通う学生なら誰でも一度は訪れる東大生協第二購買部。今回は第二購買の店長をしていらっしゃる佐々木誠司さんにお話を伺った。

お仕事について教えてください。

佐々木誠司さん

東大第二購買部で店長をしています。本郷キャンパスの生協には第一購買と第二購買がありますが、第二購買部は学生さん中心に食品関係の販売をしたり、学外のお客様に記念品などを販売したりしています。品揃えには別の担当者がついているので、店長としての仕事は、お店全体としてどういう感じにしていくかを考えていくことです。最近では節電により店内の照明を暗くしているため、雰囲気まで暗くしないように明るい挨拶を徹底しよう、という意識を浸透させていくことなどを進めています。また、今年(2011年)の3月22日に赤門店(赤門総合研究棟1F)がオープンしましたので、そちらの管轄も行なっています。赤門店は小さいお店なのでその中でどういう品揃えをしていくか、などをパートさんと一緒に考えています。

twitterはどのように利用されていますか?

基本的に業務外であると考えていて、通勤の電車の中でつぶやいています。学生さんが何を考えているか、最近は地震や節電の関係でカリキュラムが変更されていることが多いので、学事や授業変更についてなどの情報を得たり、最近ではアルバイト募集をしてみたりと、さまざまに活用しています。大学生協は学生さんの生活を知っていなければいけない存在なのに、実際にはあまり細かい部分で把握しきれていないということが多いので、学生の方から情報を集めて、学生の方の要望に合った店作りをしていきたいと思っています。そういった意味で、twitterで学生の方からの声を聞くことができたり、逆にこちらから商品情報を宣伝したりすることができるのはありがたいですね。また、大学生協の店長が集まる会議で今年の3月から販売していたベーグル&ベーグルについて報告を頼まれたとき、発注しているの担当者からどういう考えで商品を並べているかを聞いたり、身近に利用者と接しているパートさんからどういう風に利用者が感じているかを聞いたりするとともに、twitter上でも意見を募集したりしました。その中では売り上げ的には中ぐらいのボルケーノ(ベーグル&ベーグルの品名)を推す人が結構多く、「面白いな」と思いながら見ていました。

ひと言カードについて教えてください。

ひと言カード

商品の品揃えへの要望について直接言えない、というお客様もいらっしゃるので、お客様の品揃えに対する要望に答える1つの手段として「ひと言カード」というものを設置しておりまして、それに品揃えに関する要望を記入していただければ、できる限りお返事を書いた上で対応していこう、という取り組みです。第二購買部に関しては、担当者の一人がひと言カードへの回答の中でいろいろ面白いことを回答していますが、それに興味をもって来店動機にするお客様もいらっしゃるので、いいかな、と思っています(笑)。もっとも、担当者全員がそういったユーモアに富んだお返事をできるわけではないので、基本的にはできる限りお客様の要望に答えることを第一にさせていただいています。


赤門店について教えてください。

赤門店

もともと10年ほど前から、赤門周辺地区に生協の店舗がないということで、そこで生活している方に利用していただけるようなお店を作りたいという要望は出てはいたのですが、このたび、教育学部、経済学部、文学部、社会科学研究所の皆さんの打ち合わせで赤門店について取り上げていただき、ぜひ作ってほしいという要請に応じて、3月22日にオープンいたしました。

赤門店は駒場のパンショップのような食品専門のイメージを持たれることが多いのですが、赤門店にお越しくださるお客様には文房具が欲しいという要望が多いので、そういった需要も満たせるように店作りをしていきたいと思っています。また、本郷書籍部に置いてある本を赤門店で受け取れるサービスも実施しているので、利用していただきたいと思っています。その他、3月から名刺をホームページ上で注文して赤門店で受け取れるサービスを実施しています。ホームページ上でプレビューも確認できて、納期も2,3日くらいで済むので、就職活動などで使う学生の方に利用していただくことを想定して作りました。やらなければいけないことはたくさんあるのですが、小さい店舗なのでできることから始めていきたいと思っています。よく言われるのがアイスケースがでかいという声(笑)。去年も含めてアイスの需要は実際高い一方で、頻度の高い納品がアイス業界は厳しいという声もあるので、何とか需要を満たせるよう、大きいアイスケースを設置いたしました。

お仕事をやっていて良かったこと、大変だったことは何でしょうか。

第二購買部

良かったことは――学生と一緒になって店を作っていって学生からの反応が返ってくるのは楽しいな、と思って生協に入ったので――実際にそうしたことができるということですね。駒場キャンパスの生協にいたときから、学生とのパンやお弁当の試食会というのをやっていて、商品にランキングをつけてもらって一番おすすめのものを店頭に並べる、という企画だったのですが、学生の方から「この間食べたけどおいしかったよ」といったやりとりが店内で聞けたのは良いなと思います。そういう学生との関わりの中にいろいろな可能性がある仕事だと思います。

大変なことは、あると思いますがわりと忘れてしまうタイプなので(笑)。ただ、店長になり、役割も変わって、責任というものもあるし、第二購買部という大きな店舗で、部下も大勢いる中で自分のやりたいことだけではなくて、他にもいろいろやらなければいけないことがたくさんありますが、店が良くなるためだったらまあいいかな、と思って頑張ってます。

生協の今後のビジョンについて教えてください。

第二購買部としては現在、震災の影響や、正門前にローソン100が出店したということもあって、いろいろ大変なことも出てきています。ただその中でどれだけ学生の方が欲しい商品が欲しいときに提供できるか、というのが第二購買部の中でもできてない部分がまだまだ多いと思うので、要望される商品をしっかり品揃えしていきたいと思います。また品揃えだけじゃなく、従業員のサービスについても指摘されることがあるので、例えば明るい挨拶については徹底させていきたいと思っています。第二購買部では東大生のアルバイトを採用していますが、生協の利用者側としての視点、営業側としての視点両方から意見を出してほしいと思っています。何をどうできるか、という提案をしてもらうのは難しいかもしれないですが、「ここちょっとおかしいんじゃないですか」というような指摘をもらえれば、どう変えていくか、というのはこちらで考えていきたいと思っています。

生協の利用者の皆さんにひと言お願いします。

生協としては他のお店に負けないような品揃えや明るい雰囲気を実現させていきたいと思っています。気軽に来店していただいて、気軽に意見を出してもらえればと思います。また、赤門店にもぜひご来店ください(笑)。

おすすめ商品

佐々木誠司さん

まだ商品の納品がままならず、ご不便をおかけしていますが、赤門店応援企画として、コカコーラさんにご協力いただいて500mlペットボトルの飲料セールを実施しています。6月末まで実施しておりますのでぜひご購入ください。


プロフィール

佐々木 誠司 (ささき・せいじ)

1977年生まれ。秋田県出身。2001年に東大生協に入協し駒場購買部配属となる。駒場購買部の6年間でパソコン担当→文具担当→食品担当を経て、2007年に本郷第二購買部で食品担当となる。2008年に医科研店店長を2年弱経験し、2010年より第二購買部店長となり現在に至る。