地震計

僕の所属する地球惑星物理学科では、今学期は週9コマで実験の授業があります。学生30名に対して10種類の実験があるのですが、今学期を前半と後半に分けて、一人あたり合計2つの実験を選ぶことができます。今回、僕が選んだのは「地震観測」。その内容はというと、地震計を設置し、そこから得られたデータを元に震源とマグニチュードを決定するというもの。はじめは地震計の仕組みを学び、それから地震計の使い方や試験観測を実験室で行いました。そして先週末、愛知県新城市というところに行って、地震計を設置してきました。現地で1泊し、2日がかりの作業でした。

1日目は7時に東大を出発し、お昼頃到着。1日目の主な作業はコード張りでした。そこに設置したのは数百万円もする地震計で、とうてい学生のいじれるような物ではないのですが、地震計が使えるようにするために、地震計と観測小屋とを結ぶケーブルを地下の土管の中に通す作業です。これがかなりの肉体労働でした。土管の太さは直径約20cmで、長さは100m。当然土管内に人は入れないので、すでに土管内を通っている針金を使ってケーブルを通します。針金の端にケーブルを結び、反対側から針金を引っ張るのですが、すでに土管内には太いケーブルが3本くらい通っていて、かなり摩擦が大きいのです。ケーブルを通すためには思いっきり引っ張るしかなく、断線しないかドキドキでした。
夜は、野球を見ながら夕食。巨人がクライマックスシリーズ優勝を決めた試合です。実は先生も含め半分以上が巨人ファンで、かなり盛り上がってました。東京であっても、巨人ファンは隠れて応援していることが多いので、こういうことは珍しいですね。しかも愛知県で。巨人の相手は中日でした。。。

2日目は、もっと安い地震計を学生自身の手で好きなところに設置するという作業。山道なので、道脇に崖が出ているところが所々あります。崖は崖でも、土の崖と岩の崖とがあって、地震計を置くのに適しているのは岩の崖。地震波をしっかりと伝えてくれるからです。その他には、車通りの少ないことが条件。地震波を観測するために、ノイズはできるだけ減らさないといけません。カーナビでは出てこないような細い道に行って、岩の崖を見つけては車を止め、地震計をおける程度の台になっている場所を探しました。場所を探す際、先生には舗装されていない道をたくさん走らせてしまいましたが、地震計の設置作業自体は順調にできました。

この2日間は楽しかったのですが、予想以上に疲れました。大学に帰ってきたのは22時半だったし。最近になってようやく疲れはとれてきたのですが、明日また新城へ行ってきます。今度は地震計を回収するために。ちゃんと置いた場所に残っているか、ちゃんと計測できているか、祈るばかりです。。。