一本列島

 1988年、3月13日に青函トンネル、4月10日には瀬戸大橋が開通し、北海道から四国、九州までが鉄路で結ばれました。このときのJR各社のキャッチコピーが「一本列島」。今年はそれから20年に当たる節目の年でした。

 そんな2008年も押し迫った12月、東京と大分・熊本を結ぶ寝台特急「富士」「はやぶさ」の来年3月の廃止が発表されました。これで東京始発の寝台列車(所謂「ブルートレイン」)は全廃されることになります。
 奇しくも東京から下関を結ぶ寝台列車に日本初の列車愛称である「富士」が冠されたのが1929年。以降80年間、戦争による運転中止を挟みながらも日本を代表する列車として走り続けた「富士」も、利用者の減少には抗いきれなかったようです。これも時代の流れとはいえ、何となく物寂しい思いがします。

 一方、東京から名古屋・新潟方面への廉価な足として親しまれてきた夜行快速「ムーンライトながら」「…えちご」も季節列車に格下げとなり、毎日の運行はなくなります。こちらは廃止を免れただけマシ、というものですが今後は予断を許さない状況が続くのでしょう。

 「一本列島」から20年、東京~札幌間、あるいは東京~大阪間でさえ飛行機で移動することが一般的になってきたこのご時世、もしかすると日本は「一点列島」へと新たな時代を歩み始めているのかもしれません。

 年末ですし、少しノスタルジーに浸るのも悪くないかなぁ、なんてね。それでは皆様、良いお年をお迎えください。