共同作業

 今日から11月。銀杏の実もすっかり落ち、新たに進学してくる2年生を迎えた本郷キャンパスもようやく落ち着きを取り戻してきたように見えます。(本郷キャンパスは清掃が行き届いているせいか、比較的銀杏の臭いは気になりません。あくまでも「比較的」ですが……)

 さて、自分が所属している工学部社会基盤学科では2年生の冬学期にほぼ全員で実在する橋の模型を作ります。「模型」といってもそのサイズは原寸の10分の1、部品の数だけでも相当なものになるので共同作業は欠かせません。時には夜通し部屋にこもって作業をすることもあり、完成したときの達成感もそれは大きいものでした。学科としての最初の共同作業であるこの演習は確かに学科のメンバーの間にある種の連帯感を生み出してくれた、といえるでしょう。
 そして今年、新たにやってきた2年生が模型作りに取りかかり、自分たちの代が作った橋は取り壊されることになりました。昨年の同じ時期にも現在の4年生が橋を破壊していて、その盛り上がりっぷりに「自分たちも来年ちゃんと壊せる橋を造ろう」と妙な意気込みを感じたものです。そんなわけで、今年も大盛り上がりで橋(すでに橋としての体はなしていないのですが)を破壊したのですが、制作時間に比してあっけなく壊れてしまう橋に何となくやるせなさを感じてしまったのは自分だけではなかったはずです。

 3年生も半ばを過ぎ、冬学期はとる講義もバラバラになり学科のメンバーに会う機会も以前よりは減ってきました。これから先研究室配属があり、さらに就職、あるいは大学院への進学とそれぞれが違った道を歩んでいくことになってきます。そういった意味で、最初の共同作業であった橋の模型の解体は学科としての「最後の共同作業」になるのかなぁ、と少し感慨に浸る今日この頃でした。