季節

季節

日本に「四季」なんてものは無い、あるのは夏と冬の「二季」だけだ、と言う人がいます。
考えてみれば、重要なのは暑いか寒いか(あるいは、暑いか暑くないか、寒いか寒くないか)であって、その真ん中に名前をつけて「四季」と並べるのはおかしいような気もします。

といっても「四季」という分け方は大雑把な方らしく、昔はそれをさらに細かく「二十四節気」「七十二候」と分けていたようです。二十四節気のうち四立(「立春」など)や二至二分(「夏至」や「秋分」など)、ほか「大寒」なんかは今でも見かけますね。
インターネットでちょろっと見ただけですが、二十四節気は太陰暦と実際の気候とのズレを直すために使われていて、太陰暦とこの二十四節気で太陰太陽暦を作ったのだそうです。純現代日本人の私は季節感と一致しないカレンダーが想像できませんが、太陰暦だけで生活するのってどういう感じなんでしょうね。

同じ一年に二、四、二十四の季節を感じる、どの感覚が最も優れていると言いたいわけではありませんが、廻る世界を細やかに解し、ひとつひとつに名前をつけた昔の人の感性には感服してしまいます。

さて、東大では今月から冬学期が始まりました。これは二季説的な名前の付け方ですね、東大は二学期制なので当然ですが。
でも、地面を銀杏が覆い、空に紅葉が揺れる本郷キャンパスを歩いていると、素直に「秋だなあ」と思うわけです。
ここで「霜降だなあ」とならないあたりがなんとも切ない現代人ですが、そういった色味の変化には少しでも敏感になりたいものです。

と、空調の効いた駒場図書館で秋の肌触りに思いを馳せつつ、これを書いている筆者も周りも咳と鼻水がとまりません。別に秋風は吹いてないのにな、なんて。
みなさんもお散歩の際は暖かい服装でお出かけください。素敵な季節が見つかるといいですね。

10月25日 13:56 by
平山いずみ


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