文学賞

日本人のノーベル文学賞受賞者は大江健三郎と川端康成の2名ですが、2名とも東大に関係があります。

川端康成

1924年に東京帝国大学文学部国文科を卒業。入学時は英文科所属でしたが、1922年に転科しました。卒業の際には単位が足りず、教授の助力でかろうじて卒業できたようです。1935年に芥川賞が設立されると、その選考委員となりました。なお、川端は当時の選考委員の中で最年少でした。1968年には、「優れた感受性によって日本人の心の本質を表現した」として日本人で初めてノーベル文学賞を受賞しました。代表作として、『伊豆の踊子』、『雪国』、『眠れる美女』、『千羽鶴』などがあります。特に、当時最も多くの言語に翻訳されていた『雪国』がノーベル賞受賞に大きく貢献したと言われています。

大江健三郎

東京大学文学部仏文学科卒。1958年、大学在学中に『飼育』で芥川賞を当時最年少の23歳で受賞しました。その後も豊かな想像力と独特の文体による、現代に深く根差した作品を次々と発表し、谷崎潤一郎賞(1967年)、読売文学賞(1983年)など数多くの文学賞に選ばれています。1994年、「詩的な言語を用いて現実と神話の混交する世界を創造し、窮地にある現代人の姿を、見る者を当惑させるような絵図に描いた」としてノーベル文学賞を受賞しました。主な作品に『個人的な体験』、『万延元年のフットボール』、『ヒロシマ・ノート』があります。戦後民主主義の支持者として社会参加に興味を持ち、国内外における問題や事件への発言も積極的に行っています。

掲載日: 2017年2月5日 更新日: 2017年2月5日
担当: ,
タグ: なし