要求科目・要望科目

履修の手引きに「多くの学部・学科では、そこでの専門教育の基礎としての必要度が高く、専門の授業の前提となる前期課程の科目を『要求科目』、『要望科目』として設定している」とあるように、進学振分け(進振り)に関わる制度として要求科目・要望科目が設定されています。

まず、要求科目とは、各学部・学科が「当該科目を修得(単位取得)することをその学部・学科への進学のために必要な条件としている」科目で、進振りでは「当該学部の要求科目を第3学期終了時点で修得していない場合は、当該学部・学科等を志望することはできない」ということになっています。つまり、ある学部・学科を志望するために必ず修得していないといけないのが要求科目で、そう聞くとかなり厳しい条件のようにも聞こえます。

しかし実際には、文科一類から法学部への進学や理科一類から理学部への進学など、本来の対応通りの進学をする場合にはあまり気にする必要はありません。まず、要求科目を設定しているのが理学部・農学部・医学部・薬学部の4学部だけですし、指定されている科目も「数学」「力学」「基礎実験」など、それらの学部に対応した科類(理科一類~三類)では必修になっているものばかりです。

ではどういう場合に要求科目が関係してくるかというと、全科類枠など、指定科類以外からの進学を考えている場合です。文系では上記のような科目は必修ではありませんから、要求科目を設定している学部・学科に進学しようと考えている場合は平均点とともに要求科目についても気を配る必要があります。

一方、要望科目とは「当該科目修得(単位取得)を学部・学科が要望するもの」となっています。いくつかの学科では進振り第二段階選抜での点数計算が有利になることもありますが、点数計算とは全く関係がない学科も多いです。専門での講義の前提となる知識を身につけるために指定しているようですが、おそらく修得していなくても何とかなってしまうことが多いのではないでしょうか。実際筆者も、進学した学科の要望科目2科目はいずれも修得せずに進学してしまいましたが全く困ったことはありませんでした。(ただし、全ての学科でこの通りだとは限らないのでご注意ください。)

いずれにしても、自分が進学しようと思う学部・学科についてきちんと情報を収集することが大切です。これから進振りを迎える1・2年生の皆さんも、まずは自分の進学したい学科の要求科目・要望科目を確認することから始めてみましょう。