語学の単位取得と救済措置

前期課程2年間の学習で大きなウェイトを占め、多くの東大生を悩ませる語学の授業。語学という学問には独特の難しさがあり、長期的な積み重ねが不可欠であるということも話をややこしくしています。すなわち、ひとたび授業についていけなくなると後で追い付くのがきわめて困難で、試験での高得点はおろか単位取得すら危ういという状況に陥ってしまうのです。実際、語学の単位不足が原因で留年する羽目に陥る学生も少なくありません。

成績不振者に対する救済制度が何重にも張り巡らされているのがせめてもの救いですが、それも非常に複雑なものなので、気を付けないと、救済を受ける折角のチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。そこでここでは、読者の皆さんが救済の対象になるのか否かを、時期ごとに確認してみようと思います。

なお、2015年度は1年次と2年次の間での留年はなくなり、自主留年願を提出しない限りは自動的に進級できるようになりました。なお、2年次から1年次への降年、および2年次と3年次の間での留年は従来通り存在します。

ここで注意しなければならないのは、進学選択に参加する条件と前期課程修了要件が異なる、ということです。進学選択への参加条件は2S1ターム終了時点で判定され、満たすことのできなかった場合は降年となります。前期課程修了要件は2Aセメスター終了時点で判定され、満たすことのできなかった場合は留年となり、もう1年を2年生として過ごすことになります。

なお、ここに書かれている内容は、2016年2月現在のものです。変更がなされる場合もありますので、情報を利用する際は「履修の手引き」のほか、掲示板なども十分に確認するようお願いします。

また、以下に記述がある「他クラス聴講」では、いずれも、最大75点までしか与えられないことにも留意して下さい。

学期末試験を欠席した場合

原則として追試験は行われませんが、病気・事故等の正当な理由がある場合に限り、定められた期間にその証拠(公式文書)とともに「席追試験受験願」を教務課に提出する等の必要な手続きをとり、かつ当該外国語部会の審査で認められることで、追試験を受験することができます。

初修外国語

1Aセメスター末

  • 理系、文系ともに必修の初修外国語の授業が終了します。つまり、この時点で全ての単位を取得していれば初修外国語については修了要件を満たしたことになります。
  • 1S・1Aセメスター(一列・二列合算、6単位分。)の評点の平均をXとします。
  • X≧40の場合、初修外国語については参加条件を満たします。
  • 40>Xの場合、進学選択に参加できず、2Sセメスター終了時点での降年が決定します。これへの救済措置はありません。

既習外国語(英語)

1Aセメスター末

  • 理系、文系ともに必修の既修外国語の授業が終了します。つまり、この時点で全ての単位を取得していれば既修外国語については修了要件を満たしたことになります。
  • 1S、1Aセメスター(一列・二列合算、5単位分。)の評点の平均をYとします。
  • Y≧40であれば進学選択に参加する条件を満たします。
  • 40>Yだった場合、この時点では条件を満たしていませんが、初修外国語と異なり、2Sセメスターで他クラス聴講をして条件を満たすことができれば降年を免れることができます。

2Sセメスター初

  • 1Sセメスターの英語一列①、1S・1Aセメスターの英語二列Wの中に不可点がある場合、該当科目の他クラス聴講が認められます。
  • 1Aセメスター末に40>Yだった場合、他クラス聴講をしなければ進学選択に参加できませんので注意してください。

2Sセメスター末

  • 1S・1A・2Sセメスター(一列・二列合算、5単位分。他クラス聴講をした科目については、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をY’とします。
  • Y’≧40の場合、2Aセメスターに進むことができます。(点数によっては、留年となる可能性は残っています。)
  • 40>Y’の場合は降年が確定します。進学選択に参加して進学先が内定していたとしても、それは無効になります。

初修外国語

1Aセメスター末

  • 1S・1Aセメスター(一列・二列合算、6単位分。)の評点の平均をXとします。
  • X≧50かつ(1Aセメスターの評点)≧50の場合、必修の6単位全てが認定されます。
  • 50>X≧40かつ(1Aセメスターの評点)≧50の場合、2Sセメスターでの他クラス聴講か2Aセメスターでの特修クラス受講の必要があります。
  • 40>(1Aセメスターの評点)の場合、2Aセメスターでの特修クラス受講の必要があります。
  • 前述の通り、この時点で40>Xとなっていた場合、一切の救済措置はなく、降年となります。

2Sセメスター初

  • 1Sセメスターの一列または二列が不可の場合は、該当する列の他クラス聴講が認められます。他クラス聴講が必須というわけではありませんが、2Aセメスターの特修クラス受講を避けるという意味で、降年が確定した場合も今後の負担を減らす意味で、ここで他クラス聴講しておくのが無難だと言えるでしょう。

2Sセメスター末(他クラス聴講をした場合)

  • 1・2学期(一列・二列合算、6単位分。元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をX’とします。
  • X’≧50かつ(1Aセメスターの評点)≧50の場合、必修の6単位全てが認定されます。。
  • 50>X’>40または50>(1Aセメスターの評点)の場合、2Aセメスターでの特修クラス受講の必要があります。
  • なお、繰り返しになりますが40>X’ の場合は降年となり、特修クラスは受講できません。

2Aセメスター

  • 特修クラスで合格すれば、必修の6単位全てが認定されます。
  • 特修クラスで合格できなかった場合、留年することになります。

既習外国語(英語)

1Aセメスター末

  • 1S、1Aセメスター(一列・二列合算、5単位分。)の評点の平均をYとします。
  • Y≧50かつ(1Sセメスターの評点の平均)≧40かつ(1Aセメスターの評点)≧40の場合、必修の5単位全てが認定されます。
  • 50>Yまたは40>(1Sセメスターの評点の平均)または40>(1Aセメスターの評点)の場合、2Sセメスターでの他クラス聴講または2Aセメスターでの特修クラス受講の必要があります。

2Sセメスター初

  • 1Sセメスターの英語一列①、1S、1Aセメスターの英語二列Wの中に不可がある場合、該当科目の他クラス聴講が認められます。

2Sセメスター末

  • 1~3学期(一列・二列合算、5単位分。他クラス聴講をした場合は、元の成績と他クラス聴講の成績のうち良い方で計算)の評点の平均をY’とします。
  • Y’≧50かつ(1Sセメスターの評点の平均)≧40かつ(1Aセメスターの評点)≧40の場合、必修の5単位全てが認定されます。
  • 50>Y’≧40または40>(1Sセメスターの評点の平均)または40>(1Aセメスターの評点)の場合、2Aセメスターでの特修クラス受講の必要があります。
  • 1S・1Aセメスターの評点にかかわらず、40>Y’の場合は降年が確定します。

2Aセメスター

  • 特修クラスで合格すれば、必修の5単位全てが認定されます。
  • 特修クラスで合格できなかった場合、留年することになります。