卒業論文

大学を卒業するためには、学部によって定められた授業の単位を取得する以外にも、卒業論文の提出が必要となります。ただし、東大の文系学部の一部では卒業論文が存在しない場合もあります。ここでは主に理系学生の卒業論文について書きます。

卒業論文とは、一年間かけて行った自分の研究をまとめた論文です。研究は通常、研究室単位で行います。自分が所属する研究室が決まるのは、学部によっても違いがありますが、4年生の4月ごろという場合が多いようです。そして、4年生の1年間は研究室で研究に打ち込み、卒業論文を作成していくことになります。

研究室には、教授、准教授といった教員1~3名程度と、学部生、修士課程・博士課程の大学院生が在籍しており、大きな研究室では総勢30名程度、小さな研究室では数名程度で構成されています。研究室に配属されると、教員や先輩大学院生から指導を受け、過去の論文を読んだりしながら、自分が取り組む課題を決めます。決められた課題を解くテストとは違って、研究では課題は自分で設定するのです。

その後は、実験などを通して、自分の設定した課題に対する答えを探していくことになります。卒業論文の提出は年明けから2月上旬ごろなので、提出1ヶ月前には実験データなどから、何らかの結論を導き、残り1ヶ月程度で、論文の執筆や考察に取り掛かるくらいが理想的です。提出直前など、忙しい時期には研究室に泊まる人もいます。東大構内には、24時間営業のコンビニがありますが、この時期には深夜の利用者が急増します。

卒業論文の提出後には、教員の前で10分程度のプレゼンテーションを行い、試問を受けます。その場で内容が認められれば、卒業が決まります。

研究内容は、研究室によって様々です。各学部のホームページから研究室のホームページにたどっていけば、研究内容を垣間見ることができます。「東京大学理学部」、「東京大学工学部」といった書籍も出版されていますので、興味がある人は読んでみると、大学での研究がどんなものなのか、多少は理解できるでしょう。


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