工学部航空宇宙工学科第4学期

工学部4学期の時間割を、航空宇宙工学科を例に取って説明していきます。

第4学期(2年冬学期)

1時限目
9:00 〜 10:30
        高速内燃機関
2時限目
10:40 〜 12:10
計測通論A   原動機推進理論第一 航空宇宙学製図第一 航空機力学第一
3時限目
13:00 〜 14:30
電子工学通論第一   数学及力学演習G 計算機工学基礎 基礎材料力学
4時限目
14:50 〜 16:20
(自主ゼミ)   数学及力学演習G ソフトウエアⅠ・Ⅱ 基礎材料力学
5時限目
16:30 〜 18:00
数学1B   空気力学第一 ソフトウエアⅠ・Ⅱ 宇宙工学入門

※表中の色分け:
必修科目限定選択科目(駒場)限定選択科目(本郷)他学科聴講自主ゼミ

工学部4学期(2年冬学期)の講義は、5学期(3年夏学期)から本格的に始まる専門教育への導入が中心です。また4学期は、分野の近い学科同士を中心として、複数学科間での合同授業がよく行なわれています。例えば月曜2限「計測通論A」はマテリアル工学科・精密工学科との合同授業、月曜5限「数学1B」は機械工学科・機械情報工学科との合同授業となっています。講義名の最後についているアルファベットは、例えばAは航空宇宙工学科・精密工学科・マテリアル工学科が受講できる、Bは応用化学科・化学システム工学科・化学生命工学科が受講できるといったように、学科を区別するために使われています。

上の表は航空宇宙工学科の4学期時間割例です。航空宇宙工学科4学期の必修科目は水曜3・4限の「数学及力学演習G」と木曜2限の「航空宇宙学製図第一」です。学科によっては、4学期に必修科目のない学科もあります。

月曜2限「計測通論」は、工学部の約半数の学科で選択科目に指定されている科目で、センサの原理や計測法などについて学びます。月曜4限は空きコマとなっている人が多かったため、自主ゼミが開かれました。ゼミとは言っても、教授に指導を仰ぐ類のものではなく、学生が自主的に集まり、適当な場所を見つけて行なう勉強会です。ゼミの内容は、授業で紹介された航空機の飛行力学に関する本(英語)を読み、割り振られた箇所について各々が理解したことや思ったことなどを発表し合う、という輪講形式のものでした。月曜5限「数学1」は、工学部のすべての学科で必修科目または選択科目に指定されている科目で、常微分方程式・ベクトル解析・変分法の3項目を主に学びました。

水曜2限「原動機推進理論第一」は、やたら仰々しい名前がついていますが、要は熱力学です。教養前期の熱力学と違う点と言えば、教養前期の熱力学が理論的な話に終始していたのに対し、工学部の熱力学は、エンジンサイクルなどの具体例が多く登場し、熱効率など実用的な面にも重きが置かれる点でしょう。水曜3・4限「数学及力学演習G」は、前半は講義、後半は演習という授業形態で数学や物理の基礎を学びました。水曜5限「空気力学第一」は、教養前期ではほとんど見かけない「流体力学」の基礎講義でした。

木曜2限「航空宇宙学製図第一」では、手書きの製図とCAD(コンピュータによる設計支援ツール)による演習を行いました。製図やCADの講義は、航空宇宙工学科に限らず、建築学科や都市工学科、機械系学科などでも開講されています。木曜4限以降は航空宇宙工学科としては空きコマだったのですが、電子・情報系学科による「ソフトウエアⅠ・Ⅱ」の講義を受講していた人もいました。工学部内の他学科の講義を取る、いわゆる「他学科聴講」に関しては、履修の上でほとんど制限はなく、選択科目として卒業単位に含めることができます。

金曜日は1限から5限まで本郷キャンパスで授業が行われました。工学部では学科にもよりますが、週に1回程度本郷キャンパスでの授業があります。金曜3・4限「基礎材料力学」は、これまた教養前期では滅多に見かけない「材料力学」の基礎講義でした。材料力学とは、主に静止した構造体に対して負荷を加えた際に、どのような変形や破壊が生じるかを考える学問ですが、この「基礎材料力学」の講義、実用面を重視するいかにも工学部らしい講義ではないでしょうか。

工学部の4学期専門科目の試験は、2月末~3月初旬頃にかけて行われ、成績は4月上旬に発表されました。ちなみに航空宇宙工学科では、教養前期の成績と4学期の成績を元にして、システムコースと推進コースのコース振り分けが行なわれます。このように、進振りの競争から解放されたとはいえ、研究室や、学科によっては進学後に振り分けられるコースの決定、奨学金の申請、院試や就職活動などで成績を見られる場合もあるので、4学期と言えども気を抜けませんでした。